注意:この話は、「許せない自分を」とは一切関係ございません・・・義王
「ヒック・・・うい~・・・おやじ・・・もう一杯・・・」
「兄ちゃん・・・ちょっと飲みすぎだよ~」
「・・・・」
「何があったかはしんな「今日だけは!!」」
「今日だけは・・・黙って酒を注いでくれよ・・・」
「・・・・しょうがないね~・・・」
GSが集まるおでんの屋台 (前編)
ここは何故かGSが自然と集まるおでん屋さんの屋台。
客は坊主頭の大柄の男1人だけだった。
「ううう大体よ~・・・誰がこんな日を作ったんだよ~・・」
「・・・そりゃ・・お菓子メーカーかどっかじゃないんですかい・・・」
「・・・余計な日を作りやがってよ~・・・糞ったれが・・・・世間もお菓子メーカーの策略に乗ってんじゃねーつーの!!何がバレンタインだ糞が!!」
今日はバレンタインデー
お菓子メーカーの策略にはまってるのか、それともあえてその策略にはまってるのか・・・嫌な日である
男が店の親父に愚痴って酒を飲んでると・・・
「・・・・こんにちは・・・」
「あ、いらっしゃい・・・珍しいですね・・お1人ですか?」
「は、は、は、は・・・どうもね・・・嫌な事があったりすると此処に来てしまうんだよ・・・」
ロン毛のすかした中年が入ってきた・・。
どうやら常連らしい・・・・。
「・・・嫌なことね~・・・今日みたいな日は、西条さんみたいな人が主役でしょうに・・・・」
「ははは・・・嬉しい事を言ってくれる・・・・でもね・・・・・」
そう言ってそのロン毛の中年野郎は大きな紙袋を持ち出し・・・
「こんだけチョコを貰っても・・・本命から貰わなくちゃ嬉しくないんだよ・・・・」
ブチ!!
大柄な男が、ロン毛中年の長うざい髪を引っ張り・・
「き、キミ!?い、痛い!!引っ張るな!!」
店から連れ出し・・・
「くっ!!くらえ!!」
バンバン!!
キンキン!!
「な!?銀の弾がきかない!?ならば・・・ジャスティス!!」
キン!!・・・パキン!!
「な!?ジャスティスが!?」
ウイ~~ン・・・・
何処からとも無くバリカンを取り出し、男の頭を掴み・・・
「本命がどうとか・・・贅沢言ってんじゃねーぞゴラ!!」
「や、やめろーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ガ、ガ、ガ、が、が、ガ、ガ・・・
「ふう・・・動いたせいか、少し酔いが回ったかな・・・気分悪い・・・」
「お、お客さん・・・」
「ああ・・・大丈夫・・・死んじゃいないよ・・・・多分・・・」
「多分って・・・」
「あ~そんなことより・・・酒だ酒!!」
「はあ・・・・」
と、大柄な男はまたも愚痴をこぼしながら酒を飲む
親父はロン毛の事が気になったが・・・
(下手なこと言ったら・・・俺が殺される・・・)
なんて思い、黙って酒を注いだ・・・
しばらくすると・・・
「・・・今晩は・・・少しかくまってもらっていいですか?」
「あ、協会ん所の・・・ええ・・どうぞどうぞ・・」
美形で金髪の青年が入ってきた。
「すみません・・・・」
「今日は、どうしたんです?」
「あ・・・その・・・エミさんに追っかけられて・・・」
「ああ・・・彼女ね・・・」
「ええ・・・僕も普通のチョコレートを貰う分にはいいんですけど・・・・」
と言った美形の金髪野郎は、これまた大量にチョコレートの入った袋を出してしまった
「あ・・・・」
「彼女のチョコレートには、呪いか何かが入ってそうで・・・ってどうしたんですか?」
ブチン!!!
坊主頭の大柄な男は、何処からかニンニクを取り出し・・・
グチャ!!
金髪野郎の顔面にぶつけた
「な、何をする!?うっ!!この臭い・・・・ニンニク!?」
金髪野郎は、慌てて店から出て、逃げようとするが・・・
ガシ!!
「待て糞野郎・・・・」
「な、なにを・・・」
「呪いが入っていようが・・・・毒が入っていようとな・・・・・貰えるだけありがたいと思いやがれ!!」
ブチュ×2
「うががががががが!?」
鼻の穴にニンニクを詰め込まれた金髪野郎に更なる追撃。
何処で用意したやら、男は棺おけの中に金髪野郎を入れ、
「・・・・俺からバレンタインデーのプレゼントだ・・・」
と言い、ニンニクを大量に入れふたをして・・・
カンカンカン・・・・
グールグール・・・
ドボン!!
ふたを釘で打ちつけ、有刺鉄線を巻きつけ、近くの川に落とした・・・
「ああ~気分悪い・・・」
「お、お客さん・・・」
「大丈夫だろ?そのうち呪いのエキスパートやらが見つけ出す・・・・だろ?」
「ま、まあ、彼女なら多分・・・・」
「・・・・そのまま茨の道にでも逝っちまえばいいんだ・・・」
「あ、は、は、は、は・・・・」
此処は何故かGSの集まるおでん屋の屋台
その後も、張子の虎や、マザコンバトラーやらが来たのだが・・・
「魔理しゃんに貰ったんじゃ親父さん!!」
「けっ・・・俺は興味ねーって言っておいたのに・・・いざ貰ってみると嬉しいもんだな・・・・・・なあ親父・・」
ブチ!!
「な!?急になんですかいノー!?」
「なんなんだテメーは!?」
バキボコ!!
グチャ!!ドチャ!!バキ!!
「・・・・う、うが・・」
「・・・つ、強い・・・」
張子の虎は、頭から『ワッシは言葉が変なウドの大木』とかかれたプレートをかけられ、目立つ場所に放置
マザコンバトラーは服を破かれ背中に『ママ命』と油性ペンで書かれ、全裸で放置された
「・・・けっ!!張子の虎の癖に貰ってんじゃねー!!」
「マザコンの癖に母親以外の人から貰ってんじゃねーぞ!!」
男の名は・・・義王
母親からも貰えない哀れな男だった・・・
後編へ続く