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コラボ小説「不思議な館」 − 旧・小説投稿所A

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コラボ小説「不思議な館」
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「…グラン、ここは、任せる」
「えぇ、ヘリオスを」

私は再び水色の宝石を幾つか手に取り、少しでも時間稼ぎをすることにした。
今は足を一時的に凍らせて、動きを封じているものの、暴走している者の力は絶大。
本能で動いているのが幸いしたが、ヘリオスのように知能を残したまま暴走されていたら、止めるのは命がけだ。

「我は口承し者。再び我に凍てつかせる氷の力を授けたまえ。彼の者、本能のまま暴れし人間の動きを封じたまえ。フリーズ!」

水色の宝石が輝き、宙に浮き、暴れるイオリさんの下に向かっていく。
冷気を放出する宝石は………

******************************

「…ヘリオス、居るか?…居ない!?あれも無いびっくり?」

さっきまで俺とグラン、ヘリオス、そして、この館の主と判断している人間。
そして、最後の人間、俺とグランの順で、この部屋から出た。
つまり、ヘリオスはこの部屋に一人残されていた。
どこに行ったんだ?

「…まさか!?」

******************************

「あいつは影奈…そうか」

俺は怠惰の器の本を読み、アハハを運んだ人間の素性を調べた。
グランがイオリの足を凍らせたのは一応正解だが、あれは応急処置のようなもの。
すばやく抑えなくては、再び開く。
大きな傷のように、暴走の力が。

「憤怒の器…これなら、閉じることも」

憤怒の器の形は、大きな鍵。
この鍵は右に捻れば、全てをあけることができる。
それなら、左に捻れば…ほとんど、賭けのレベルだな。
それに、イオリとはいろいろとあり、危険すぎる。

「迷うな、俺!グランの力では、イオリの力を抑えておくことは無理なんだ」

俺は意を決し、鍵を両手で持ち、イオリに向かっていく。


**の*=**の器=あれ

アハハさんにバトン!
<2012/12/09 23:11 アハハ&ヘリオス>
消しゴム
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