俺の心臓は痛いぐらいに、バックン、バックンいっている。
何故なら―
俺は正座をしてカチカチに固まっているし、シロは俺より綺麗な正座をしてこちらを見ていた。
彼女の表情は固く緊張しているのは、一目瞭然だ。
「せ、せんせいっ!! ふ、ふふふふ不束者ですが、よ、よろしくお願いします!!」
どもりながら、頭を下げるシロ。
「あ、ああ、こ……こちらこそお願いします!!」
俺も緊張しているので、舌が回らない。
二人して頭を下げているのは、傍から見れば間抜けなんだろうなと思った。
ここはまあ、ボロアパートの俺の部屋だ。
さっきまで汚かったが、俺達が適当に片付けたのでそれなりに綺麗になっている。
煎餅布団の上で正座しているのは、俺とシロはこれから初体験をする為だ。
俺が高校を卒業して、ルシオラの事で鬱になっていたところをシロと、もう一人(匹?)タマモが救ってくれた。
もちろん美神さんやおキヌちゃんを始めとした女性陣、男連中では雪之丞や西条、唐巣神父とタイガーも俺を励ましてくれた。
ピートは既にオカルトGメンに入り、今はパリで研修中である。
で俺は結局のところ、シロとタマモを好きになり告白した。
それは、ほんの一時間ぐらい前の話だ。
告白は上手くいき、俺は二人と付き合う事になったのだが、いきなりシロとタマモにアパートへ引き摺られた。
掃除を終え、タマモが「一時間経ったら交代よ。シロ」と言って、外へ出かけたのだ。
まあ、つまりあれやこれをシロにしてOKであり、次はタマモの番だという事。
何か上手く行き過ぎている気もするが、よしとしよう。
「先生、先ずはどうすればいいのでござるか?」
俺も初めてだというのに、シロは聞いてきた。
「そうだな。やっぱり服を脱がないと始まらないだろう」
シロは頷いて立ち上がる。俺も立って服を脱ぎ始めた。
どうしてもシロの方に目が行き、チラチラと見てしまう。
「あの、出きれば後ろを向いて欲しいでござる」
シロが顔を赤くして言う。
そうだよな、初めてだから脱ぐところを見られるのは、恥ずかしいよな。
俺は「ああ」と素っ気無く(なってしまった)返事をして、後ろを向く。
そして俺は服を脱いだ。
シャツとジーンズ、トランクスだけだから、あっという間だ。
そうだ、バンダナも外しておくか。
これで俺は生まれたままの姿になる。
視線を下ろし、自分のモノを見ると、それは元気に逞しくいきり勃っていた。
最悪のパターンでもある緊張しすぎて勃たたない、は回避された。
「し、シロ、いいかな?」
俺は待ち切れなくなって、シロに声を掛けたが返事はなかった。
もうちょっと待った方がいいかもしれない。
シロは女の子だし、決意するのに時間が掛かってもしょうがない……と思うし。
そんな訳の分からない事を考えていた時に、突然背中に柔らかい感触。
こ、これはもしかして……
「うう、せ、せんせい……。うっ、ひっく、うう……」
興奮しそうになったが、収まった。
シロが泣いているからだ。
「どうしたんだ? まさか俺が変な事をやっちまったのか?」
こういった時にそうされると、俺が悪いんじゃないかと思ってしまう。
結構、いや、みんなが思う様に俺は小心者だし。
「ち、違うのでござる。せんせいの背中に大きな傷が……」
そ、それの事か!!
「ああ、これか。これはさっき話しただろ?」
「うん、分かっていたのでござるが、実際見ると……うう」
この背中の傷はアシュタロス事件についたものだ。
ベスパから受けた傷だ。
南極の時に狙撃された傷とルシオラを庇った時の傷。
二度も同じところに深い傷を受けたので、傷跡が残ってしまった。
俺は写真で見たが、ちょっとしたクレーターみたいになっており、自分でも引いた。
「その、何だ。俺は完全……とは言えないかもしれないが立ち直ったから、気にするな。ほら男の傷は勲章って言うだろ?」
「でも……でも……」
仕方なく俺は振り向き、シロを泣き止ますべく唇を奪った。
最初は唇と唇が触れ合うだけだが、俺は我慢できなくなり舌を侵入させた。
シロは嫌がる素振りも見せず、俺の舌を受け入れてくれた。
俺は熱心に口内を舐めていき、シロの唾液も啜る。
少しすると慣れたのか、されるがままだったシロも舌を動かしてきた。
それは俺が思ったよりも激しく、俺の舌を巻き込みぎゅっぎゅっと締め付けてくる。
人よりも長い舌を器用に這わせ、さっきまでと違い俺を攻め立ててきたのだ。
「ふう……」
しばらくして俺から、唇を離した。
シロの舌の動きは凄まじかった。頭がボウッとしてきて、くらくらした。
「泣き止んだな」
俺が聞くと、シロは黙って頷いた。
視界に入ったので、俺はシロの裸体を眺める。
毎日俺を引き摺って走りまくっているせいか引き締まっており、筋肉質なのがパッと見分かる。
けど同時にエロチックにも思えた。
胸も結構大きいし、お尻も丸みを持ち、まだ幼い感じは残るが女性の体をしている。
それに―
「シロ、この傷は……」
昼間なので精霊石のネックレスを身に着けていたが、その下、胸の真ん中にうっすらと残っている傷跡を発見した。
これに触れて俺は、ある事に思い当たった。
「犬飼の時だな」
シロは無言で首を縦に振った。
あの時、俺が不甲斐ないせいで、シロに大怪我をさせてしまった。
シロが人狼でなかったら、命を落としていただろう。
「済まない、シロ。俺が弱かったせいでこんな傷を…・・・」
「そんな事はないでござる! この傷は拙者と先生の絆の証! だから自分をそんなふうに言わないで欲しいでござる」
ハンマーで殴られた様に俺は衝撃を受けた。
そうだったな。
俺がいつまでもうじうじと悩んでいたら、みんなに心配をかけちまう。
それにこういった傷の事で、色々と言われたら嫌な気分になるのは俺もよく知っている筈だ。
シロの傷跡が俺との絆だというなら、喜ぼう。
こうやって目に見える証があるというのを誇ろう。
「ありがとう、シロ」
俺は礼を言い、傷跡に顔を寄せ舐め上げた。
シロは艶っぽい声を上げるが、構わずに舐め続ける。
中腰な為、少し辛かったので俺はシロを寝かせ、覆い被さる。
傷跡に舌を這わせながら、俺は両手でシロの胸を揉み始めた。
しっとりと濡れ、手に吸い付いてくる。
胸を揉み、乳首を親指と人差し指で捻るとシロは我慢できずに大声を上げた。
そうだ、忘れていた。
俺は胸から右手を離し、霊気を集中させると文珠を二個ストックから取り出した。
ストックというのは、分かりやすく言えば精神の中にに引き出しを作りそこに作った文珠を入れておくのだ。
取り出すときは微量の霊気だけでいいので、とても重宝している。
文珠を落とす事もないしな。
込める文字は『防』『音』。
ここは壁が薄いのでちょっとした音でも筒抜けだからだ。
発動させると、俺の霊気が部屋中に広がった気がした。
さて続けますか。
文珠を使用しているときでも左手で胸を揉み、口では乳首を吸って愛撫を続けている。
そこから舌を這わせ、鳩尾、お腹、臍を舐めつつとうとう禁断の園まで辿りついた。
シロはもうグッタリとしており、足を容易に開けてくれたので良く見えた。
失礼だと思ったがじっくりと見る。
そこは裏物で見るものより当然幼く、ラビア(だったか?)もほんの少ししか飛び出ていない。
陰毛も上の方にちょこんとあるだけだ。
色は銀色、髪の毛と陰毛は同じ色だと聞いていたが、本当にそうなんだと、感心してしまった。
しっとりと濡れていたが舌を当てる。
瞬間、シロはまたも大きな声を上げた。
先ずは優しく舐め上げ、次第に奥まで舌を入れる。
シロは舐める度にいろんな声で鳴いてくれた。
お豆を舐めると、これまでとは比べものにならない程の嬌声を上げた。
さっき『防』『音』をしていなかったら、アパート中に聞こえたかもしれない。
たっぷりと舐め、濡れそぼってきたので俺はシロに声を掛けた。
「シロ、挿れるぞ」
「うん、先生、来て」
亀頭を秘裂にあてがい、正状位の格好で挿入した。
「う!!」
亀頭の部分が挿ったぐらいでシロは苦しげに呻いた。
「シロ、大丈夫か?」
「へ、平気でござる。武士はこれぐらいでは弱音を吐かないものでござるよ」
弱弱しい笑みを浮かべて、シロは返す。
どう見てもやせ我慢だが、俺はこれ以上何も言わず進める事にした。
シロの意思を尊重させたいからな。
一気に挿れた方がいいらしいので、俺はぐいっと力を込め肉棒を突き刺した。
「ああっ!?」
シロは悲鳴を上げたが、何とか2/3ぐらいでまで挿った。
亀頭の先に固い感触が伝わってきた。これが子宮口というものだろう。
「奥まで挿ったぞ」
「ほ、本当でござるか!?」
涙を流し、痛みに耐えてシロは俺に聞いてきた。
「ああ、もちろんだ。シロも感触で分かると思うが」
シロは目を閉じ、しばし口を閉ざすとこう言った。
「凄いでござる。先生のが拙者の中に、中にあるでござるよ」
歓喜を含んだシロの言葉に俺は嬉しくなる。
俺と一つになれて喜んでくれるとは、とても心地よかった。
「ところで先生、血は出ているでござるか?」
さすがに結合部は見れないみたいなので、俺に尋ねる。
「いや、何もなっていないぞ」
俺は結合部を見ながら、答えた。
ぎゅうぎゅうと締め付けてくるが、特に怪我はしていないみたいだ。
「せ、先生!! 拙者は、拙者は初めてでござるよ!」
何故だか突如暴れだした。
繋いだままなので、その振動がもろに俺のモノに伝わり―
「うおっ!?」
情けない事に、碌に動いてもいないのに膣内に出してしまった。
「ふわあっ、熱い! 熱いでござる! 何かが入ってきてるぅ!!」
それが功を奏した。俺の精液でシロの動きが止まったからだ。
放心している内に、俺は聞きだす事にした。
「シロ、どうしたんだ? 急に暴れたりして」
「……女性は初めての時は、処女膜が破れて、出血をすると聞いたのでござる」
空ろな瞳のまま、シロは答えた。
そうか、俺に初めてじゃないと思われたくなかったのか。
「よーく、聞いてくれ。処女膜はな、人間とモグラにしかないんだ」
俺も詳しくは知らないが、シロを安心させる為に告げる事にした。
激しい運動していれば、自分も知らない内に破けるそうだが、これでは納得しないかもしれない。
シロの考えは純潔は愛する男に、上げるもんだと思っている筈だから。
「そ、そうなんでござるか?」
目を丸くして俺に聞いてくる。
うむ、プリチーな仕草で俺はメロメロだ。
「そうだ。シロは人狼―狼だから初めから処女膜はないし、お前が俺以外の男と寝る訳がないと最初から信じている」
「よかったあ、本当によかったでござる~」
涙目になるシロ。いかん、このまま本能のままに突き立てたくなった。
「よしよし。でもそんな事、どこで聞いたんだ?」
何とかそれを押さえ込み、頭を撫でる。
しかしそれも時間の問題だろう。
俺のモノは出したばかりなのに、ギンギンに硬く二回戦目にすぐ入れたりする。
「まんがで読んだでござる。確か少女まんがでござった」
「そうか……」
最近の少女マンガはそんなにも過激なのか?
「まだ時間があるし、いいかな?」
「お、お願いするでござる」
二回戦目が始まった。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
俺は息も荒く、シロを後ろから攻め立てる。
シロは獣みたいに、いや、獣の声で鳴く。
つまりは狼の姿でセックス、これはもう交尾と言っていいかそれを行っている。
さっきシロを後ろからやっていた時、二人とも絶頂を向かえ、偶然にも精霊石のネックレスが外れてしまったのだ。
まだ時間は昼過ぎ、そしてシロもまだ自力では人の姿を維持できない。
そういった訳で狼の姿に戻ってしまったのだ。
俺はその衝撃ですぐさま三回目の発射をしてしまったが、全然モノが萎えないので続行した。
シロも嫌がっていないので、肉棒で出し入れをし、刺し貫く。
人の時は俺のモノを優しく包み込むような感じだったが、狼の時はそれとは違い俺のを咥えて離そうとしない。
ピストン運動するのも結構きついが、それさえも更なる快感を俺達に与えてくれる。
「シロ! シロ! 俺のシロ! お前がどんな姿でも俺はお前を愛している。だから……だから、出すぞ! 中に出すぞ!」
俺とシロの獣の声が一つに重なる。
すると鈴割れから大量の子種が噴き出し、シロの膣内を白く染め上げる。
それでも俺のモノは躍動をやめず、精を吐き出し続けた。
シロは体中を痙攣させ、遂には動きを止めたので、俺はモノを抜くと秘裂から注ぎ込んだ白濁液が垂れてきた。
その量にびっくりする。いくら何でも出すぎな様な……。
ぺちゃ、ぴちゃと水を含んだ音が狭い部屋に響く。
「シロ、すげえ、すげえいいよ」
俺はシロの髪を摩りながら、そう言った。
「ふぉんふぇい、ひひへほはふはへへふぉるは?」
「っておい、咥えたまま喋るなよ」
それも気持ちいいけどな。
俺は今、シロにフェラチオをしてもらっているのだ。
これもマンガからの知識らしい。
でも、これは下の口と違った気持ち良さだ。
シロのざらざらで長い舌が、俺の肉棒に絡み合い、ちゅぱちゅぱと吸い上げてくれる。
このまま出すのが勿体無い。ずっと舐めていて欲しいと思った。
けど―
「はーい、終了ー!!」
タマモが現われ、手に持っている『眠』と込められた文珠をシロに当てると、シロは眠りについた。
すぐに俺はモノを引き抜き、シロを仰向けに寝かせた。もう一時間経ったのか。
タマモが持っていた文珠は、いざという時に持たせた物だ。
シロはもちろん、美神さんとおキヌちゃんも持っている。
「これまた凄いわね。シロのアソコからドプドプと垂れているわ」
そう言いながら、タマモは衣服を脱いでいく。
これは恥ずかしさを紛らわす為にわざと声を出しているのだろう。
顔も真っ赤だし、目が泳いでいる。
「お待たせ」
タマモが惜し気もなく裸身を俺に晒すが、やはり恥ずかしいのだろう。全身が赤くなっている。
元々白い素肌から、特にそう思えるのかもしれないが。
こちらもまだ幼い感じはするが、全体的に丸みを帯び、女性的な印象を強く受ける。
彫刻にある様な綺麗さというか、美も同時に感じた。
胸の方はシロより少し小さいけど、俺はそんな事は気にしない。
「キスしていい?」
「ああ」
座っている俺に抱きついてきて、タマモは俺に顔を向ける。
そっと唇を合わせ、次には舌を入れる。
タマモも何なく受け入れてくれて、舌と舌を絡め合う。
俺が舌を入れ、唾液を送るとゴクゴクと飲み干す。
そして入れるより入れられるほうがいいみたいで、俺の舌を積極的に吸ってくれた。
「ふあ~、キスって気持ちいい……」
「そうだな」
とろんとした表情で、タマモは言った。
キスというのは興奮するのは確かだ。
俺のモノは反り返り、天を向いている。
「ねえ、する前にちょっと話をしていい?」
俺を抱きしめたまま、タマモは声を掛けてきた。
「ああ、いいけど……」
どうしたんだろうか? さっきとは雰囲気が変わった。
「私、金毛白面九尾でしょ?」
「ああ」
何が言いたいのかよく分からないが、それは事実であるので俺は頷いた。
「でね。本当だったら今頃は記憶と力を取り戻している筈なの。でもそれは出来ない。何故だと思う?」
「……」
俺は答えられずにいると、タマモはヒントを出してくれた。
「玄翁和尚って知っている?」
そこで俺はピンときた。
「まさか!?」
「そのまさかよ。私は―殺生石は昔、玄翁和尚の大金槌で叩き壊されたの。それで私の魂も危なくなったわ。何たって砕かれたもの」
殺生石が近寄る人や鳥、獣を殺していくという事で、玄翁和尚が殺生石を砕いたのだ。
人や動物を殺したのは、火山性のガスで、タマモはこれっぽっちも悪くない。
ただ単に傷ついた体を癒していただけだ。
「辛うじて九尾であるけど、前みたいに強力な力も使えないし、今でもシロより弱いわ。前世の記憶と力だって、戻ってくる可能性は全くといってないわ」
「そうなのか?」
何とか声を絞り出す。
「うん。何となく本能でそれが分かるの。それに段々と前世の記憶が薄れていっているの。近い内になくなるのは間違いないの」
今にも泣き出しそうな声でタマモが言う。
俺は堪らなくなり、タマモを抱きしめた。
タマモは怖いのだ。
自分が自分でなくなるのが、今まで当然にあった物が消えるのが。
俺はルシオラの事を思い出した、ルシオラとは子供として会えると信じていた。
だけどそれは奇跡でも起きないと無理になってしまったのだ。
その喪失感と言ったら、とんでもなかった。
世の中全てが真っ暗となり、何をしても楽しくない。
だけどそんな暗闇の中から、救ってくれたのはかけがいのないみんなだ。
大好きなタマモとシロだ。
だから俺は―
「大丈夫だ、タマモ」
「でも……」
「大丈夫さ。なくなったものは取り返さないかもしれないけど、また新しく補えばいい。寂しかったら俺が居る。辛かったらシロが居る。俺はお前達からかけがいのないものを貰ったんだ。だから今度は俺がタマモに上げるよ。心に隙間があるなら俺とシロが埋めてみせる」
「タダオ……」
「それに怖がる事はない。大抵の奴は前世の記憶がないんだ。誰だって一から始めている。タマモだってそれが出来るさ」
俺の言葉に涙を流すタマモ。
今度は優しくキスをする。
唇、額、涙に濡れた頬、首筋、そして胸へと。
「ああ! うんっ! はあっ!……」
タマモが嬌声を上げる。
両手で痛くならない様に揉み上げ、乳首を口で吸う。
どんどんとタマモの声が高くなる。
俺は熱心に胸を愛撫していった。
円を描く様に捏ね、乳首を舌で突き、絡め、吸い上げる。
「ああああああっ!?」
タマモの体が跳ね上がり、ビクビクと体を震わせる。
もしかしてイッたのか?
「タマモ、どうだった?」
「か、体がどこかに飛んで行きそうだった」
その言葉に満足しながらもさらに良くする為に、俺は顔をタマモのアソコに近づいた。
そこはシロと比べ若干色が薄く、ラビアもそう出ていない。
金色の陰毛は少ししか生えていなかった。
最初に指で卑劣をなぞる。
それだけでタマモは声を出した。
次に舌で重点的にお豆に這わせ、指で秘裂を弄くっていく。
段々とタマモの声が大きくなり、鳴いている様にも聞こえた。
だいぶ濡れてきたので、顔を離し、タマモに聞いた。
「そろそろいいかな?」
「お願い……」
タマモは潤んだ瞳で俺に頼む。
何て可愛いんだ。
「んああっ!!」
亀頭を秘裂に押し当て、タマモを一気に貫く。
悲鳴を上げるが、この方がダメージが少ないと思い、実行した。
シロと同じく2/3ぐらい突き進んだら、奥底に当たった。
タマモのは熱くてモノがとろけそうだ。今にも出そう……。
「どうかな?」
「入っている! タダオのが入っているよ! 凄い! これが交尾なんだ!!」
「すまん!」
「え!?」
またもやあっという間に、奥へ放ってしまった。
俺って早漏なのか? ちょっとへこんだ。
「熱うい! タダオの精液って熱いんだね」
「続けていっていいか?」
「うん。シロには何回出したの?」
「四回だ」
「OK! それじゃあ、私も一時間で四回、あと三回は出してね」
「善処する」
さっきとは打って変わって明るい笑顔でそう言ってくれた。
さあ、頑張りますか。
「あん! うああっ! あうん!」
今度はバックでタマモを突き立てる。
どうやらタマモも後ろからが、好きみたいだ。
狐だし、正常位は人間しかやらないって話だからな。
タマモのそこからは蜜が溢れ、俺の下半身もビショビショになっている。
それにシロは奥の方が気持ちいいみたいだが、タマモは割と浅いところが性感帯みたいだ。
だから一深三浅のリズムで攻めていった。
「うあんっ!!」
一回は奥まで突っ込み。
「はああっ! うんっ! ああんっ!」
次の三回は浅いところを連続で攻める。
そして―
「イくぞ! 中に出すぞ」
「来てっ!! 中にたくさん出してっ!!」
「愛しているぞ! タマモーーーー!!」
奥深くまで指し込み、精液を解き放った。
タマモは枕にしがみ付きながら、何かに耐える様に呻く。
ドクッドクッと何度も躍動を繰り返し、立て続けに放っていった。
これでタマモに四回目、シロを入れて八回か。
でもまだし足りない気がする。
ん? 俺は何をしていたんだ?
え~と、何だっけ?
思い出せないぞ。
視線を上げるとそこには美人のおねーさんが!!
これはナンパをしなければ、男が廃る。
「そこのおねーさん! 僕は横島忠夫、一緒にデートしませんかーーー?」
といつもの様に飛びつく。
が、美人のおねーさんは霞の様に消え去った。
「あ、あれ? 美人のおねーさんはどこ? 俺の女はどこじゃーー?」
いくら叫んでも、誰も居ないし、誰からも返事はない。
「先生ーーーーーーっ!!」
「タダオーーーーーっ!!」
いつの間にかシロとタマモが、遠くに居り、駆け寄ってくる。
「浮気したでござるなーーー!!」
「浮気したわねーーーーーー!!」
二人から殺気が膨れ上がり、シロの手には見た事がない程の大出力の霊波刀。
タマモの九房に分けたナインテールが、刃物の様に鋭くなった。
だが顔には満面な笑み。おしっこをちびりそうになる。
「「臓物(ハラワタ)をぶち撒けろ(でござる)!!」」
不吉バリバリな事を言い、俺に襲い掛かってきた。
「バル○リースカート!?」
俺は訳の分からない寝言で目が覚めた。
「俺は生きてる? 生きているよな!?」
腹に手を当てて、確認する。
どうやら傷もないし、血も出ていない。
「あー、よかった。夢か……」
ていうか俺、彼女が出きたっていうのにナンパとは何事だ!!
俺はもうナンパしない事を、窓から差し掛かる朝日に誓った。
「朝日? って朝ーーーー!!??」
目覚まし時計を見ると午前六時二〇分、確かに朝だ。
夕方の六時二〇分というベタなオチではない。
これは少し前に勝ったデジタル時計で日付も出ている。
シロとタマモ、二人との初体験した日から一日経っているし、表示も“A.M”となっている。
両隣にタマモとシロが寝ており、もちろん俺の精液やら、彼女達の愛液でベトベトだ。
あの後、シロも加わり3Pでしたし、タマモとも狐の姿でやった。
三人とも尽きるまでしたのだ。
寝たのはいつだったのかは、覚えていない。
「美神さんに殺されるかも……」
シロタマの外泊の理由がHな事だし、まだ俺が立ち直ったって報告もしていなかった。
でもしょうがない。腹を括るか。
俺は二人とも本気で愛しているからな。
あ、それと親父とお袋にも連絡するか。
色々と伝えたい事もあるから。
俺は朝日を眺めながら、そう思った(現実逃避ともいう)。
あとがき
本編が全然進まないので、外伝を書きました。
いやあ、エロだと筆が早い、早いorz
それに結構、重要な?伏線を入れたりしているしorz
タマモの方はこの話では前世は思い出しませんので。
いやあ、玉藻前の話をするのも面白いかもしれませんが、色んな人がやっているのでなしにしました。
私の実力では書ききれませんしorz
では次こそは本編で。
いつになるか分かりませんが(核爆)