澄み渡り大きく広がる青空。 そこから激しく照りつける太陽が今の季節を教えてくれる。 夏……それが今の季節だった。 そして、ここに夏の季節を青空の下で…… 嫌と言うほどに満喫して、 汗だくで道を歩いている大人の男性…ガイルさんがいた。 「あ〜……なんで、毎日こんなに暑いんだ…… それもこんな日に限ってクーラーが壊れるなんて……」 日よけの帽子を被り、なるべく建物の日陰を利用して歩いているけど さすが夏だけのことはあり周囲の気温は、 すでに35度以上を越えていた・ 当然……ガイルさんの着ていたTシャツは、 身体から吹き出る汗でビショビショに濡れている。 水分を補給するため持ち歩いているペットボトルを、 定期的に呑んでいくのだがそれすらも無駄に感じるぐらいの汗の量に ガイルさんの頭の中には…… 『早く涼しい場所に行きたい』という想いだけが巡っていた。 そして、おもむろに顔を上げたガイルさんの目に見慣れないお店が飛び込んできた。 「あれ? こんな所にこんな店あったか?」 少し頭を傾げ、店の看板を探そうとするガイルさん。 しかし、その間にも容赦なく太陽が照りつけていて…… 「この際だ……何でもいいか…この店で涼んでいこ……」 かなり夏ばて気味のガイルさんは、 とうとう看板の名前も読まずにお店に入っていった。 そのお店の看板には……『捕食喫茶』と書かれていた。 お店のドアをガイルさんが開けると、 カランカランと付けられたドアベルが涼しげに鳴り、 「いらっしゃいま……あらっ、ガイルさん!」 「うぉ! リヴェーヌさん、何でこんな所に!」 店員の人がガイルさんに挨拶をしようと振り向いた瞬間…… ガイルさんは目を丸くして思わず指を指し大声で話しかけ、 竜人の姿で店員をしていたリヴェーヌさんは驚いた声をあげた。 「ふふ……実は、ちょっと前にアイゼンが持っていた本を盗み見てみたら、 面白そうなアルバイトの求人広告があって……思わず応募したら受かってしまいましてね。」 「はぁ〜それで、リヴェーヌさん今バイトしてるわけね。 それで、ここはどんなお店なの?リヴェーヌさん詳しく教えてくれない?」 ちょっとバツが悪そうに笑いながら答えるリヴェーヌさん。 それにつられてガイルさんも少し引きつった笑いを浮かべて、 ここのお店のことについて訪ねてみた。 「ふふふ、ガイルさん何も知らずにこのお店に入ったのですか? ええっと……長いけどちゃんと聞いてくださいね。 ここは捕食者と被食者がお互いに相手を求めて集まる喫茶店です。 被食側からは、呑んでくれる方の外見、口の中、胃の中の写真を見てお相手を選べます。 そして、もう一つ。捕食のコースは…… 完全消化コースとか、体内滞在コースとか、それぞれの捕食者に合わせて数種類あります。 慣れない店員スマイルで、お店の説明を話しだしたリヴェーヌさん。 たまにつかえそうになったりしたが、ゆっくりと説明をしていく。 そして、説明を聞いていたガイルさんは、 「うはぁ〜! すごいコースばかりじゃないですか! それを聞いて、このお店が俄然、気になりましたよ!」 興奮して、暑さなんか吹き飛んでしまった感じになっていた。 その様子にリヴェーヌさんは嬉しそうにして……店員ではない、 本来の自分の笑みを浮かべて説明を続けていく。 「人気は口内体感コースw好きな方の口の中に入れますw でも、たまに誤飲される可能性があるので、その際はご了承くださいw これで説明は終わりです。」 長い説明を終えて…… リヴェーヌさんが口を閉じようとした瞬間に、 ガイルさんは、リヴェーヌさんの肩を凄い早さでつかみ取ると…… 「リヴェーヌさん。 早速入れてください!」 いきなり自分を口の中に入れてくれと、リヴェーヌさんを指名する。 そのテンションは……すでに最高まで上り詰めていた。 その勢いにちょっとビックリした表情のリヴェーヌさん。 「わ、私のですか・・・? ふふ、ご指名とは嬉しいですね♪ ガイルさん、それならこっちに来てください。」 それでも、リヴェーヌさんはすぐに落ち着きを取り戻して ガイルさんを連れて店の奥の部屋へと案内していった。 案内された部屋の中にはいると…… そこはとても広い部屋でだったが、家具らしい物はなくて 本当に広いだけの部屋だった。 その部屋でリヴェーヌさんは、入り口の所にガイルさんを待たせて 自分は部屋の中央に立つと…… 身体から光を放ち次の瞬間には竜の姿に変身していた。 「ガイルさん良いわよ、どうぞ♪ んあっ」 自分の準備が出来たことをガイルさんに伝えて、 地面近くまで顔を下げた後、大きく口を開いたリヴェーヌさん。 これからする行為がとても楽しみなのか、 リヴェーヌさんの表情からとても良い笑みが浮かんでいた。 「でわ……」 それと同じぐらい楽しそうな笑みを浮かべているガイルさんは、 ウキウキとスキップをしたくなるぐらいの気分でリヴェーヌさんに近づくと、 ちょっと唾液が滴っているリヴェーヌさんの口に手を当てて、 ゆっくりと口の中に足を差し入れて中に入っていった。 「あう……リヴェーヌさんのお口の中は相変わらず涼しい〜」 ガイルさんが口の中に入った途端、 涼しげなリヴェーヌさんの吐息が身体に吹きかかり、 その気持ちよさにさらに気分が良くなっていくガイルさん。 そして、ゆっくりとリヴェーヌさんの舌の上にストッと座り込んだ。 「ふふふ……口を閉じるから気をつけてね。」 リヴェーヌさんは自分の舌の上にガイルさんが座ったことを感じると、 危なくないようにそっと口を閉じていった。 「ワクワク……リヴェーヌさんどうぞ♪」 段々と暗くなる口の中でガイルさんは、今か今かと気分を高揚させ待ちこがれている。 それにリヴェーヌさんは…… 「ん……」 ……ジュルジュル…… ゆっくりと唾液を出すことで応えた。 口内の中にある程度、唾液が溜まると…… 今度は器用に舌を使い、舌の上でガイルさんを転がし始めた。 「あうあうっ! 楽しい!」 本当に楽しそうにリヴェーヌさんの蠢く舌の上で転がり続けるガイルさん。 時には舌先で舐められ、唾液の池に顔を突っ込みながらも嬉しそうな歓声を出している。 その反応に気をよくしたのか、 リヴェーヌさんの舌の動きがドンドンと激しくなっていく。 さらにジュルジュルとあふれ出てくる唾液と共に、 舌で執拗に嘗め回わし、かき回され…… 今、自分がどっちを向いているのか分からないぐらい、 リヴェーヌさんの口内を転げ回るガイルさん。 「あうっ! ぐぉっ! はぁ、はぁ……り、リヴェーヌさんもっとお願い♪」 「ふふふ……もっとですか?」 ガイルさんの願いを叶えるために、さらにリヴェーヌさんの舌が素早く蠢いた。 シュルシュルとガイルさんに素早く巻き付くとギュウッ!と締め付けていく。 柔らかくヒンヤリとした舌が身体に食い込む感触にガイルさんは…… 「うぎゃ〜〜w……気持ちいw」 もうどんな刺激を受けても快感としか感じれれなくなったガイルさん。 その後もリヴェーヌさんの口の中でグチャグチャに弄ばれていった。 十数分後…… 「ふふふ・・・終了のお時間です♪」 タップリとガイルさんを弄んだリヴェーヌさん。 その表情はとっても満足そうで、お椀のように手を重ねてから口を開き、 舌の上からゆっくりとガイルさんを滑らすようにして、 手の上にポトッと優しく滑り落とし解放した。 「あうw リヴェーヌさん…最高w」 「ふふふ……ガイルさん、どういたしましてw それでは、ご利用ありがとうございました。 ……シャワー室はあちらに、御召し物はその奥に準備しております。 ……またのご利用をお待ちしております♪」 「ど、どうも……えっと〜……シャワーシャワー……」 満面の笑みを浮かべてガイルさんを床に下ろし、手を振りながら送り出すリヴェーヌさん。 それにさすがに少し疲れた様子でガイルさんは手を振り返えしながら、 言われたとおりシャワー室に向けて歩いていった。 さらにそれから数十分後 お店の外に出たガイルさんは、 さっきまでいたお店を少し離れたところから見つめて…… 「また、来よっと♪」 すっかり暑さの事なんか忘れて、 上機嫌に自分の家路についたのであった。 ネタ小説 【1 捕食喫茶(仮)】 the end |