GS美神~あなたとの思い出~
序章
例の事件から数ヶ月のこと
横島は今、例の夕日が見れる場所に来ていた。
「ふぅ・・・ルシオラ、今の俺はおまえからどう見えるんだろう・・・
美神さんやおキヌちゃん、シロタマと馬鹿騒ぎしてさ、
昔のように生活してるよ・・・」
そういうと横島の瞳から一筋の涙が流れた。
「だけどねルシオラ・・・俺耐えれないんだよ・・・。この命はおまえがくれたものだ・・・大事なのは確かなんだよ。
だけど・・・そのおまえが一緒に居ないんじゃ俺はどうすればいいんだよ・・・。」
そしてある事を決意して、横島は自分の特技の一つ「文殊」を出して
『転』『移』
そして、東京タワーには、少しの水溜りだけが残されていた。
次の日・・・
「おはようございます」
横島はGS美神の社長室に来ていた。
「おはよう。どうしたの、こんな朝早く珍しいわね。」
と、社長の美神は横島に対する怪しさを覚えながらも朝のあいさつを交わした。
「そんな深刻な顔してどうしたのよ、給料上げろって言うんだったら10円くらいだったら上げてやらないことはないけど?。」
お金にがめつい美神がそんなことを言ったのだ。いつもだったら横島が血の涙を流し、大声で騒ぎまくるくらいのことだが
さすがに今回は事情が違った。
「いえ、違います」
と横島が言い、続けざまに言った。
「当分の間、休暇をもらいたいのです」
「何を言ってるの!これからが稼ぎ時ってときに、あんたがいなかったら儲けがぜんぜんでないじゃない。!」
と美神が怒鳴った
「どうかしたんですか?美神さん・・・と横島さん」
と、ここの事務所のまとめ役のおキヌちゃんが扉からビクビクしながら顔を出してきた。
(シロタマはまだ寝ているためこのことにきづかなかったが・・・
「どうもこうもないわよおキヌちゃん。この馬鹿が休暇がほしいとか言ってきたのよ」
「いいじゃないですか、休暇くらい。」
おキヌが仲介に入ってくれ、美神も「まぁ、ちょっとくらいだったら認めてもいいかな・・・」とつぶやいた。
「んで、どのくらいの休暇がほしいのよ?」
美神は横島に聞いた。
「ありがとうございます。大体一ヶ月くらいですね。」
横島がすばやく答えた。
横島はあの日から、ルシオラのこと考え、このままでいいのだろうか?といままで悩み続けていたのだが、結論が出ないでいた。
あの事件の後から、美神をはじめ事務所のみんな、知り合い達がルシオラのことを忘れたように横島に接していたので
さすがに我慢できなくなってきたので、昨日で決意を固め美神達に休暇を求めたのだった。
「まぁ、一ヶ月くらいだったらいいか。だけど、その間は何をするの?」
美神は最初の横島の様子を見て、何かおかしいと思ったのか確認を取ろうと思った。
「すいません、それについてはお答えできません」
横島が大胆不敵にも答えた。
「そう、だったら好きにすると良いわ。」
「ちょ、ちょっと美神さん!」
おキヌちゃんが止めに入った。
「横島さん、どうしちゃったんですか?それくらい答えてくれたっていいじゃないですか。」
「ごめんねおキヌちゃん。だけどこれだけは言えないんだ。」
横島はおキヌをじっと見つめて言い、
「では、失礼しました。」
横島はそのまま社長室を出て、事務所を出て行ってしまった。
「どうかしたんでしょうか、横島さん。様子が変でしたけど美神さんは何か知りませんか?」
「ふん!!あんな馬鹿のことなんて知らないわよ。そろそろおキヌちゃんも学校の時間じゃないの?」
現在時計は8:00を指していた。
「あぁ!!、遅刻するわっ!!行って来ますね美神さん」
とダッシュで外に出て行った。
「ふぁぁぁぁぁぁ、眠いわね・・・もう一眠りしましょうか・・・」
美神はそのままソファーに倒れこんだ。
そして今日一日が動き出したのだった・・・
あとがき
今回はじめての投稿でしたが、いかかでしょうか?
GS美神のSSは結構好きで自分でも書いてみようかなぁとはずっと思ってました。
文も未熟なところも多いと思いますが、暖かい目でよろしくお願いします