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異世界の漂流者 − 旧・小説投稿所A
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異世界の漂流者

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ドチャッ・・・

「うう・・・」

床に吐き出されベチャリと嫌な音を立てる

「フフッ・・・美味しかったわ。ありがとう♪」

サラは上機嫌そうに言うと獣人の姿に戻った

未だに尻尾を振っているという事はよほど美味しかったらしい

「気持ち悪い・・・」

シュルツはサラの唾液を飲んでしまったので口を手で押さえている

捕食フルコースを体験すれば誰だって唾液を飲んでしまうだろう

「シャワーでも浴びるか・・・」

シュルツは楽しそうに話す二人を置いて格納庫を出た







日もとっぷりと暮れた頃、シュルツとナギは食堂で夕食を取っていた

「はぁ・・・今日も疲れた・・・・」

「シュルツも大変ね」

「ぶっちゃけ喰われるとか惨めだよ・・・」

シュルツはそんな事を言いながらお好み焼きを口に運ぶ

「美味いな」

「うん。美味しい」

「でも最近日本食ばっかだよな〜」

食事は生活班が作っているのだが班長の佐藤が日本人のため日本食が良く出る

まあとても美味しいから良いのだが、シュルツの母国・・・・ソリュートの料理も出して欲しいと思っていた(ソリュート・・・ユーラシア大陸の極東に位置する小国家。日本とのつながりが強い)

「私は日本食好きよ。お肌にも良いし。やっぱ女は見た目よ♪」

「へぇ〜、お前女だったんだ」

ドゴッ!!

「グッ!」

横に座ってたナギから鋭い突きが放たれ、シュルツの左わき腹に深く突き刺さった

シュルツはそのままガクリとテーブルに突っ伏す

「シュルツって本当に乙女心が分からないのね!」

ナギは突っ伏しているシュルツの頭を叩くと食堂から出て行った






パスレイ町役場

コンコン

廊下にドアをノックする音が響いた

部屋の中から少女の声が返ってくる

「誰?」

「ベルザです」

「入って頂戴」

ベルザはドアノブに手を掛け町長室に入った

町長室は普通いろいろと飾ってあるものなのだが、パスレイの町長室は装飾が一つも施されておらずとても町長が居る部屋とは思えないほど質素だった

それほどまでにソラは予算を大型動物から町を守るために割いているのだ

その質素な部屋の奥にソラは座っていた

机の上に山積になっている資料を忙しそうに整理している

「どうしたの?」

深刻な顔をしているベルザにソラは問い掛けた

「我々は・・・あの人間達を信じてよろしいのでしょうか?」

「なぜ?」

「人間達はあの邪竜・・・グライフとも交流があります。何か我々の情報を教えているとしか考えられません」

「あなたはこの前、シュルツさんに街を守って欲しいなんて言ってたわよね」

途端にソラの目つきが厳しくなった。睨んでると言ってもおかしくない

「あ、あれは人間達がグライフと交流していると知らなかったからです!」

「私は信じるわ・・・だってシュルツさんは私を助けてくれたんですもの。それとも何?他に助けてくれるあてがあるの?」

「・・・・・・ありません」

「だったらそんな事言わないで」

ソラは再び手元の資料に目を通そうとしたとき、一人の兵士が部屋に飛び込んできた

「た、大変です!」

「どうしたの、一体!?」

兵士の服には真紅の血がべっとりと付いている

思わずソラは椅子から立ち上がり、机からは積み上げておいた資料がバラバラと音をたてて崩れていく

兵士はゼイゼイと息を切らせながらも続けた

「ハルセアが・・・」

「ハルセア?ハルセアがどうしたの?」

ハルセアといえばここ、パスレイより東に山2つの所にある町である

パスレイと比べ物にならないほど大きい町である一方、竜などに襲われた歴史が数多くある

その為100年程前に巨大な城壁が築かれた、その上バリスタなどの防衛施設も設置するなど積極的な活動により今は竜すらも近づけない一番安全な町だといわれている

そのハルセアがどうかしたのだろうか?

ソラの脳裏に嫌な考えが浮かぶ・・・










「ハルセアが・・・陥落しました」





流石に新人艦長奮闘記ではあれだったのでタイトルを変えました

まだ更新が安定しないかと思いますがよろしくお願いします!
<2011/07/19 20:51 雪風>
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