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夢見がち日常 − 旧・小説投稿所A

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夢見がち日常

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消化描写入ります。


「さて…。ずいぶんとこきつかってくれたな…」

明らかに怒気を含んだ声でゲーチスに語りかけるホワイトキュレム。
ゲーチスはその声と口元を見て、さすがに怯え、後ずさりをし出した。
が、狭いリーグフロントだ。限界がある。

「ひっ!」
「…覚悟はいいな?」

壁にぶつかり悲鳴を上げたゲーチスを、一回舐めた。

ベロォォォ…

「ぐっ…。この地方の王になるこのワタクシに…」

そう呟くゲーチス。
ここまできてまだそんな事が言えるのが逆に凄い。

「…不味いな…」

不満そうな声を出すホワイトキュレム。
一度だけで舐めるのを止め、少し考え、

ハグッ…アグッ…

牙を使い、口の中へ入れ、そのまま舐めずに、上を向いた。
唾液がまあまあある舌の上は、摩擦があまり無く、どんどん下に落ちていく。
そして…。

ズリ…ズリュ…
…ゴクン!

大きな嚥下音を響かせ、ゲーチスを呑み込んだ。
外から見ると、ホワイトキュレムの喉の膨らみと化したゲーチスは、ゆっくりと下へ落ちていく。
そこでホワイトキュレムが口を開いた。

「お前には、罰として我の血肉になってもらう。…大丈夫だ。すぐに終わる…ククッ」

そう言うと、膨らみが少し揺れたが、どうこう出来る物ではない。
そのまま落下し、とうとう胃に着いたようだ。
すると、

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

直ぐに、ホワイトキュレムの腹からくぐもった悲鳴が聞こえた。
満足そうにその悲鳴を聞いたホワイトキュレムは、

「…ククッ…。当然の報いだ」

そう呟いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゲーチス目線です。


「…くっ。汚らわしい…」

食道を進む間、そんなことばかり呟いていた。
周りはぬらぬらと液体に濡れ、それがワタクシを圧迫する。
とても堪えきれそうにない。
すると、頭上から声が聞こえた。

「お前に…、罰と……我…血肉…なって……う。………夫だ。…ぐ……わる…ク…ッ」

断片的にしか聞こえなかった。
が、『罰』と『血肉』という事は…

「い…、嫌だ!わ、ワタクシをここから出せっ!」

そういい、暴れるが、狭く、圧迫してくる肉に、衝撃を吸収されてしまう。

そのうちに、下から何か酸っぱい匂いがしてきた。
そして、何か液体が溜まっている胃の中に落ちる。

バッシャーーン!

派手に水音が鳴る。
すると、その液に触れた所が、痛くなり、煙を発し出した。

…もしや、胃液?

そう思った時、ワタクシは全身をその痛みに襲われた。

ジュワァァァァァ!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

激しくなる痛みに襲われながら、ワタクシは徐々に感覚を失っていった。

ワタクシが最後に見たのは、骨が所々見えた左腕だった。


初めてしっかり消化描写書きました!
「もっとこうした方が良い」とかありましたら、感想にお願いします!
<2012/12/29 15:40 ラムネ>
消しゴム
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