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「安らかな休日を 第4話(GS)」

皇月 (2005-01-07 23:57/2005-01-08 00:03)
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ユニコーン・・・聖獣とか言われているが、農家の皆さんから見たら害獣でしかない。
しかし、心の清らかな少女が大好きな馬。


安らかな休日を


横島一家の朝はきつねうどんで始まる。
最近は、横島派も料理に凝ってきたのか、豆腐からお揚げを作るようになった。いつかは豆腐も作りたいと思ってる。

「「いただきまーす」」

しかし、タマモにとっては霊力の源とはいえ、毎日きつねうどんは少し飽きるなぁ・・・と思っている横島は今日のニュースを見るためにテレビをつけた。

「今日は晴れるかな?」

「外を見た限りじゃ晴れそうだけど?」

しかし、天気というのは意外性というのが多い。
前も朝は天気がいいと思って学校に行ったら、夕方に大雨だったことがあった。
それ以来、横島は絶対とはいえないとはいえ、見ないよりもましだと思い、天気予報を見るようになった。ニュースに関してはついでとしか言いようがない。ためにはなってるが。

「今日のニュースです。○○県■■村の山のゴルフ場開発が再開されました
・・・ここは以前・・・」

・・・■■村?そこって確か・・・

「ぶーーー!!」

横島はその村を思い出した。そこは確か・・・

「美衣さん達の山じゃないか!?」

「タダオ、汚い!!」

うどんの汁は盛大に、床に撒き散らされている。タマモはすぐに雑巾を持ってきて、拭き出す。

「タダオ、鼻にうどんも出てる・・・」

横島の鼻には一本、うどんが出ている。

「はい、ティッシュ」

タマモは床を吹きながら、ティッシュを横島に投げて渡す。

「サンキュー・・・・・・ヂーン!!」

とりあえず、慌てないでうどんを先に食べてしまうことにした。

「「ごちそうさま」」

ようやく、食べ終わると。タマモはその美衣さんという人?のことが気になった。
感じ的に女性みたいだが・・・この男はどれだけ女性と縁があるのだろうか?

「いや・・・まぁ、恩人かな? 命の」

山に遭難して、雨が降ってきたところを助けてもらったのを思い出す。今考えたら、命の危機だったと思う。

「ふーん・・・って、そこに住んでるの? その人」

「おう・・・って、大変やー! 美衣さんたちがピンチじゃ〜!!」

横島は慌てて、着替えると。美智恵に連絡をとって、一緒に行ってもらうことにした。
ちなみにひのめは今回はお留守番らしい。
世話は小鳩ちゃんか、愛子に頼むことにする。
タマモは当然ついていく気だが・・・

「シャワー浴びよっと、少し汁がかかったし」

きれい好きの子狐はとりあえずは、シャワーを浴びてさっぱりしようと思った。何気に、横島たちと会う前から、よく川で水浴びをするほどきれい好きだったらしい。


横島たちは早速、美衣達のいる山に向かった。一応は道は覚えていたため、迷子にはならなかったが・・・

「そろそろかな?・・・・・・」

さすがに霊力がなくなったが、神魔の特訓を受けている。まぁ、それでも霊力があるころとは体力の差が激しいと横島は思っていた。

「あ、小屋があるわよ?」

「もしかして、あそこかしら?横島君?」

目の前には懐かしき、家があった。
そして、玄関には・・・

「・・・もしかして・・・横島さん!?」

美衣さんがいた。

「お久しぶりです・・・美衣さん」


「兄ちゃーん!」

「ととっ、元気いいなぁ。ケイ」

家に入ると、ケイが飛びついてきた。前よりも大きくなっているのではないだろうか?

「ボク、竹とんぼ大切にしてたよ!」

ケイは横島が作った、竹とんぼを見せた。あれから結構経っている筈なのに、傷はあるものの壊れていない。

「あ。それって、タダオが作ったの?」

タマモはケイの持つ竹とんぼをみて感心した。本当に器用な男だと思う。
ケイは、それに満足した様子で

「そうだよ。兄ちゃんがボクのために作ってくれたんだ!」

美衣はこれほどうれしそうなケイは最近は見たことがない。
本当にこの人は不思議な人だと思う。
しかし、今日はどうしたのだろう?女性一人、前に自分達を見逃してくれた女性に似ているし、もう一人はどうやら妖怪みたいだ。

「あの・・・横島さん。来てくれたのはうれしいですけど・・・どうしたんですか?」

どうやら、美衣はここの工事が再開されたことにまだ気づいてないみたいだ。

「美衣さんはまだ知らなかったんですか・・・実は・・・」

横島は真剣な表情で話し始めた。
その顔に、ここにいる全員が顔を少し赤くした。


その後は、美智恵と横島で美衣の説得に当たった。
結局、彼女が意志を曲げるまで、丸1日かかった。横島と美智恵はいろんな意味で疲れたので、すぐに眠ってしまった。


その帰り、美衣たちを連れて車でマンションに帰ろうとした時にある村で呼び止められることがあった。それは・・・

「ユニコーンが・・・キャベツ食って、糞をしてる・・・」

目の前の畑にはキャベツをもりもりと食べて、糞をするユニコーン・・・一角獣の姿がある。神話のイメージとはかなりかけ離れている。

「兄ちゃん、あの馬って角生えてるよ?!」

「珍しい馬ですね・・・」

美衣とケイもはじめてみるのか、あの角の生えた馬を珍しそうに見ている。

「あれって、もしかして最近、捕獲許可が要請されていたユニコーン?」

そういえば、仕事をしていた時にその書類が回ってきたのを美智恵は思い出した。

「んだ、早く。許可をおろしてくれ!このままじゃ村は全滅だ!!」

「このまま、許可が出ないなら、いっそGSにでも依頼するしかないだ!」

どうやら、かなり切羽詰っているらしい。

「やばいわね・・・GSに依頼するなら令子に依頼が回ってきそうだわ」

「でも、こんな村で出るギャラは少ないから。受けないんじゃ?」

美神は言ってはなんだが、お金にうるさい。あれはもやは中毒ともいえる。それ以外は悪い人ではないんだが・・・

「ユニコーンの角はね・・・どんな病気も治すといわれていて、とても高く売れるのよ。グラムいくらかわかる?」

「相当高いんじゃない?」

タマモは霊薬やそういう類のものがとても高く売買されていることをうっすらと残る前世の記憶で知っている。

「・・・麻薬の末端価格の非じゃないわ」

「そ、それって・・・」
今の美神にはとても危ない魅惑的な値段だ。

「そう、今の令子ってお金稼ぐのに目が行きそうなのよ・・・」

「ま、まだ禁断症状が直ってなかったんか・・・」

まだまだ、悪霊たちがおとなしくしているためにまだまだ暇な毎日が続いている美神なのである。
悪霊をしばけないし、お金も稼げないわでストレスがたまっているのだ。今のこの状況は彼女には美味しすぎるだろう。

「確か、今日中にはできると思うわ。それまではまっておくしかないわね」

「「「「そ、そんな・・・」」」

それまでには、どうしても被害は続いていくだろう。

「ねえ、兄ちゃん。まだ行かないのなら遊ぼうよ。」
ケイもさすがにここにずっといるのに飽きたのか、横島に遊びに行こうと誘った。

「隊長、いいっすか?」

「いいと思うわ。ごめんなさいね。ここで止まることになって。」

その言葉を聞いて、横島は美智恵を除いた3人で少し広い原っぱに来た。

「ねぇねぇ。竹とんぼ以外に何かない?」

「ん〜じゃあ、これだ」

横島はポケットにあるメモ帳代わりの小さいノートをちぎって、折った。

「ほれ、紙飛行機だ」

横島は紙飛行機を飛ばす。かなりの距離までとんだ。

「わぁ〜すごい」

「タダオ。私もやる」

そういって、各々が紙飛行機を折って、飛ばすがうまくいかない。

「タマモもケイも力を入れすぎだ。もっと風に乗せるようにふわっと。」

「よーし!」

「負けないわよ。ケイ!」

タマモもケイもとても仲が良い。横島も美衣もつい、顔が綻んでしまう。

「二人とも、こう折ると鶴になるのよ」

「母ちゃん。すごい」

「美衣さん、やるわね」


「zzzzz」

ケイも遊びつかれたのか、眠ってしまった。タマモも自分の側で頭が舟を漕いでいる。

「あら?」

よくみると、先ほどのユニコーンがケイの近くまで来ている。

「け、ケイ!?」

神話のイメージはないが、ユニコーンは一応は聖獣だから、危害は加えないと思う。だが心配だ。

「あ、あら?」

「眠ってるわね・・・」

「ケイの膝ってそんなに寝心地がよかったのかしら?」

そう、ユニコーンはケイの膝の上に頭を乗せて、眠り始めた。
結局、ユニコーンはオカルトGメンが捕獲するまでケイの膝で眠っていた。


「あの後は驚きましたよ。まさかケイが女の子だったなんて・・・」

「あれ?タダオは気づかなかったの?」

タマモは嗅覚で気づいたが、横島は美衣から息子と聞いていたからだ。

「すみません、女の子として育てると。妖怪の女は誘拐されるかもしれないと思ったんです・・・」

「そういえば、今でもそういう事件があるらしいわ」

オカルトGメンがいまだに苦労している。妖怪密輸売買。特に力の弱い女性の妖怪が誘拐され、売買されているらしい。

「大丈夫、オカルトGメンがきちんとお守りいたします。」

美智恵は自信を持って言う。オカルトGメンの面子にかけても、ここにいる住民たちを守ることを誓った。

「よろしくお願いしますね。横島さん」

「よろしくね、兄ちゃん!」

ここに、また新しい住人が増えた瞬間であった。


おまけ

「兄ちゃん、あれ何!? 中に人が入ってるよ?!」

テレビを見た反応がタマモととても似ていた。

「うひゃぁ!!? 冷たい!!! (バタン) にゃあああ?! 食べられた!? にゃーーーーー!!!」

ケイは初めて見る冷蔵庫にはさまれて、食べられたと勘違いしたみたいだ。


さすがに美衣さんは大丈夫だと思ってみてみるが、先ほど騒いだテレビの前にちょこんと座っている

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・?」

反応がない

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・? 美衣さん?」

反応がない

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「おーい? 美衣さーん?」

美衣の前で手を振ってみるが反応がない

「・・・・・・・・・・・・・・・」

視線はテレビのままだ。近づいて顔を眺める

「・・・・ミイさ・・・・・・って気絶してる?!」

あまりの感激に、気絶してしまったみたいだ・・・
横島はその姿にすべて、貧乏が悪いんやなぁ・・・と少々的外れなことを考えていた。


あとがき
どうも、皇月です。
今回は美衣とケイのお話。後はユニコーンのお話を混ぜてますね。
ケイが女の子なのはユニコーンの膝で寝るネタに使いたかったのと。
やはり、男の子よりも女の子の方がいいかな?とも思ったからです。

さて、レス返しです

hanluckyさん
新しい入居人は美衣とケイです。

九尾さん
扱いが上手・・・ありがとうございます

法師陰陽師さん
公彦さんは78話で外国に行くというのだったはずです。それまでは日本にいたと思います。美智恵さんが出産しましたし、旦那ならいると思ったからです。

モミーさん
うーん、秘密です。ただ、タマモと一緒の部屋には住みません。

ろろたさん
おお、ろろたさんにも感想がいただけるとは・・・ありがとうございます

片やマンさん
ええ、ここでのタマモは人間嫌いではありません。警戒心は少し強いとは思いますけど

LINUSさん
グーラーですか・・・ご期待ください

ぴええるさん
もっと増やしたいと思ってるんですけどねぇ〜

柳野雫さん
やらかす前に、横島と美智恵が何とかしてもらいます

ジンブさん
がんばります

零紫迅悟さん
ここでのタマモはきれい好きなので衛生面は大丈夫です
住民のことに関しては勘違いしてしまいましたね・・・

不動さん
ラブコメだったのか・・・(おい
がんばりますね

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