<育児日記8月31日>
今日、初めて蛍をルシオラとの思い出の場所・・・ルシオラを最後に見た東京タワーに連れて行った。俺は毎年、ルシオラの命日に訪れていたが、蛍を連れてきたのは今回が始めて・・・それはきっと俺自身が蛍を連れてくることを怖がっていたからなのかもしれない。ルシオラが消えた場所に連れて行くことを・・・。だが今日、蛍を連れて行き、そして蛍と共に沈む夕日を見て、ようやく俺の心の重しが少し軽くなったような気がした。蛍は、俺の側にいる。いつか離れてゆくとしても、今この時はここにいる。それはきっと、お前がくれた奇跡だったのかもしれない。ありがとな・・・ルシオラ・・・。
宝珠師横島 〜The Jewelry days〜
(横島 忠夫)
「蛍・・・」
ベットに横たわり、ぴくりとも動かない蛍。呼吸は小さいが正常だし、脈拍も安定している。しかしその姿はまるで、ちょっと目を離しただけで消えてしまいそうな希薄さに覆われている。
追いすがる都子ちゃんをどうにか落ち着け、何かあったらすぐ連絡すると約束して蛍を家に連れ帰ったのが30分ほど前。都子ちゃんの話では突然気を失って倒れたという。それから今まで全く動かない。
「蛍・・・ごめんな・・・」
蛍の顔には、痛々しい涙の後が残っている。それをタオルでぬぐう。
俺が行くまで、泣き続けていたという蛍。俺の変化を敏感に感じ取って、苦しんでいたという蛍。
ほんの少しながら都子ちゃんから聞かされた話に、俺は猛烈に自分を殴りつけたくなった。ともすれば舌をかみ切りたくなるのを堪えた。
何が『護る』だ。俺は全然護れていないではないか。
「・・・くそっ!」
蛍の手を握る。
先ほどからほんの少しずつだが、蛍から存在感が消えていっている。
昔・・・それこそ蛍が生まれた頃に、これと同じような症状を呈した事がある。
存在感の消失。
心の摩耗。
『魂』の枯渇。
蛍の額に手を置き、霊波を浸透させる。
秩序のない無法術式を、無理矢理に読みとる。
走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する、走査する。
『起動式』・・・理解不能。
『誘導式』・・・理解不能。
『本式』・・・・理解不能。
『補助式』・・・理解不能。
『制御式』・・・理解不能。
『全回路』・・・・・・正常。
術式はいまだ解析不能。しかし逆に以前と変わったところもない。回路もバイパスも正常。それはつまりソフトの部分にはどこにも異常はないということ。
『寿命』
いやな単語が頭をよぎる。
誰にでも等しく訪れるそれ。当然蛍も例外ではないはず。もともと『魂』の総量が足りない蛍なら、はっきり言っていつ消えてもおかしくない。存在そのものが奇跡なのだから。
しかしだからといって・・・。
「納得できるわけねぇだろ・・・!!」
愛しい娘、蛍。
自分の全てをかけてでも、護ると誓った蛍。
俺はまだ何もしてやれてない。何も話してやれてない。
お前のママのことや、ママと俺のこと。おいしいオムライスの作り方も、オリハルコンの精製の仕方も。
お前は、まだまだこれからいっぱい幸せにならなきゃいけない。
だから・・・
「絶対に、助けてやるからな・・・・」
俺は蛍の手を握りしめると、霊力を流し込む。
こんな時に人であるこの身が恨めしい。人である俺では、蛍に俺の魂を分けてやることなど出来ないのだから。
しかし魂は分けてやれなくても、霊力に想いを込めることは出来る。
宝珠とは『魂』の欠片。
宝珠とは『命』の結晶。
すなわちそれは・・・『想い』。
唯一、本当の『魂』の込められた宝珠・・・『蛍』。 だからこそ、『想い』は蛍の力になる。
『想い』とは・・・『魂』が『命』を燃やすことで出来るのだから。
「なあ蛍・・・知ってるか?」
『想い』をこめる。
「お前は・・・俺とママに愛されて生まれたんだぞ」
『命』を燃やす。
「だからお前は・・・幸せになるんだ」
途切れそうになる意識をつなぎ止める。
「蛍・・・愛して・・・る・・・」
消えゆく意識。
しかし固く握りしめた手は、決して離さない。
今度は・・・絶対に・・・
(横島 蛍)
暗い暗い闇の中、私はひとりぼっち。
「・・・パパ」
目を開けているのか、それとも閉じているのか、全く分からない。だから膝を抱え、顔を埋める。
暗さは変わらない。
「・・・パパ」
どうして私はこんな所にいるのか・・・それはわからない。
しかしここは、ひどく心地良い。
このまま、ここに居続けたいと思うほどに。
「・・・パパ」
耳に聞こえるのは、自分自身のつぶやく声と刻まれる鼓動の音だけ。
自分の身体が、ゆらゆらと揺れているのが分かる。
周りの闇は、温度を感じさせないほど穏やかで、唯一肌に感じるのは、すりあわせた自分自身の肌の感触と、身体が揺れるのに会わせて揺らめく髪が、ときおり額に触れる感触だけ。
「・・・パパ」
息をする必要はない。
鼓動をする必要すらない。
理解するまでもなく、それが分かる。ここはそういう所だから。
ここは目を開けたまま、眠りにつくことが出来る場所。
ここは起きていても、夢を見ることが出来る場所。
「・・・パパ」
みんなどうして忘れちゃったんだろう?どうして夜を怖がるんだろう?どうしてみんな闇をおそれるんだろう?
眠るときに、目を閉じるのに・・・
ふと思いついた疑問が、なんだかとっても面白い。誰かに教えてあげたくなる。
「・・・パパ」
ホントは、私はここで待っていなくちゃいけない。
でも今、私はここに居続けたいと思ってる。
「・・・パパ」
思い出すのは、大好きなパパのこと。
優しくて格好いい、蛍だけのパパのこと。
「・・・パパ」
つらそうなパパ。苦しそうなパパ。
「・・・パパ」
いつもご飯を作ってくれるパパ。授業参観には絶対に来てくれるパパ。
「・・・パパ」
手をつないでくれたパパ。励ましてくれたパパ。
「・・・パパ」
遊園地に連れて行ってくれたパパ。オンブしてくれたパパ。
「・・・パパ」
一緒にお風呂に入ってくれたパパ。一緒に寝てくれたパパ。
「・・・パパ」
膝の上で抱いてくれたパパ。ミルクを飲ませてくれたパパ。
「・・・パパ」
『ありがとう』って言ってくれたパパ。『愛してる』って言ってくれたパパ。
「・・・パパ・・・パパ・・・パパ・・・パパ・・・パパ・・・パパ」
出たくない。パパに会いたい。
もっと話して欲しいことがたくさんある。ずっとココにいたい。
ココは気持ちが良い。パパに会いたい。
だから・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ママ」
「全く・・・やっと呼んでくれたんだから」
急に聞こえた声に顔を上げる。目の前にいたのは、見たこともない女の人。私とよく似た髪型で、その頭に二本の突起が出ている。
「全くこの子は、本当にヨコシマにばっかり懐いちゃって。やけちゃうわね」
苦笑する女の人。それよりヨコシマって・・・
「パパのこと・・・知ってるんですか?」
「もちろん。当然あなたのこともよく知ってるわよ、蛍」
やれやれと肩をすくめる女の人。そう言えばどこかで見たことあるような・・・
「それより蛍。あなたいつまでココにいるつもりなの?」
「・・・え?」
にっこり笑いながら、まるで子どもを叱るように言ってくる。
「分かってると思うけど、ここは待つ準備をする場所。待つ準備をする子だけがいて良い場所。そして『待つ事を決めた子』はいられない場所なのよ。それなのにあなたは待つ準備もしない、待とうともしない。いったいどうするつもりなの?」
「・・・それは・・・」
分かってる。私はココにいつまでもいちゃいけないことは。
「・・・でも・・・」
「まっ、出て行きたくない気持ちは分かるわ。ここは安心できるものね。でも思い出してみなさい」
私に近寄り、そして抱きしめる女の人。その手は温かくて、まるで・・・
「一度ここから出て行ったあなたなら分かるでしょ?確かに外は不安でいっぱい。でもね、そんな不安も吹き飛ばしちゃうような、幸せなものがた〜くさんある。違う?」
思い出す。たくさんの思い出。たくさんの・・・『幸せ』。
女の人は私を離すと、私の頬を両手で優しく挟み込みながら、私の目をのぞき込む。そして私に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「その思い出はね、大切な思い出なの。でもね今ある思い出だけで満足しちゃダメ。これから蛍は、もっともっとも〜っといっぱいの『幸せな思い出』をつくらなきゃいけないんだから。・・・ね?」
こくんと頷く。
それを見て、女の人はもう一度強く私を抱きしめ、そして耳元でささやく。
「いい子ね」
強く、強く抱きしめられる。
「だからね蛍・・・ホントにホントにもったいないんだけど・・・私のをあげるわ・・・・」
震える声。
「いつか・・・本当にいつか・・・例え何千年待ったとしても・・・もう一度、たった一瞬で良いから、ヨコシマに会いたかったから・・・ヨコシマとの大事な『想い出』分の魂だけ残しといたんだけど・・・あなたにだったら・・・あげても・・・良いかな・・・」
優しい声。まるで泣いているような声。
「ごめんねぇ・・・蛍。ごめんねぇ・・・ヨコシマ。何もしてあげれなくって・・・あなた達を残して行っちゃって・・・全部あなた達に押しつけちゃって。本当に・・・本当にごめんねぇ・・・」
私を抱きしめる女の人の肩が震えている。気がつくと、私の頬を涙が伝っていた。
しばらくそうして抱きしめられていると、女の人がささやくように言った。
「ねえ蛍、あなたのパパに伝えといてくれない?『愛してる』って」
頷く。
「それとね、もう一つ。たまにはパパを泣かせてあげて。ヨコシマはずっとがんばってきたんだから、私の替わりに蛍がご褒美をあげてくれない?ねっ、お願い」
首を何度も縦に振る。
理解する。そうか・・・この人が私の・・・
「さあ、私の残りの『魂』全部あげるわ。だからもう一度生まれなさい、蛍。私の中から、外の世界に。あなたのパパの所に。きっとヨコシマも待ってるはずだから・・・」
私を抱きしめていた姿が光になって、私の中に吸い込まれてゆく。残った光たちが、私を導く。
居心地の良い場所。魂が、生まれる準備のためにほんの一時、眠るための場所を後にして。
『生まれてくれてありがとう、蛍・・・・・・・ママも・・・愛してるわ』
私を導いてくれていた最後の『ほたる』が私の中に吸い込まれると同時に、私は二度目の産声を上げた。
(横島 忠夫)
「・・・ママ」
蛍の身じろぎに飛び起きる。いつの間にか気を失っていたようだ。
「蛍!大丈夫か、蛍!!」
蛍をゆする。そのまぶたが、ゆっくりと開かれ・・・
「・・・パパ?」
「蛍!!」
蛍の華奢な身体を抱きしめる。霊力がかっらぽの身体がひどく重い。
「い、痛いよ、パパ」
「うるさい、パパを心配させるような悪い子へのお仕置きだ・・・」
おれてしまいそうな蛍。今日だけはかまうものか。
「うん・・・ごめんなさい・・・」
どれくらいそうしていただろうか、蛍を離す。
「あのね・・・パパ・・・伝言を頼まれたの・・・」
おずおずと話を切り出す蛍。
「ママから・・・『愛してる』って」
「・・・っ!」
驚きと、そして納得。
蛍を本当に助けてくれたのは・・・きっと・・・
「そう・・・か・・・」
こぼれそうになる涙を必死で押さえる。
「・・・俺も愛してる・・・ルシオラ」
なんどもなんども心の中でつぶやいた言葉。一度も言えなかった言葉。今なら、伝わる気がした。
「パパ・・・泣いてるの?」
「・・・いや、泣いてなんかないぞ」
父親としての精一杯の威厳。しかしそれも、次の瞬間崩れ落ちた。
「あとね・・・」
蛍がベットから身を乗り出して、俺を胸に抱く。
「ほ、蛍!?」
「泣いてもいいよって。ママが、いままでがんばってきたパパへのご褒美だって・・・」
「・・・っ!」
堪えていた涙が、ついに決壊する。
「・・・ぁぁ・・・・・ぁぁあ・・・・」
かみしめた歯の間から、声が漏れる。
「ママのかわり・・・私がするから・・・」
「・・・・ぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああああああああああ!」
子どものように泣きじゃくる俺の背中を、蛍はいつまでも優しくなで続けた。
(横島 蛍)
あの時見ていた夢は、おぼろげで記憶にほとんど残っていない。でもそんな幻のような記憶の中で、はっきりと覚えている事もある。
私を抱きしめてくれた胸の暖かさ。
私を見つめた瞳の優しさ。
ママのぬくもり。
「この花を・・・そうだな、3千円分包んでください」
「かしこまりました」
間違いないとは思っていたけど、あの後パパに確認してみた。そうしたらパパは『間違いなくママだよ』って言ってくれた。
私を生んですぐに死んでしまったママ。当然物心つく前の話だし、写真の一枚も残っていないので、あの夢で見たのが最初で最後のママだ。
だけど目を閉じれば、夢の中で会ったママの姿をしっかりと思い出すことが出来る。想像の中だけだけど、ママに甘えることが出来る。そうパパに言ったら、『うらやましいなあ』って本当にうらやましそうに言われた。
それを聞いたら、パパは本当にママのことを愛していたんだなぁって分かって、ほんのちょっとママに焼き餅を焼いてしまった。
「さ、蛍行くか」
「ウン!」
パパが持っているのは、花屋で買った百合の花束。パパはママが生きてたころ、一度も花束なんかあげたことがなくって、だからママがどんな花が好きか知らないんだって。だから毎年毎年、違う花を用意してるらしい。
目の前にそびえ立つのは東京タワー。
パパは周りを伺うと、私を抱き寄せ、そして『飛翔』の文殊で飛び上がった。
「気をつけろよ、蛍」
「う、うん」
あっという間に飛び上がると、東京タワーの上に降り立つ。
初めての東京タワー。
どうしてパパに東京タワーなのか聞いたら、ここはママと最後にデートした所なんだって。ここからママと夕日を見たのが、ママとの最後らしい。
時刻は夕方。西の空がだんだん赤く染まってゆく時間。
「ほら、蛍」
「・・・うん」
パパが持っていた花束を受け取ると、それを下に置く。
「ごめんな、ルシオラ。いままで蛍を連れてこないで。でもお前もダンナのとこには来ないで、娘ばっかあいてにしてるんだから、おあいこだからな」
穏やかなパパの声。それに続く。
「え〜と、あのその・・・ママ・・・この間はありがと」
初めてのママとの会話。何を言って良いのか分からない。言いたいことはいっぱいあるのに・・・
「それでその・・・私、大丈夫だから。パパもちゃんと私が面倒見るから、だからその・・・・ありがとう、ママ」
これから時間はいっぱいある。だから今全部言わなくても良いかなと思う。それにパパには聞かせたくないような、女同士の話もあるし・・・。
下に置いた花束を風が撫でる。地上と違って、ここに吹く風はずいぶんと涼しくて気持ちが良い。
「昼と夜の一瞬の隙間。短い間しか見れないからよけいにキレイに見える・・・」
「え?」
「ママがな、夕日を見たときに俺に言った言葉だよ。ママは夕日が好きでな」
「昼と夜の一瞬の隙間・・・」
口ずさむ。それはしっくりと来る言葉で、そしてなんだか悲しい言葉。
「ママはな、自分が死ぬのが分かってたんだ。それなのに、自分の事はほおっておいて、俺になんにも言わないんだぞ。まったく、ひどいママだと思わないか?」
「ホント、ひどいママだね」
小さく苦笑を浮かべるパパ。そこに影は見えない。だから私も苦笑してみる。パパみたいに格好いい苦笑は出来ないけど。
夕日が沈み始める。空が真っ赤に染まってゆく。
「なあ蛍・・・ありがとな」
「・・・パパ?」
「お前がいてくれたから、俺は今まで生きてこれた。だから・・・ありがとな」
私をまっすぐに見つめてくるパパの優しいまなざし。なんだか恥ずかしくなってくる。
「ううん・・・わたしも・・・」
きっと私の顔が赤いのは、夕日のせいだ。そうに違いない。
「・・・パパ・・・大好きだから」
「俺も大好きだよ、蛍」
当然ママも大好きだからね。
(横島 忠夫)
「パパ・・・いい?」
パジャマ姿の蛍が俺の寝室に入ってくる。
中学校に入ってからは、自分の部屋で寝ていた蛍。独り寝をし始めた当時は、何度か怖くなって夜中に俺の布団に潜り込んできたことがあったが、最近ではそんなことは全くなくなっていた。
「まったく・・・大きな子どもだな」
「もう、いいじゃない」
久しぶりに出した二人用の布団。その裾をまくって蛍が入ってくる。
「こうやって寝るの・・・久しぶりだね?」
「そうだな」
何となく気恥ずかしくて、素っ気ない声になってしまう。だいたい中学3年の女の子が普通父親と一緒に寝るか?
「ねえ、昔みたいに腕枕してくれない?」
そんなことを言い出す蛍。
「枕忘れちゃってさ」
なるほど、だから枕を持ってこなかったのか。
無言で左腕を広げる。
慣れた様子で蛍も俺の二の腕あたりに頭を乗せると、俺にすり寄ってくる。
「にゅふふふ」
「おいおい、変な声で笑うなよ」
「だって何かうれしいんだもん」
リンスのにおいが鼻をくすぐる。俺の身体に触れる少女のぬくもり。
いつの間にか女の子らしい柔らかさを手に入れた蛍。ついこの間の俺だったら、変に意識してしまっただろうが、今はそんなことはない。とはいえ多少意識してしまうのはしょうがないが。
「ね、パパ?」
「・・・どうした」
「ママと私・・・どっちが好き?」
「・・・は?」
「だからママと私、どっちの方が好き?もちろん両方とかなしよ」
いきなり究極の選択を突きつけられる。もちろんそんなこと比べようもないわけで・・・
「・・・ぐ〜〜〜」
「もうパパ!寝たふり何かしてもダメなんだからね!」
俺の身体を揺する蛍。寝たふりを続ける俺。
なんとなく、今日は夢でルシオラに会えそうな予感がするから。
だから蛍、今日中には寝かしてくれよ。
(後書き)
どうも、セラニアンです。『宝珠師横島 〜The Jewelry days〜』 9日目『全ては想い出に・蛍の秘密U』をお送りしました。
さて、ついに出ましたルシオラママ。やはり一度はこの方に出て頂かなくては・・・ちなみにセリフを書いてて思わず泣きそうになったのは秘密です。
そして一応明かされた蛍の秘密。とはいえ多くを語ることはいたしません。今作は基本的に設定の緻密さや話の整合性より、雰囲気と読んだときのリズムを重視していますので、つっこまないで頂けると恐縮です。
さて、いよいよ最終話。ですがシリアスで終わらせるようなことはいたしません。なんでもないエピソードこそ<The Jewelry days>編の真骨頂ですから。
それでは明日の最終話『これまでこれから・蛍の卒業式』でお会いしましょう。お楽しみに。