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「えっ？・・・い、今・・・なんて」
「もう一回言う・・・その鉢の土には、種を埋めておいた。その芽を出すことが出来たら、ここから出してやる」
「・・・出れるのですか・・・しかし、何故？」
「これは俺から君へのチャンスという名のＧｉｆｔだ」

ここは、最も砂漠化が進んでいる土地・・・否、本当は砂漠はもっと広かったが、何十年前だかの津波によって、砂漠もとろも一国が沈みかかったのだ。
その国はどうにか今では再興を果たしたが、やはり受けた傷は大きいようで、未だに援助が必要らしい。

「それでは休憩者になれなかったことを後悔するんだな」
「後悔しません・・・私は優秀者となり、この監獄から逃れます」
「・・・あ、あと・・・気長に待つんだよ」

休憩者とは、この監獄での仕事に支障がでてしまった囚人を示す。
休憩者には休憩者の仕事があり、そっちに行った者は元の仕事に復帰することは無かった。

優秀者とは、この監獄の長・・・名前は不明だが、その人間から何らかのＧｉｆｔを受け取った者を示す。
Ｇｉｆｔには多々種類はあるが、今回優秀者に選ばれた人間には、土の中に何かの種が埋められた鉢が渡された。

その人間は希望を持ちながらこの監獄で生きていた。
どうして、その人間は監獄に入れられたかは、この監獄には記載されているものは無い。
記録というものを取らないようで・・・。

そして、この監獄にはトライフォースと呼ばれる場所がある。
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このようになっている場所だ。
それぞれ、火の海、湖、サラサラな土、空気が綺麗といった、不思議な場所だある。
そこには、精霊が住むといわれているが、それを信じるものは居ない。
また、悪魔も紛れているのではという噂まであるらしい。

「とにかく・・・水を・・・」

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