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酔いという名の狂気 − 旧・小説投稿所A

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酔いという名の狂気
− ディナータイム −
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〜♪



ジャズ音楽が流れる地下レストランの中、ファウストとグラムは楽しそうに食事をしていた。

「ほ〜らファウスト♪あーんして♪」

「何でだよっ!!食事くらい自分で・・・」

そう言いながらもグラムに食べさせてもらうファウスト。恥ずかしさからか、ちょっと頬が赤い。

「・・・美味しい?」

「ああ、・・・う、旨いよ。」

グラムも頬が赤い。しかし、それはグラムが手に持っている赤ワインのせいである。

「あら、私、もう飲んじゃったの?私ってそんなにお酒飲むっけ?」

「いや、元々体が大きいから、別に良いんじゃない?」

グラムはワインをもう2本飲んでいる。しかし、そこまで量は多くない。グラムは通りかかった人間のウエイターを呼び止める。

「ウエイターさん?赤い方のワイン頂戴♪」

「はい。ただいまお持ちしますね。」

ウエイターは早歩きで厨房に向かった。他のウエイターより若い方なので、多分新人である。

「フフフ・・・♪若いって良いわね♪」

「お前が言うかw」

グラムとファウストが雑談していると、先程のウエイターが赤ワインを運んできた。机のグラスにワインが注がれる。

「ホウエン地方産ブリーの実の赤ワインでございます。」

「ありがとう♪」

グラムはひとつ礼を言うと、ワインの入ったをグラスを手に取り、暗く、透き通った赤ワインの色を眺めていた。

「おいおい・・・大丈夫なのか?」

「この位、別にどうって事無いわよ♪・・・ファウスト、飲んでみる?」

「お〜いまだ未成年だぞ〜w」

グラムがワインを飲もうとグラスを口につけたその時、

ゴンッ

「んんぅ!!」

偶然グラムの後ろを通ったルカリオが、誤って彼女が座っている椅子を蹴ってしまったのだ。

「な・・・!も、申し訳ありません!」

「別に、ら大丈夫・・・よっ・・・♪」

ふと、ファウストはグラムのワイングラスを見る。・・・何も残っていなかった。床に溢れてもいない。椅子を蹴られた拍子に全部一気飲みしてしまったようだ。

「グラム・・・?大丈夫か・・・?」

「だ・・・らいじょうぶ・・・よ。」

この様子では、大丈夫じゃない事は誰でもわかる。料理も全部食べた事だし、会計をするために、ファウストはグラムの杖になりながら、入り口のカウンターへ向かう。

「お会計・・・。」

「あぁ・・僕が払うよ。いつもワリカンだし。」

ファウストは会計を済ませると、グラムを店の外の椅子に座らせた。





「ふぁ・・・来て・・・。」

「え?・・・あぁ。」

ファウストはグラムの隣に座る。フワフワした体毛が触れ、暖かい。

「ファウスト・・・♪」

モフッ♪

「ふわぁ・・・!グ、グラム・・・♪」

突然、グラムがファウストを抱き締める。モフモフで、アルコールによって体温が上がった体に包まれ、ファウストは眠くなった。

「フフフ・・・♪気持ち・・ひい?」

「ん・・・うん・・・♪」

「じゃあ、も、もっと気持ちいいところに、ああ、あ案内してあげる・・・♪」

ファウストはモフモフした体毛に身を任せ、眠りにつこうとした・・・が、

ジュルリ・・・ハムッ♪

「へ・・・?グラm・・・!!んんん〜〜〜!」

ファウストの上半身はグラムの口の中へ収まってしまった。ちょっとワインの香りが・・・。

「んっ・・・っくぅ・・・。」

「んんっ!や、止め・・・ハァッ、ひゃあ・・・♪」

ファウストは暴れていたが、喉肉と舌に全身涎まみれにされ、快楽を感じてしまい、大人しくなった。


ゴクンッ・・・。





いやぁ〜ワインってどんな味がするのか知らないw
<2013/03/20 12:05 ファウスト>
消しゴム
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