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指輪 − 旧・小説投稿所A

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指輪
− ・・・を、俺が・・・ −
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『ぅうん・・・ふわぁぁあ・・・寝た寝た・・・』

洞窟の天井から、陽の光差し込む・・・午後零時。
俺の腹は静かだ。
消化はしていないはずだから・・・寝ているのだろう。
まったく、普通の感覚なら恐ろしくてたまらないはずなのにな・・・。
気づいていないという、ふざけたオチだったら・・・どうしようか。

『・・・ん?・・・起きたみたいだな・・・では』

胃の中に居る人間を、逆流させる。
普通の奴なら、こんなことはしない。
しても、かなりしんどいので、滅多にしないことだろう。
だが、俺は違う。
あの男を何度も呑みこんでは吐き出すという、馬鹿らしいことをしていたものだ。
ほんの・・・二十数年前までは・・・。

『・・・よぉ・・・人間』

「ぅうん・・・あれ?・・・って、うぉおわぁあ!?」

『そんな驚くことか?・・・別に、俺はお前を殺そうとしているわけでは・・・って、話通じないか』

「否・・・すいません。・・・って」

『「えぇぇええ゛!?」』

この人間・・・俺の言葉が分かるだと?
否、それはおかしい。
この人間は、俺達モンスターといわれているものの血を受け継いでいないはずだ。
それだと、一体・・・何が原因なんだ!?
・・・あの男・・・何かしたのか?

「あ・・・あのぉ」

『ん?・・・あっ、すまんな。・・・しかし、お前・・・本当に俺の言葉分かるのか?』

「えぇ・・・何故か・・・」

『・・・それなら、話が早いな。・・・お前の名前は?』

「俺の名前ですか?・・・クロノです」

クロノ・・・か。
あの男とある時までは親しかった男は、そう名づけたのか。
しかし・・・この人間・・・よほど、嫌われているようだな。
酷い傷・・・どうにかして、治してやりたいが・・・流石にこれは、俺でも手を出せないな。

「それで・・・貴方の名前は?」

『俺の名前は・・・デュアルだ。ある人間が、名づけた名前だ』

「ある人間?・・・その人のことを教えてください!」

『ん?・・・興味があるのか?・・・仕方ない、してやる、が』

時刻は正午・・・か。
人間も俺も、腹は減る。
食料を調達しなくては・・・。

「食料調達でも、するのですか?」

『おぉ!?・・・お前だって、腹減っているだろうからな』

「はぁ・・・ありがとう、ございます」

『お前はここに居ろ。ここは、安全だ・・・俺の縄張りに入るものはいないからな』

この男は考えを読むのか?
そんなはずはないか。
あの男しか、そんなことはできないはずだ。
俺はそう信じている。
再び会えたらと何度も思うが、あの男は帰ってこない。
あの、モンスターと人間の大きな戦争で・・・命を、落としたと聞いている。
最も、信頼できる奴の情報だから、疑うことはできない。

って、早く行かなくてはな・・・。

『では・・・待っていろよ?』

「はい・・・」

男は洞窟の端っこに座っていた。
ついて来ようという気は無いようだな。

ザバーン・・・

俺は海に飛び込むと、獲物を探し始める。
ルドロスは美味いが、情報屋の役割をしてくれるあいつらを喰らうのは、気が引ける。
一応・・・肉以外も必要だろうか?
男には・・・どうも、あの男のような・・・元気が、見られなかった。
あのメス野郎にでも、頼むか。

そんなことを考えながら、俺は陸を目指すことにした。
そういえば、陸といえば・・・俺とは別種の双界の覇者と呼ばれる個体が居たな。
俺は水中タイプだが、そいつらは陸をも制している。
俺も、陸でもっと動ければいいのだがな・・・。


1385・・・まぁまぁかな?

最近、コメントが少ないが・・・やっぱり、俺の小説は分かりにくいのだろうか?www
<2013/02/20 01:00 ヘリオス>
消しゴム
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