朧が 使えなくなってしまった シュウと レンは 公園に居たのだ。 「これからどうしましょう、シュウ?」 「うーん、此処に居たら、見つかるのも時間の問題だし、そうだ!DWCの所に行こう!」 「DWC?」 「うん、ダークウィズカンパニーの略なんだけど、そこは、もう、廃墟になってるけど、まだ、中の防衛システムは、活動している。」 「そこに行けば、見つからないのですね。」 「此処に居るよりもマシになるよ。」 「はい、そうですね。では、背中に乗ってください、シュウ。」 「レン、うん、でも、空に行ったら見つからない?」 「大丈夫です。少しの間ですが、朧と同じ役割を果たせます。」 「じゃあ、お願いレン」 「はい、じゃあ、しっかり捕まってください!」 「うん!」っと言ってレンの背中に乗ったのだった。 「あー、気持ち良いよレン。」 「そうですか?それは、嬉しいです。」 「あれだ!DWCは!」 「あれですか?本当に廃墟になってますね。」っと言ってDWCに入ったのだ。 「うーん、此処に来ればもう安心だな。レン。」 「はい、そうですねシュウ。」っと安心したシュウとレンが言ったのだ。 「うーん」 「どうしましたシュウ?」 「レン、なんか変じゃないか。」 「何が変なのですか?」 「昨日まであんなに討伐隊が居たはずのに此処に来る途中一人も見つからなかった。」 「確かに変ですね。」 「もしかして、仕組まれた?」っとシュウが言った。 バンッ 「はっはっはっはっは、その通り、君達は、罠にかかったのだ。」っと言って銃を構えながら社長室の入り口に立っていたのだ。 「母さん!父さん!先生!メグ!マック!ディーノ! やめろ!レンは悪いドラゴンじゃない!」っとシュウは銃を構えているメグ達に言ったのだ。 「シュウ!そのドラゴンは、カネルドウインドラゴンと言って 世界を滅ぼすドラゴンだ!だから、此処で殺して、世界を守るんだ!」 「世界を滅ぼす?たとえ、そうだとしても、後戻りは出来ない!」っと担任のハルカにシュウは答えたのだ。 そして、 シュウは、 レンを連れて 前に突進したのだ。 「シュウ!撃て撃て!」 バンバンッバンバンッ 討伐隊の銃が シュウ達を襲ったのだ。 だが、 シュウの 風のサーガの力で 銃の弾を 弾いたのだった。 「そんな!銃の弾を弾いた!」っとみんなは驚いたのだ。 そして、 無事に外に 出たっと思ったのだ。 だが、 「なんとか、外に出られたな。」 「はい、そうですね!ってシュウ!貴方、肩と足、撃たれてるじゃないですか!」っとレンはシュウを心配したのだ。 そう、 シュウの力でも 完全に 銃の弾を 弾く事が出来なかったのだ。 しかも、 大量に 出血しているのだ。 「シュウ!しっかりしてください!」 「レン、もう駄目だ、俺はもう死ぬ」 「死ぬって、ヒック、ヒック、言わないでください。ヒックヒック」 「レン。」 「なんですかシュウ?ヒック、ヒック」 「俺が死んだら、レンにキスして欲しいな。俺が始めてレンにキスをしたのをして欲しいな。」 「シュウ!分かりましたから、死ぬなんて、ヒック、ヒック、言わないでください。」 「それでさあ、おれが死んだら、食べて欲しい。」 「なに言ってるんですか!シュウしっかりしてください!」 「・・・・レン・・・愛して・・・る・・・・」っと言ってシュウは目を閉じたのだ。 「シュウ?そうやって私を驚かそうなんて、そうはいきませんよ。さあ、シュウ。目を開けてください。」っともうシュウの目はもう開かないのにレンはシュウの体を揺すっているのだった。 そのとき 討伐隊と シュウと家族が 来たのだった。 「シュウ?」っとサスケが心配したのだ。 「そんな、シュウが、死ぬなんて嘘よ!」っと皆は驚いたのだ。 「シュウ、大好きです。私だけのシュウ。そうでしたね。シュウの 約束がありましたね。」っと言ってレンはシュウ唇に自分の唇を近づけたのだった。 そして、 シュウが 初めて自分に キスの仕方をしたのだ。 「・・・・・・う・・ ん ・・ふ・・・・ ぁあ・・ん・・・・!」っとレンはシュウの舌に自分舌をつけてキスを交わしたのだ。 そして、 メグ達は ただ、 呆然とみているしか 出来なかったのだ。 「シュウ、大好き。」っと言ってレンはゆっくりとシュウを口の中に入れたのだ。 そして、 ゴクゴク!ゴックン! シュウを飲み込んだのだ。 「シュウ、貴方を一人にはさせません。私も 行きます。」っと言って討伐隊の方に向かって攻撃したのだ。 「シュウをよくも殺しました、絶対に許しません!」っと言ってレンは戦ったのだ。 そして、 ついに、 レンにも 最後が来てしまったのだ。 レンの最後は、 まるで、 弁慶のように 矢が沢山 当たりながら 死んだのだ。 「どうして、こうなってしまったの。もし、 シュウとこの、ドラゴンの事を気にせずにこのまま付き合っていたら。」っと泣きながら言っているシュウの母が言ったのだ。 「シュウと、レンちゃんは、きっと 一緒に逝って幸せだと思うよ。そう思えないかい母さん?」 「サスケサン、ヒック、ヒック、ヒック。 はい、そうですね、きっと幸せなんですね。」っとシュウの母はサスケに抱かれながら泣いたのだ。 シュウとレン 二人は 悲しい存在だったのかもしれない。 誰にも 自分達の事を 認められず ただ 認められるのは 自分達だけだったのだ。 でも、 二人は 幸せだったのだ。 一緒に生きて 一緒に死ぬことが 嬉しくて きっと 天国で 二人は幸せになっていることを 誰よりも祈っているだろうった思っている 討伐隊と メグ ディーノ マック であった。 |
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