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「想像主たる光が落とした影外伝 狩人の月(GS+AVP+犬狼伝説)」

人狼 (2005-03-23 16:25)
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あらすじ

横島と雪之丞は、彼らより年下で、対霊兵器商社「首都治安GS機構」の総帥、
鬼剣刀夜に見込まれ、社の特殊部隊「特機隊」の隊員養成学校である
「ツフト・シャンツェ」に入学する。着々とその実力を練磨する横島は、あいも変わらず
女性教官の風呂を覗こうとして、宿舎の4階から叩き落されたり、
骨まで軋む演習弾を叩き込まれたりする毎日。
一方、雪之丞も横島と共にその実力を研鑽し、横・雪最強コンビが結成されつつあった。

そんなある日、待ちに待った秋の休暇の直前に、横島と雪之丞は、刀夜に
「ちょっとアルバイトしないか?」とある仕事を持ちかけられる。


第2話 南極へ

各々武器を選び、横島たちは首都G本社ビル屋上のヘリポートに上がった。
横島はヘリーポートの上にある物を見て唖然とした。

「な、ナンすかこれは・・・?」

口を半開きにしながら、間の抜けた顔で問いかける横島。
彼の視線の先には、なにやら攻撃的なティルトローター機が鎮座している。

「ウチの輸送ヘリ、ヤクトハウンドUだ」

刀夜がこともなげに言った。

「輸送ヘリって、なんかバルカンとかついてるんですけど」

そう言って、横島はヘリの機首についた6銃身のバルカン砲を指した。

「たかが自衛用の30mmだ。気にするな」

と鬼剣はこともなげに言うが、
他にも機体の両サイドに据え付けられた他連装ロケット砲や対空・対戦車誘導弾用
のハードポイント。地上掃射用と思われるサイドの入り口から突き出した
MG42機関銃など、これでもかと言うほど重装備で
輸送ヘリというよりは攻撃ヘリに近い。おまけに何に使うのかスピーカーまでついている。

「気にするわ! しかも他にも武装がてんこ盛りじゃねーか! 
戦争でもしにいくんかい!! 
てかスピーカーなんて何に使うんだよ?」

横島の激しい突っ込みに、鬼剣は平然と答えた。

「降伏を呼びかけるときとか、『ワルキューレ騎行』を流すときに使うに決まってんだろ」

唖然としている横島を尻目に、鬼剣はさっさとティルトローター機に乗り込んだ。

「横島、なにボケッとしてんだよ。早く乗ろうぜ」

雪之丞に促され、横島は釈然としないまま、ティルトローター機に乗り込んだ。
全員が乗り込むのを確認すると、機体後部の格納庫の扉が閉まり、
エンジンが唸りを上げた。


首都G本社のヘリポートから飛び立って、丸1日。横島達を載せた
「ヤクトハウンドU」は太平洋上でタンカー「信濃丸」に燃料補給受け、
オーストラリアを経由して、やっと、南極海まで迫っていた。

「なー鬼剣、あとどれくらいで着くんだ?」

横島がウンザリした顔つきで言った。もうかれこれ3日も一日のほとんどを
空の上で過ごす生活が続いている。
国際線のジャンボジェットと違って、軍用機なので娯楽設備なんてものは無い。

鬼剣は自分の腕時計を覗き込むと、悠々と答えた。

「あともう少しで、一応もう南極だぞ。あともう少ししたら艦に乗り換える
全員、防寒服を着ておけよ」

横島や他の乗組員達は、すでに厚手のコートを着ている。
機内でも南極は南極、やっぱり寒いのだ。

「まだ何かに揺られるのか・・・」

横島が、ため息混じりに呟くと、窓から凍結した海を眺めた。
氷上には船影どころか手漕ぎボート一つ無い。

「ってか何も見えねーぞ。それらしいものは」

そう言って、鬼剣のほうを振り返ると、すぐにまた視線を戻した。
すると、突如、氷を叩き割り、海面下から巨大な潜水艦が姿を現した。

「アレが次の乗り物、改アクラ級戦略原潜レッドオクトーバー号だ」

鬼剣は浮上してきた戦略原潜を見て、満足げに呟いた。

「でかい・・・」

横島は思わず息を呑んだ。
全長200mを超す潜水艦は、悠々と氷を叩き割りながら微速航行している。
ティルトローター機は、広い甲板に降り立った。機体後部の扉が開いて、
横島たちと鬼剣は潜水艦の広い甲板の上に降りた。甲板には白い髭を生やした艦長らしき男と副官らしい若い男が防寒コートを来て立っている。
二人は鬼剣に敬礼をすると、白い髭の男が鬼剣に懐かしそうに話しかけた。

「久しぶりだなトーヤ」

「そうだな、ラミウス艦長。世話になる」

「南極くんだりまで、大変だな」

「これも仕事だ」

ちなみに、ここまでの会話は全てロシア語である。

「各自自分の装備を持って、中に入れ」

鬼剣が、唖然としている横島たちに声をかけた。
横島たちは、各々装備を抱えると、副官の後についていき、
鬼剣はこの後の相談の為に、ラミウスについて艦長室に行った。

それから丸一日かけて、遂に依頼主であるウェイランド社の砕氷船「パイパー丸」に追いついた。これも「レッドオクトーバー」の超伝導推進機関のなせる技だ。


その頃、彼らとは別に、しかし彼らと同じ場所を目指している一団がいた。
彼等は虚空の宇宙から、青く輝く地球を見つめていた。
ただ青白くたたずむ月だけが、大いなる狩の始まりを告げていた。


後書き

どうも、お久しぶりです。続き書くのが遅い上に短い。皆様、どういうことじゃごらぁ!! 
とクレームを言いたい事でしょう。所詮貴様はその程度さ・・・。
そう仰りたいお気持ちはよく分かります。ごめんなさい。
ちょいと留年の危機でして・・・。これからもよろしくお願いします。
感想・ご意見まってます!!

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