*これは13話と14話の間にある裏話です。
*15禁とありますが、もう少しきわどいかもしれません。でも、18禁まではいっていないと思います。
「美神さん、来ましたけど?」
潜入・制圧作戦を翌日に控えた夜、横島は美神に部屋に呼ばれていた。部屋の前に立ち、鍵のかかったドアを叩く。
「来たのね。」
美神の返事の声がする。少し堅い声だったが横島はそれに気付かない。
「あ、はい。それで、なんの、よーすか?もしかして、ベット・インのお誘い!?だったら、横島かんげきー!!」
「そうよ。」
「へっ?」
横島がいつもの習慣どおり、半ば冗談で言った言葉に美神はあっさり頷く。呆気に取られる横島。そして彼が正気になる前に部屋のドアが開く。そこにはネグリジェ一枚の美神の姿。そして、彼女は部屋の中に引き寄せ。口付けた。
(ど、どういうことだ!?これは、何かの罠か!!それとも、夢なのか!?)
ベッドに腰掛けた横島は緊張のあまり、混乱状態だった。令子は今、横島の隣に腰掛けている。一連の彼女の行動は彼女の知る美神令子とはあまりにかけ離れていて、その行動がさっぱり理解できない。
「横島君?」
「は、はい!!」
美神の声に横島が思わず上ずった声を上げる。それを見て令子はクスクスと笑う。
「私が何でこんな事するのかわからないんでしょう?」
「え、ええ、まあ。」
美神の言葉に横島はそのとおりだったので、素直に頷く。すると、いままでどこか余裕あり気だった美神は顔を真っ赤にして言った。
「そ、それはね・・・・。」
唐突に口ごもる令子。実はここまでの段取りは全て彼女の予定通り、だが、それでも、彼女にすれば次の一言は勇気のいる一言だった。だが、やがて、決意し、はっきりと口にだす。
「それは、私が横島君の事、す、好きだからよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
な、何ですとー!!!!!!!!!」
横島は生涯最高の驚きを受けた。
(美、美神さんが、俺の事を好き!?しかも、それを口に出して言う!?嘘やー!!そんな事ある訳ないのやー!!あの意地っ張りな美神さんがそんな素直な訳ありえんのやー!!」
「悪かったわねー!!素直じゃなくて!!」
「あー!!口にでてたー!!」
そこでいつものようにどつかれる横島。それまでの空気が台無しである。
「はあ、もう、まったく。で、そういう事だから危険な任務に当たって、あんたに万一にでも死んで欲しくないから、元気付けてあげようと思ったのよ。」
「げ、元気づけるって。」
溜息をついて言う美神。その言葉に横島は期待に胸を膨らませる。
「あんたの煩悩を一杯にしてあげようっていうの。」
「び、美神さん、ぼかあ、ぼかあ、もう!!」
その期待通りの言葉に横島が飛び掛ろうとする。だが、それよりも早く美神が制止をかけた。
「待った!!ただし、最後までは駄目よ。今の横島君なら無理やりすれば私じゃ抵抗しきれないかもしれないけど、そんな事したら一生縁きるからね!!」
「はっ?なんですか?ここまで来ておあずけせーちゅんですか!?そんなのあんまりやー!!」
泣き喚く横島。それに対し、令子は子供をあやすようにいう。
「本懐をとげさせちゃったら、かえって煩悩が落ちちゃうかもしれないでしょ?それに、おキヌちゃんとの約束もあるしね。」
最後の言葉は横島に聞こえないように言う。しかし、その声が聞こえず、おあずけを喰った形の横島の方としてはおさまらない。
「け、けど、ここまできて生殺しは酷いっすよ!!」
「だから、“最後までは”って言ってるでしょ?胸を触らせてあげる。生でね♪後、手でよかったら横島君の大事なところさすってあげわよ。」
その言葉に横島は鼻血を噴出し、床に倒れこむ。そして、起き上がり、美神に詰め寄った。
「マ、マジっすか!?」
「ええ、マジよ♪それから、この戦いに生き残ったら最後まで付き合ってあげるわ。」
横島の煩悩が爆発した。
「はー、満足じゃあ。」
美神のおおきな胸を堪能し、一回“スッキリ”させてもらった横島は霊力をたっぷりと蓄える事ができた。
「あ、横島君、部屋に変える前におキヌちゃんの部屋によっていってね。」
「へっ、何でですか?」
そこで、美神が横島にそう告げる。その訳が理解できず不思議そうな顔をする横島。
「彼女も私と同じ用があるからよ。おキヌちゃんとは協定を結んでるから私の事は気にせずたっぷり楽しんできなさい♪」
いたずらっぽく言う美神。横島の夜は終わらない。
(後書き)
18禁は自信ないので直接描写は割愛しました。下手でもいい、どーしても見たいと言う人がいれば、書いてみるかもしれませんが。そして、次は13話・裏 おキヌ編です。