―双刃の章― 中章 残影の訪れ 作者 ゴルダック この世の衆生を突き動かすのはその者個別の感情と本能。 生きる為に食す本能、道楽、喜悦の目的に他者を貪る欲望、虐げられ 憎悪に打ち震える復讐心、耐えがたき悲しみ、約束を果たそうと進み続ける信念…。 それらは互いに呼び合い、絡み合い、刃と共に交じり合い、血の涙を流す。 大戦から12年の時が過ぎ去った今、なお強者の悪政に虐げられる弱者達、 その中で己が信念に光を見いだす者がいる。その者の手に宿る爪の欠片と双剣は持つ者に全てを紡ぐ。 その者が歩んできた因果に…。 |
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