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太刀 − 旧・小説投稿所A

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太刀
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「ちょっと、そこの君」
「・・・えっ、俺?」
「他に人居ないし、そうだよ・・・はい、落し物」
「!?あ、ありがとう」

彼は誰だろうか?
何かで見たことあるんだけど・・・思い出せない。
って、ヤバイかな・・・。
トレーナーカード見られた。
俺が・・・誰か分かってしまうな。

「ここには人気は無い・・・少し、話をしよう」
「・・・それよりも、誰なんだ?」
「俺?・・・俺は、ヘリオス・マツガ」
「ヘリオスって・・・あの、ヘリオス!?」

確かにこの道には人気が無い。
時間が遅いという理由もあるだろうが、やはりここは人気は無いのだ。
別にこの人は俺に危害を加えるような人間では無いだろうし・・・。

俺は彼の名前を尋ねた。
すると、彼は隠す気も無いのか、すぐに自分の名前を言った。
しかし、その名前を聞いた時、俺は驚きを隠せなかった。
何故なら、ヘリオス・マツガという名前の人物は、とても有名だからである。

「あぁ・・・俺の名前はヘリオス・マツガ・・・よろしく、ノア・レオン」
「・・・こちらこそ・・・よろしく」
「よし・・・じゃぁ、話をしようか」
「何処がいいだろうか?・・・近くに、俺の屋敷があるし・・・そこでも?」

俺の名前はノア・レオン。
父親も母親も俺は知らないが、今まで生き延びてきた。
否、家族と呼ぶべきものは居たな。
今ではもう居ないが・・・。

俺の提案に、ヘリオスは頷き、そうしようという。
俺は未だに誰にも教えていない自らの屋敷に向かった。
凍りついた森に聳え立つ、大きな屋敷へ・・・。



















そう・・・これが始まりであり・・・

俺の全ての終わりでもあった・・・。


次急がなくては・・・ww
<2013/03/24 13:44 ヘリオス>
消しゴム
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