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「霊光波動拳・横島 13話(GS+幽遊白書)」

柿の種 (2005-01-09 12:24)
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オカルトGメンの事務室に一人。美神美智恵は今後の対策について検討していた。

「横島君、おキヌちゃん、雪之丞君、佐藤君、そして、令子に、神魔族の精鋭。これだけの戦力があれば守る戦いに専念すれば勝てるかもしれないけど・・・・・。」

美智恵が呟く。横島と佐藤はルシオラクラスに対抗できる事が既に証明されている。拠点が全て破壊されている為、まともに活動できるのは数名とはいえ、神魔族の協力とその武具もある。アシュタロスは現在人界に対し、神魔族が干渉できない状態を作っているがそれは数ヶ月が限度である。総合すれば守りきれる可能性は必ずしも低い訳では無い。

「けど、問題は逆転号か・・・・・。」

敵戦艦、逆転号とこちらの霊的装備とでは格差がありすぎた。令子を殺してしまっては意味がないので直接攻撃を仕掛けてくる事はないだろうが、それでもこれは脅威である。。

「後は、アシュタロスが直接でてくるかどうかね。」

いままでアシュタロスがでてきていないのは、神魔の牽制に精一杯な為と美智恵にしてみれば考えたいところであったが、そうではなく、単なる余裕だった場合、直接でてこられたら現状の戦力でも対抗は不可能に近い。また、それらの要素がある限り、令子を生かし続けて置くことは難しい。結晶を守る為に令子を殺そうとする意見はオカルトGメン内部でも決して小さくないのだ。

「やはり、攻めて戦果を出すしかないか・・・。けど、どうする?」

当初考えていた時間移動による自滅を狙う作戦は、今のダメージでは使えない。自分の怪我が治るまで待って実行する手もあるが、その間に状況が変わる可能性も否定できない。

「と、すると、現状で最良は佐藤君の闇羽衣を使って、少数精鋭による逆転号への進入、制圧かしら。」

呟いたその案にも欠点はある。まず、最悪、送り込んだこちらの主力メンバーが全滅と言う可能性がありえるという事。とはいえ、例えそうなったとしても、相手にまったく損害を与えないと言うことはないだろから、その後に、当初の案やまた別の案を実行する猶予を得る事ができる。だが、それ以外にも不安要素が一つあった。

「あの子ちょっと優しすぎるところがあるみたいだから・・・・」

潜入メンバーに置いて絶対に欠かせない戦力となる少年。その少年の優しさが彼女には気になった。


「と、いう訳で横島忠夫、敵戦艦へ潜入し制圧、不可能な場合は破壊をあなたに命令します。並びに、魔族正規軍のあなた方と佐藤氏に協力をお願いしたいのですが。」

選出された数名、横島忠夫とワルキューレ、ジークを含む魔界正規軍のメンバー5名に佐藤を加えたメンバーに美智恵が指示する。単純に実力だけなら、そこに雪之丞やおキヌを加えることも含めた。しかし、雪之丞は潜入任務に向いた性格とは言えないし、横島に加え、おキヌまで死亡した場合、令子に対するショックが多すぎると考えたメンバーの選出だった。

「了解した。こちらに世話になっている身でもあるし、我々としても上層部の命令に沿う内容だ。協力しよう。」

「あ、はい、わかりました。」

ワルキューレが承諾し、横島も美智絵の勢いに押され、頷く。佐藤も特に異論は無かったので承諾した。


「横島さん、潜入任務なんてそんな危険そうな仕事大丈夫ですか・・・?」

「ちっ、俺はいけねえのかよ。」

美智恵から指令を受けた後、横島から話を聞いて心配そうな表情をするおキヌと悔しそうにする雪之丞。そして、最初押し黙っていた美神が口を開く。

「まあ、ママの指示だから文句は言わないけど。一つだけ約束しなさい。必ず生きて帰ってくるって事。」

「!!・・・・・はい!!」

横島が勢いよく頷く。そして、その翌日、潜入、戦圧作戦が実行された。


(後書き)
よし!!これで、やっとルシオラフラグが立てられそうです!!短いですけど、きりがいいのでここできります。さて、こっからどうしましょうかねえ。(現在、頭の中で構想二つ。)

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