例えばの話。
ここに一本の、RPGなら何処にでも売ってそうな無名の剣があるとする。
だが、その剣を勇者とか、神話にでてくる神などか使えばどうなるか?
村人A 「おお!これがかの有名な勇者○×様が、魔王を倒した時に使われた剣か!!」
村人B 「なんて神々しい!!」
まあこんな感じで、無名の剣から「○×の剣」とか名がついて、剣じたいもグレードアップする・・・・だろう。
では、この剣を、一人の(多分)人間が、とある試験の時からず~~~~~っと使っているバンダナに置き換えてみよう。
狼王(大神王)と戦った時も装備されていて、世界を救った時も付けられていたバンダナ。
そのバンダナをつけ、かの有名な斉天大聖の下で、普通の人間なら耐えられるはずも無い修行(特に2度目)を2度にわたって行った。
それだけじゃ無い!
上司に半殺しにされる時も、弟子に散歩という名の引きずりの刑をくらった時も、どっかの狐が残しておいたうどんを誤って食べ、狐火で燃やされた時も装備されていたバンダナ。
碇を持たされ、水深80メートルの海に放り込まれた時も、あれの時もこれの時もと(数えればキリが無い)、持ち主とともに過酷な人生?をおくってきているはずなのに、その形をやめず、いつまでも持ち主の頭に装備されていたバンダナ。
ぶっちゃげ普通のバンダナなワケが無い。
「あ~横○さんのバンダナですか?んん~そうですね~、確かにかなり丈夫だと思いますよ?」
「○島クンのバンダナねえ・・・少し調べてみたい気もするわ。」
「あれって不思議なんでござるよ。拙者がいつも先生を朝早くお迎えにあがっているのに、あのバンダナを装着している瞬間を見た事がござらんもん。」
「(持ち主ごと)燃やしても絶対に残ってるし・・・なんなのアレ?」
以上がバンダナの元持ち主の職場にいる女性達の声。
「あれって・・・なんで着けてるんでしょうね?」
「さあ・・・ただのかっこつけしいなんじゃないんかのう?」
「でもよく似合ってるわよね彼♪」
以上が元バンダナの持ち主と元クラスメートの、バンパイアハーフと張子の虎と、机妖怪の声。
「あれって・・・なんなんだろうね?知ってるアリス?」
「ううん、おじ様やおば様(彼の両親)に聞いても知らないって・・・なんなんでしょうね?」
「お兄ちゃんのバンダナ?美姫しらないよ。」
以上が、恋人?の2人と妹の声。
「横○ちのバンダナ?さあ・・・」
「ウチと別れた時はしとらんかったよ?」
以上が特別ゲストの幼馴染2人の声。
そしてさらに特別ゲスト!!
「あ~あいつか・・・俺と同じクラスの時は、してなかったけど・・・」
以上、中学校時代、彼と同じ中学で同じクラスだった男子A君の声。
誰に聞いてもバンダナの繊細を知る者はおらず、謎は深まるばかりである。
そんなわけで・・・
「へ?俺のバンダナ?」
本人に聞いてみた。
「・・・・あれ?俺ってなんでバンダナしてんだろ?」
ズテーーー!!
「気が付いたらバンダナしてたような・・・」
・・・・どうやら本人も気づいてないらしい。
話がそれた(それ過ぎ)。
とまあ、そんなわけで、出家?秘密で、やたら丈夫で、持ち主が普通じゃなかったバンダナは、今、とある貧乏少女の手にある。
「いってきます貧ちゃん。」
「おう、あんじょうきーつけーや~」
この話は、めちゃめちゃ不思議なバンダナを手に入れた貧乏少女の、笑いと感動と涙の話(になるといいな♪)である。
旅立ち外伝 小鳩ファイアーー!! 第一羽 (←誤字にあらず) 「・・・・ま、まあ番外編だし・・・」
横島達が旅に出て幾日。
トラブルメーカーだった横島がいないため、この町はとても平「キャーーーーー!!悪霊よーーーーー!!」・・・・じゃなかった。
「うけけけけけ!!!」
「キャーー!!誰か助けてーーー!!」
横島達がいようといまいと悪霊にとってはお構いなく、つーかいない分好き放題できる。
とは言っても、この街には、オカGがいるわけで・・・
「ジャスティス!!」
ズシャーーーー!!
「ぎゃああああああ!!」
「さあ、もう大丈夫だよお嬢さん。」 キラーン!
「ああ、ありがとうございます!」 ホワ~ン
多少、せこい霊障が起こってもあっ!という間にオカGが解決。
やっぱり平和である。
「はあ・・・頑張ってるな~西条さん。」
美神がいなくなった事でえらく気落ちしているはずなのだが、仕事にそれをはさまない。
遠くで西条の活躍を見ているは、花戸 小鳩 17歳(今年で18)。高校三年生である。
「私もあれぐらい霊能力があれば、付いて行く事もできたのかな・・・はあ~~」
ポケットの中に入れてある宝物をギュット握り締め、(自分にも霊能力があれば・・・)なんて思う小鳩であった。
学校
「はあ・・・」
「どうしたんですか小鳩さん?」
貧乏でも笑顔を絶やさなかった小鳩が、朝っぱらから大きなため息。
心配になって声をかけるは、同級生?の友人で、頭がいいために13歳で高校三年生になった ちよちゃん。
「あれだ!ほらなんて言ったっけあの先輩?」
「横島先輩?」
「そう!その先輩がいなくなったから・・・・は!?」
ズ~~~ン
「・・・・・・」(涙目)
そして横から入ってきて、小鳩を落ち込ませたのは、ともちゃんと よみ である。
「馬鹿たれ!!お前が余計な事言うから・・・」
「い、いやだって・・・なあ大阪。」
「う、うちにふられても・・・」
慌てる2人に巻き込まれるは、大阪から引っ越してきたために大阪と名づけられた大阪。
「大体卒業したからって、会えないわけじゃないんだろ?それなら会いに行けばいいじゃん♪」
「そうそう!!アンタ、たまにはいい事言うわねとも!」
ズ~~~~~~ン
「あれ?さらに落ち込んでる?」
「・・・横島先輩って、外国に旅に出ちゃってるらしんですよみさん。」
「それ、マジちよちゃん?」
「マジです。」
「「「「・・・・・・・・・」」」」
「さ、さ~てそろそろ次の授業の準備を・・・」 よみ
「あ、私もそろそろ・・・」 とも
「じゃあうちも・・・」 大阪
「え?え?え?」 ちよ
去っていく友に、「あとは頼むちよ!」みたいないい笑顔されてしまったちよちゃんは・・・
「あ、その・・・元気だしてください小鳩さん!!」
「ありがとう、ちよちゃん・・・」
「な、泣いたらだめです!!泣いたらひまわりさんに笑われます!!」
貧乏神と同じ事を言って、チャイムが鳴るまで小鳩を励ましたとさ。
体育
「はあ・・・ちよちゃんに言われた通りに、元気ださなくちゃ・・・」
「あ、猫・・・」
今日は体力測定で、いまから走るは小鳩と、クラスで一番早い榊さん。(どっちもブルマ)
100メートル先には猫が一匹。
「ふわ~~・・・今日はお店が休みで暇だにゃ~」
魔鈴の猫だ。
「頑張ってーー榊さーーーん!!」
(猫・・・・)
「はあ・・・」
(横島さん・・・)
クラウチングスタートでのスタート。
両者ともに構え・・・
よ~~~い・・・
(猫・・・)
(横島さん・・・)
バン!!
小鳩には見える!!目の前で手を大きく広げる美化120パーセントの横島!!
榊には見える!!実際にいる、しゃべる黒猫!!
「あははははは♪おいで小鳩ちゃん!!」
「にゃ~~~!?にゃんだにゃんだ!?」
(横島さん!!)
(しゃべる猫!!)
ダーーーーーーーーシュ!!×2
「速!?」 よみ
「音速超えてるあの2人!?」 大阪
「しかも2人ともデカイからよく揺れてる!!・・・羨ましい!!」 とも
「何が!?」 よみ
「胸が!!」 とも
横島さん!!
猫!!しかも喋る猫!!
ゴ~~~ル!
「・・・・5秒02・・・亀仙人より早いです・・・」
バタ!!
タイムを計っていたちよが目を回してぶっ倒れる。
そんだけ早いこの2人。
「はあ、はあ、はあ・・・・猫は!?」
「はあ、はあ、はあ・・・・横島さんは!?」
ぶっ倒れたちよちゃんをほっといて、自分達のタイムも気にせず、お目当てを探す2人の巨乳。
「・・・・・」(いるわけないか・・・喋る猫・・・)
「・・・・・」(いるわけないよね・・横島さん・・)
見つからない事に落胆の色がでる2人。
ちなみに猫・・・身の危険を感じて逃げました。
「・・・・横島さ「誰かーーーーっ!!」・・・え?」
「・・・・喋るね「誰かーーーーっ!!」・・・え?」
2人同時に想い人(猫)の名をあげようとした瞬間に聞こえてくる女性の悲鳴。
「誰か捕まえてーー!!ひったくりよーーー!!」
「わははははっ追いつけるもんかっ!!エンジン吹かせ!!スピード全開っ!!」
原チャリに乗った悪霊が、女性の鞄をひったくって逃げている。
「俺は生前、此処でヨコシマンとかいう奴に捕まった事があるんだ!!出てきやがれヨコシマン!!あの時の借り、返してやる!!」
「ヨコシマンって・・・横島さんの事!?」
ブオオオン!!
校庭に入ってくる原チャリの引ったくり悪霊!
「どこだーーーーーヨコシマン!!」
(横島さんは今日本にいないのに・・・どうしよう・・・)
「貴様ーーー!!ヨコシマンを知らないか!?」
そう言って悪霊が手を伸ばしてとっ捕まえたのが・・・
「ちよちゃん!?」
「ああ!!ちよちゃんがひったくられた!?」
「言ってる場合かとも!!早くGメンに電話を!!」
「携帯、クラスに置いてきてしもうた!!」
ちよちゃんだった。
「こらーー離せロリコン!!今日は宿題があるんだぞコラー!!」
「大丈夫や!!今日の宿題は明後日までに出せばええって先生が言ってた!!」
「ほんとか大阪!?」
ちよちゃんが心配で、校庭を走り回る悪霊を追っかけるともと大阪。
「・・・・なあ、こいつら本当に友達か嬢ちゃん?」
「・・・私も自信、無くなってきました・・・」
そんな2人の友情を噛み締めるちよちゃんと、感動する悪霊。
「いや、もうなんか可哀想だから・・・いいや。」
「・・・ううう、ありがとうございます。」
感動のあまり悪霊はちよを開放し、
「お前はヨコシマンを知らないかーーー!!」
と言って今度は小鳩めがけて原チャリのエンジンをふかす!!
「ああ、今度は小鳩さんが!?」 ちよ
「おおっと榊ちゃんが立ちはばかった!!」 とも
「で、でも悪霊相手にどうするん榊さん!?」 大阪
のん気というか・・・えらく余裕のある、あず○が大王の人達。
「私が時間を稼ぐから・・・」
「榊さん・・・・」
「ぐおおおおおおおおお!!」
暴走する原チャリ悪霊が、榊にその魔の手を伸ばした時、
(助けて・・・横島さん!!)
本気で横島を想う小鳩の想いが奇跡を起こした!!
ピカーーー!!
「あれ見てください!!小鳩さんのブルマが光ってます!?」
本当は、ブルマのポケットの中に入っているバンダナが光っているのだが、彼女達にはブルマが光っているように見えるのだ!
ヨコシマライトパワ~~~メイク・アップ!!
どこからか聞こえてくる声!
ハラリ
「きゃあ!?///」
そして脱げる小鳩の体操着!!
光に包まれているためによく見えないが、それが逆にエロかったりして、
「お、お前邪魔だ!!どけ!どいてくれ!!見えねえぞ!!」
「駄目だ・・・」
榊のせいでよく見えていない原チャリ悪霊が、榊にもう講義!!
その間にも、小鳩の変身は続いていて・・・
キラキラ~とした光りの中で、脱げた服が別の服に再構成!
ボン♪
「生前で人の物を盗んで横島さんに捕まったのに、死んだ後も人の物を盗むなんて許せない!!」
みつあみの髪の最後の網目の部分に、謎の丸い金属が付き、
「そして横島さんを逆恨みするなんて、もっと許せない!!」
なぜか上半身は体操服で、胸に大きく「横島(はーと)」と名札。
下は横島のシャドウが履いていた・・・・袴?(あれってなんだろ?)で、足袋に草履。
「手癖が悪くて、横島さんを恨む悪霊さんは・・・この、貧少女(びしょうじょ)戦士 小鳩が、横島さんにかわっておしおきよ!!」
ドカーーーーン!!
伝説の月の戦士よろしくのポーズをぶちかます小鳩さん。
「ギリギリの発言じゃないの今の?」 よみ
「た、多分大丈夫だと・・・」 ちよ
「そうかな~?」 とも
小鳩の発言に「ん~~どうでしょう?」と、長○監督みたいに悩む、あずま○が大王の人達。
「・・・(カッコいい)」
・・・これ、榊さんです。
「・・・・・」
あんぐり~~っと口を開けている悪霊さん。
どことな~くしらけた空気の中、
「さあ!おしおきですひったくり悪霊さん!!」
小鳩の初戦闘がはじまった!!
{あとがき}
はい!こちらは番外編!!義王です。
タイトルに意味はございませんのであしからず!!
・・・・とりあえず逃走しますんで、探さないでください!!
それでは!!
>NEXT