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▽レス始

「GS美神if外伝 レアカップリングを目指して…5(GS)」

テルヨシ (2005-01-08 22:39)
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最初はただの仲のいい友達だった。
特に気になる相手でもなかった。
周りがそういう話をしていても特にうらやましいとも思わなかった。


ただいつからだろう。

あの人を見ると訳もなく胸がドキドキするようになったのは?
あの人が視界に入らないだけでつまらないと感じるようになったのは?


何故だろう。

自分以外の女性と話しているのを見ると胸がむかむかするのは。
彼と話しているだけで好物の肉を食べたり散歩しているときと同じくらい、もしくはそれ以上の幸せと感じるのは。


彼女は未だ己の感情の名前を知らない。


GS美神if外伝 レアカップリングを目指して…5


シロがケイに出会ったのは横島の事務所でである。
「こいつはケイ。今度お前と同じ学校に行くんだ。仲良くしろよ」
最初の師である横島忠夫にそう紹介された記憶がある。


当時ケイのほうがシロより背が低く、今にして思えば失礼だとは思うが第一印象は
「可愛い男の子」
であり、横島と同じマンションに住んでいると聞いて羨ましいと思ったぐらいだった。


それでも初めてできた同年代の異性の友達、しかも同じ妖怪ということも手伝って仲良くなるのに時間はかからなかった。

そしてパピリオ、タマモ、ケイ、シロは四人で一緒に行動するのが自然と多くなっていく。
女三人男一人とバランスの悪い面子であったが特に問題はなかった。


そんな彼らの関係も高校に上がる頃になると微妙に変わり始める。
最初はタマモが真友と再会し、付き合い始めたこと。
元々パピリオには天龍童子がいるためシロとケイだけフリーのままだ。
もっともケイもシロもこのときは恋より食い気のほうがまだまだ勝っていた。


次はGS試験でシロがケイに負けたことだろう。
もちろんシロはケイのことを侮っていたわけではない。
が負ける相手とは思っておらず、苦戦はしても自分が勝つと考えていた。

しかし実際ふたを開けてみれば辛勝とはいえケイの勝利。
これによってシロのケイの認識が友達からライバルに昇格した。
またこれ以降一緒に除霊することも多くなった。


そして横島とルシオラの結婚。
シロも自分の気持ちに決着をつけていたとはいえ、実際に彼らが結婚すると聞いたときはえもいわれぬ寂しさを感じた。
そして二人の結婚話が仲間内で話題となるとほぼ時を同じくしてケイに変化が現れた。
どこがどう変わったと言われると言いづらい。
どこか大人っぽくなったとでも言えばいいのだろうか?


それによりケイの学校での人気はうなぎのぼりに上がった。
それ以前ははどちらかと言えば可愛いと称されることが多かったが、カッコイイと言われることが段々多くなっていった。


それにともない今まで以上に女生徒と話す姿・告白される回数が多くなった。
それでもまだこの時はシロは何も感じなかった。
むしろケイも大変だな、と同情するくらいだった。


ただシロはだんだんと己のうちに今まで感じたことのあまり無い感情を覚えるようになった。

いつからかケイが女性とに呼び出されるのが不満と不安に思うようになった。
ケイが断ったことを知ると何故か少しほっとした。


男子生徒から告白されるのが少しずつ嫌になってきた。
勿論好きな人に気持ちを伝えたい、というのは理解しているがそれをケイに知られたく無いと思うようになった。
自分が告白されることをケイはどう思っているのか?
なんとも思っていない? それとも自分と同じように感じ、思っているのだろうか?


周りの者達に相談もしたのだが、皆が皆
「自分で気づかないといけないことだから」
という内容のことを言って教えてくれなかった。
ヒントだけはたくさん貰ったが。


その気持ちに気づくまでずいぶんと遠回りをしたものだ。
呼び出したケイと向かい合いながらシロは何とはなしにそんなことを思った。


「珍しいね、シロがボクを『話がある』って呼び出すなんて。何かあったの?」
出会ったころと違い自分より背が大きくなったケイが、若干見下ろしながら話しかけてくる。


「これから言う事は冗談でも何でもござらん故、しかと聞いて欲しいでござる」
「分かったよ」
「拙者、拙者・・・・・・ケイのことが好きでござる。友達としてでなく一人の異性として」
「えっ!?」
シロの考えもしない――――いつものように修行か散歩に付き合えという話ではない――――話に驚きを隠せないケイ。


そんなケイを見ながらシロは微笑むと
「今すぐに答えを出さなくても良いでござるよ。じっくり考えてくだされ。でも・・・」
「でも?」
「拙者は狼でござるから狙った獲物は逃がさぬでござるよ」
ちょっとだけ踵を浮かせるとケイの頬にキスをした。

「――――――――!?」
声もでないが驚愕しているケイ。
そんなケイを今度は悪戯っぽく笑いながら見ているシロ。


それから数ヵ月後。
タマモと真友、彼等とダブルデートしているもう一組のカップルがいたのが目撃された。
そしてシロとケイが貰うラブレターの数は激減したそうな。


そして狼と猫の妖怪GSの男女コンビは、美神と横島、横島と雪之丞らといったコンビに負けないくらい息のあったコンビとしてGS界の伝説になったという。


あとがき

いかがだったでしょうか?
シロが同級生のケイに対しても堅苦しい話し方をしてるような気もしますが、その辺はご勘弁を。

これにてこの企画も無事に終了。
呼んでくださった&感想を書いて下さった皆さんありがとうございました。
本当はジーク&小竜姫も書こうかなと思っていたのですが、難しかったので没になりました。 

これらの5カップルと以前夜華時代に書いた、横島&ルシオラ、雪之丞&かおり、鬼道&冥子、タイガー&魔理、天龍童子&パピリオ。
また機会があったら書いてみたいと思います。

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