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Eternal★evangel − 旧・小説投稿所A
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Eternal★evangel
− 種族にあまり意味は無い。 −
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王に吐き出された時には、もう日がくれかけていた。

「それじゃ、今日も行きますか…」

そして、いつもと同じ服を着て、いつも通りの時間に森に着いた。
すると、早苗と、もう一人、今日王室から出てきた獣人が居た。
そいつは、こっちに気が付くと、軽く礼をし、自己紹介をした。

「初めまして。コメトと言います。今日から、よろしくお願いします」

予想通り、礼儀正しい奴で、少し安心した。
すると、早苗が、

「コメトさんは、昔、この森で迷子になったことがあって、その時に助けたことがあるんです」

と、意外なエピソードを話してくれた。

「へぇ、そんな事があったのか」
「はい!それ以来、ずっと早苗さんに憧れて、いつか一緒に闘いたいなって…」

成る程。それであんなにやる気満々だったのか。
…とまぁ、話はこれぐらいにするか。

「それじゃ、行くか!」
「うん!」「はい!」

俺の言葉と、二つの返事が夜の闇に吸い込まれて行った。


初仕事と意気込んでいたコメトだが、今日は俺達以外誰も居なかった。
まぁ、居ないのは良いことだが、コメトは残念そうだ。
…しょうがねぇな。

「おい、コメト」

突然名前を呼ばれたコメトは、少し驚きながらも、返事をした。

「闘いたいなら、俺と組み手やらないか?お前の実力も知りたいしな」

その言葉に、嬉しそうに頷いたコメトは、どこにあったのか、弓を手に、矢を構えた。先端はゴムの訓練用だが。

何故こんな物を持っているのか訊いたら、「偶然です」と言った。

それはさておき、お互いに距離を取り、見えない所から戦闘開始。

多分向こうは、魔法によって視力強化をして、透視が出来る状態の筈。じゃないと遮蔽物の多いここでは弓矢は使い物にならない。
そう考えていると、

ヒュン!ヒュヒュン!

こちらに向かって矢が飛んできた。
難なくかわすと、矢が飛んできた方向に全力ダッシュ。但し、蛇行し、狙いを定めにくくする。

そして、あっという間に、俺の体術の間合いに入れる。
すると、コメトの右腕に青白い電撃が発生していた。
零距離の対策もしてあると踏んでいた俺は、腰を落とし、スライディングをコメトに食らわし、転ばせる。

かなり長い隙。
それを逃さず、コメトの顔に一撃…

入る瞬間に止め、一言。

「まあ…、なかなかだな」

そう評価を下した。


カゲロウは実は、意外と強いんです!

コメト君の名前は、

comet(彗星)
から取りました。

正確には、発音は<カメット>ですが気にしない!
ポケモンでも『コメットパンチ』ってあるから、いいですよね!
<2012/12/17 21:47 ラムネ>
消しゴム
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