インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

「神様のお遊戯1〜3(GS)」

ふじふじ (2005-01-12 00:54)
>NEXT

ここでないどこか。

二つの大いなる存在がいた。

パチリ
「ほい、飛車もーらい」

パチリ
「では金をもらいましょう」

パチリ
「むむ、しかしなぁ、どうするキーやん?」

パチリ
「どうするとは、横島くんのことですか?」

パチリ
「もちのろんやで」

パチリ
「あーさんブっちゃんは私達に任せるといってますね」

パチリ
「無責任やな、あの列島はあの二人がメインやのに」

パチリ
「ですが事件に関わったのはあなたと私の系譜ですしね」

パチリ
「ま、そやけどね、で、どないしよう?」

パチリ
「ふむ」

ガチャ
「お父様、そろそろお茶のおかわりはいかがですか〜」
「ああー、デスちゃんずるいー、ギルがするー」

パチリ
「ああ、こらこら、お父ちゃんは仕事中さかい、さわいだらあかんで」

パチリ
「ありがとうございます、冷めぬうちにいただきますね」

「それでは失礼します」
「えっとね、えっとね……あとでねお父さま」
バタン

パチリ
「今ならどうにでもできるなぁ?」

パチリ
「……一部のものが画策してるノアズアーク計画ですか?」

パチリ
「日本列島を皮切りに雨を異常に降らせ世界を濁流に飲み込む」

パチリ
「その中で起こる騒乱は星を蝕み、世界の多様化という前提は崩れる」

パチリ
「神魔気兼ねなく黙示録の日にピクニックにいけるっちゅー訳や」

パチリ
「ですが、それすら表向き」

パチリ
「ほんまの狙いは混乱の中での横っち暗殺」

パチリ
「人一人に大げさな計画ですね」

パチリ
「で、そこまで分かっといてどーするんや」

パチリ
「無論、止めます」

パチリ
「さよけ」

パチリ
「そちらは」

パチリ
「当に首根っこ押さえたにきまっとるやろ」

パチリ
「ご苦労様です」

パチリ
「いんや、横っちにはまだまだ役に立ってもらわんといかんしな」

パチリ
「ですね、王手詰み」

パチ…
「うそーん、ちょっと待って―な、キーやん」

「待ったはなしです、それで25億回目ですよ」

「しゃーないな、ほんなら次に横っちに干渉するのはそっちってことで」

「ええ、お任せください」

「やれやれやな……さて飯食べてくやろ?」

「ええ、久しぶりですしね」

いまでないいつか。

二つの存在はきえた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ここでないどこか。

二つの大いなる存在がいた。


カッ
「景気はどないやな」

カッ
「ぼちぼちでんな、と言いたいのですが」

カッ
「あん、横っちへの干渉、始めてないんかい」

カッ
「前準備としてブっちゃん、あーやんにも話を通したんですがね」

カッ
「それで」

カッ
「とりあえずそちらの反対、つまり魔族因子を神族因子に
 反転し、活性化させ、彼を神界に迎えようと思ったんですがね、ポーン貰います」

カッ
「神魔は表裏一体、別に問題あらへんやろ?」

カッ
「ええ、それでも私の派閥には無理があるということで
 蛍光珠忠夫とでもつけてブっちゃんの所にいってもらおうかと思ったんですよ」

カッ
「横っちの師匠は猿神やし、やっぱ問題ないように見えるんけどね」

カッ
「あーやんがね、私の受けもちでは唯でさえ神魔の区別は曖昧、
 そこに神族として妙神山系の神が増えるのはバランスが崩れる、と」

カッ
「なるほどなぁー、となるとどうするん?
 魔族で引き取ってもええけどアシュの代わりになるまで時間かかるしなぁ」

カッ
「ええ、それなんですがあーやんから提案がありましてね」

カッ
「何や?おぉ、ギル肩揉みうまなったなー」
もみもみ
「うん、一生懸命練習したもん」

カッ
「リっちゃんさん、月神族と交流ありましたよね、はぁ、デスさんツボを心得てますねぇ」
もみもみ
「お褒めに預かり光栄です…」

カッ
「ああ、あるよ、この前も遊びいっとたけど」

カッ
「いっそ、前回のような事件がないように横島くんを守護役として
 月に預けてはというのがあーやんの意見でして」

カッ
「ふーん、確かにあそこは中立やしな」

カッ
「ええ、それであちらに異議があろうがなかろうが
 コンタクトを取りたいのですよ腹を割った話の」

カッ
「なるほど、それでウチのかみさんの出番か、ええよ、聞いとくわ」

カッ
「ありがとうございます、そういえばノアズアークのそちらの首謀者は?」

カッ
「ああ、割合大物やったさかい、人格リセットして新しいのインストールしといたで」

カッ
「そうですか、こちらも似たようなものです」

カッ
「あいつらも気楽やな、笑えるで、人間ごとき何の気兼ねがいるって
 言ってくれおってからに」

カッ
「アシュタロスの件で少々私達の影響力も薄れましたからね、
 新世界の創造に憧れたのでは?」

カッ
「そうやろな、まったくわしらがちらっとでもアシュと
 同じこと考えんかったとでも思っとるんかのう」

カッ
「古きを廃し新しく成す…考えもつかないのでは?」

カッ
「ああ、宇宙の維持は肩こるの、ギルに揉んでもらわんと倒れてまうわ、とほいチェック」

「ふむ、これはまいりましたね」

「お父様、あまり迂闊なこと言わないで下さい、ギル姉さまが勘違いするじゃないですか」

「うーん、地球を壊しちゃえばお父様は疲れない、けどそうすると肩揉めないし、どうしよう」

「ひゃっひゃひゃ、ギル〜、そないことせんでええよ、これからもお父ちゃんの肩揉んで〜な」

「ええ、その通り、ただでさえあなたは魔界の門の鍵を預かるという
 大変なお仕事があるんですから」

「そうですよ、姉さま、お仕事増やすとお父様と会える時間が減りますよ」

「え!じゃあ、やめる〜」

「うんうん、それがええで、さて今日はごちそうになるで」

「ええ、マリアも喜ぶと思います」

「マグダラお姉ちゃんの料理久しぶりだね」

「そうですね」


いまでないいつか。

四つの存在がきえた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここでないどこか。

二つの大いなる存在がいた。


ぴこぴこ
「あんなーキーやん」

ぴこぴこ
「なんですか」

ぴこぴこ
「お月さんとの交渉のことやけどな」

ぴこぴこ
「どうです、脈はありそうですか」

ぴこぴこ
「うん、リっちゃんの話とやと二つ返事でOKもらえそうらしいんやけどね」

ぴこぴこ
「それは重畳」

ファイヤー、アイスストーム、ダイアキュート

ぴこぴこ
「ぬぁ、ところでな、怒らんで聞いてほしいんやけど」

ぴこぴこ
「内容によりますが、どうしました」

ぴこぴこ
「ウチの奥さんが当事者抜きはいけない、本人に確認してくるね♪
 ゆーて人界に上がりました」

おちゃぁー! あちゃぁー! 新茶ぁー!

ぴこぴこ
「………」

ぴこぴこ
「………」

ばたんきゅー

ぴこぴこ
「…サっちゃん」

ぴこぴこ
「わーい、勝ったー」(棒読み

「右の頬を出し、しかる後左の頬を出しなさい」

「しゃーないやんけー、止める暇あらへんかったやー」


「ああ、お茶請けを探してる間に
 ウチ(万魔殿)の居間でプチハルマゲドンが」

「ダゴンさんのパン、おいしいね」

「殿中でござる、サっちゃん様殿中でござる」

「ええい、バアル離すんや」

「キ―やん様、どうか落ち着いて」

「ガブリエル、この柱には一回、がつんと言わなければ」

「おじゃましまーす、あーデスちゃんギルちゃん、久しぶり
 太陽のお姉さんだよ、覚えてる〜?」

「はっはっはっ、とりあえずせっかく作った、
 デタントをぶち壊しかねないことをしてる二柱はほっといて、甘茶でも飲みますか」

いまでないいつか。

パンデモニウムは大混乱の中にある。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


美神令子の事務所前
午前八時ジャスト

「ねぇ、そこのお兄さん、お話あるんだけど」

>NEXT

△記事頭

▲記事頭

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!