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いつか必ず… [第一部] − 旧・小説投稿所A

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いつか必ず… [第一部]
− 新たな仲間 −
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〜アレフの町〜

ジャローダ「今回はこのくらいにしてあげるわ。」

フレン「ど… どうも…」

ジャローダの締め地獄から解放されたフレンは、すでにボロボロだった。

ジャローダ「そういえばジャックはどこにいったのかしら?」

フレン「え? ジャローダと一緒じゃなかったの?」

ジャローダ「お仕置きしたあと放置しちゃった♪」

フレン「ハァ… 探すか…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〜アレフの森[最果ての湖]〜

ミロカロス「ねぇ、ジャックって勇者なんだよね?」

ジャック「そうだけど… それがどうかした?」

ミロカロス「私、ジャックの仲間になっていい?」

ジャック「え!?」

ミロカロス「今から10年前にね、私の姉さんが魔王に捕まっちゃったの…」

ジャック「…そうか」

ミロカロス「助けに行きたかったけど、私1人じゃ無理で…」

ジャック「…」

ミロカロス「私も連れていってくれない…?」

ジャック「道のりは大変だぞ。本当にいいのか…?」

ミロカロス「覚悟はできてるわ。」

ジャック「…最初に会った時は嫌な奴だと思ったけど、ミロカロスって結構度胸あるじゃんか♪」

ミロカロス「ちょっと、どういうことよそれ!?」

ミロカロスは再びジャックに巻き付いて締め上げる。

グギュギュギュギュ!!

ジャック「うぐぇ… なんなんだよまったく…」

ミロカロス「ふん!! いいわよもう!! 私1人でも行くんだから!!」

ジャック「そう? じゃあ俺は仲間と一緒に旅するか。」

ミロカロス「…」

ジャック「じゃあ、仲間にならなくていい?」

ミロカロス「…そういうあんたはどっちなのよ!!」

ジャック「何が?」

ミロカロス「私に仲間になってほしい!?」

ジャック「そりゃあ仲間は多いほうがいいけど… 嫌なら無理にならなくていいよ。」

ミロカロス「わかったわよ。仲間になってあげるわよ。」

ジャック「え? 別にならなくt…」

ギュウウゥゥ!!

ミロカロス「文句はあるかしら?」

ジャック「…ないです。」

少し変な感じだが、ミロカロスはジャック達の仲間となった。
フレン達と合流するために、ミロカロスの案内でアレフの森の出口を目指す。

ジャック「まったく、ミロカロスも素直になればいいのに。」

ミロカロス「何よ!?」

ジャック「そうやって怒ったように振る舞ってるけど、本当は嬉しいんでしょ?」

ミロカロス「べ… べつに…嬉しくなんか…」

ジャック「ハハッ。照れてる照れてるwww」

ミロカロス「もう!! うるさいわね!!」

シュルッ。ギチギチギチギチギチギチ!!

ジャック「うぅ… でも、俺はミロカロスの性格嫌いじゃないよ。」

ミロカロス「…」

ジャック「これからよろしくな!! ミロカロス!!」

ミロカロス「よ… よろしく…」

ジャック「あ!! 出口だ!! ほら、早くいくぞ!!」

ミロカロス「…(こいつとなら、姉さんを救いだすことができるかしら…)」

ジャック「ミロカロス? どうした?」

ミロカロス「…えっ? あ、なんでもないわ。」

ジャック「さあ、早く仲間と合流するぞ!!」

その時、出口にむかうジャックとミロカロスの目の前に森の素材を根こそぎ奪っている男がいた。

ミロカロス「ちょっと!! 何してるのあなた!!」

男「チッ!!」

ミロカロス「あっ、待ちなさい!!」

男は猛スピードで走り出すが、ミロカロスが素早く巻き付いて男を拘束する。

男「ひ… ひいっ!!」

ミロカロス「大切な森の資源を盗るなんて… 許さないわ。」

男「わ… 悪かった!! 許してくれ!!」

ミロカロス「ダメ。」

男「たっ… 頼む!!」

ミロカロス「今から質問するから、素直に答えなさい。」

男「は…はい。」

ミロカロス「苦しくて苦しくて死にたくなるくらい苦しい締め付けと、痛くて痛くて泣き叫びたくなるくらい痛い締め付け。どっちがいいかしら?」

男「い… 嫌だ!! 助けてくれ!!」

ミロカロス「質問に答えなさいと言ったわよね?」

ミロカロスは徐々にとぐろに力を込めていく。

男「ぐ…ぐぇ…」

ミロカロス「いいわ。あなたは両方してあげる。」

男「か…勘弁してくれ!!」

ミロカロス「嫌。」

ミロカロスは一旦男を解放し、今度は上半身と顔に巻き付く。

男「ムー! ムーッ!!」

ミロカロス「フフッ♪ 苦しそう♪」

ジャック「ミロカロスってなかなか鬼畜だな。」

ミロカロス「それは私にとって褒め言葉ね♪」

ジャック「なんか雰囲気変わった?」

ミロカロス「べ… べつに、ジャックが好きだからってわけじゃないからね!?」

ジャック「はいはい。」

男「ンー!!」

ミロカロス「苦しい?」

ミロカロスは、男の顔に巻き付いている胴体を放す。

男「プハッ… もう許してくれ…」

ミロカロス「許すわけないでしょ。いままで散々森の素材を盗んでたくせに。」

男「!?」

ミロカロス「なんで分かったんだって顔ね。実はね、私は相手の心を読むことができるのよ。」

男「そ…そんな…」

ミロカロス「次は痛くしてあげる♪」

そう言うとミロカロスは、今度は男の全身に隙間なく巻き付く。

男「ひっ…」

ミロカロス「ウフフ♪ その怯えた顔、かわいいわね♪」

ギリギリギリギリギリギリッ!!

男「ギャアァァ!!」

ミロカロスの容赦ない締め付けに、男はたちまち叫ぶ。

ミシッ… パキ… ポキッ…

男「うぎゃあぁぁ!!」

ミロカロス「あら、ごめんなさい♪」

ミロカロスの強烈な締め付けに、男の体の骨は悲鳴をあげる。

グキッ… バキッ… メキッ…

男「ほ… 骨が折れる…」

ミロカロス「折れるんじゃないわ。折ってるのよ。」

男「う…うぅ…」

バキッ!!

男「うぎゃあ!!」

男の背骨が折れる音が森に響く。

ミロカロス「あらあら♪ かわいそうに♪」

ジャック「ミロカロス怖い…」

ミロカロス「ジャックにもしてあげようか?」

ジャック「全力で断る。」

男「た…助けて…」

ミロカロス「フフ… 放してほしい?」

ミロカロスは男を解放する。…が、すぐに顔まで巻き付く。

男「ンー!!」

ミロカロス「このまま失神させてあげる♪」

ミロカロスは全身に力を入れ男を締め上げる。

男「ンー!!!!!」

ミロカロス「さよなら。」

男「ン…」

ガクッ。

ミロカロス「フフッ♪ おやすみなさい♪」

ジャック「無残…」

ミロカロス「さてと、こいつは入り口に置いとこうかしらね。」

ジャック「だね。」

その時…

?「おーい!!」

ジャック「お!! アニキの声だ!!」

フレン「あっ、いた。ジャッk…」

ジャローダ「ジャックー!!」

ジャック「え?」

ジャックが振り返ったときには、ジャローダが巻き付いていた。

ジャローダ「ジャック!! こいつ誰よ!?」

ジャック「え… ミロカロスだけど…」

ジャローダ「ミロカロス!! ジャックは私のものだからね!!」

ミロカロス「そんなの私の自由じゃない!!」

ジャック「え… いや、俺は2人とも…」

ミロ&ジャロ「ジャック、どっちが好き?」

ジャック「アニキー!! 助けてくれー!!」

フレン「ハハッwww」

ミロカロスが仲間になると同時に、ジャローダに恋のライバルができた。
ジャック達の冒険は、まだまだ続け…じゃなかった続く!!


昨日はサボってすいませんでした!!
そのかわり、長くしたんで許してください!!
<2013/01/17 21:52 ワンダラー>
消しゴム
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