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コラボ小説「不思議な館」 − 旧・小説投稿所A

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コラボ小説「不思議な館」

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「行っちゃったね…何か、あったのかしら?」
「聞こえなかったのかよ…それよりも、瑠璃…見知らぬからといって、誰彼構わず銃を向けるな」

髪の色が変化していたのは、多少驚いたが…俺と、同じようなんだろう。
俺も、憤怒がたまってくるとたまに大丈夫だが、だいたいは自我を無くして気がつけばグランの屋敷にいたんだっけか。
しかし、あの声はイオリという奴だったけ?
正直、あいつは危険な感じだな。

「しかし、ヘリオス…俺が、悪いのは分かっているが、仮にもお前は[あれ]の、持ち主…主が消えれば、大変なことになるわけだ」
「…あぁ、分かっているさ。しかし、ここの人間は根っから危険な奴ではない。特に、さっきのアハハはな」
「…それより、グラン」
「何?」
「ミオスが居ないようだけど…一緒じゃないのか?」

そういえば瑠璃っていつの間にか俺達に発信機つけていたんだっけか?
確かにミオスが居ないのにグランが平然としているのが気がかりだ。
ミオス本人は知らないようだが、俺とグランの間に出来た子供なんだぞ。

「…ミオスね。ミオスは…居なくなっちゃったの」
「何処に?」

グランは首を横に振る。
分からないのか。

「それで、ヘリオス…[あれ]は、何処にあるんだ?」
「あぁ、[あれ]なら…今、身につけているさ」

俺はコートの内側を見せる。

「…本物…だよな」
「流石に摩り替えないさ。この部屋に入ってきたのはアハハだけだしな」
「それなら、いいが…[それ]が、どれだけ危険な物かを理解しろ」
「はいはい」

終わりと始まりを繋げる四枚の鏡。
名前は【起源と終焉の四枚鏡】だ。
次に、知りたいことを強く考えればその答えが全て記される本。
名前は【全てを記した本】だ。
三つ目は、幾ら飲んでも減らない*が注がれたグラス。
名前は【不滅のグラス】だ。
四つ目が、時…場所等、いろんな条件で輝きを変化する指輪。
名前は【七色に輝きし指輪】だ。
五つ目が、何でもかんでも開けてしまう鍵。
名前は【全てをあかす鍵】だ。
六つ目が、不思議な形状をした一対の剣。
名前は【対の心魂】
七つ目が、時間や空間さえも切り裂く剣。
名前は【時間と空間を統べし剣】
そして、今までの七つの元となる…云わば根源。
見た目はそこらへんにあるような、首にぶら下げておくような二つの時計。
しかし、その時計は片方は普通の時計。
1,2,3,4…10,11,12までの数字が円を描き並んでいるが、もう一つの時計は…時を刻んだ回数が映してあった。
名前は【Present is a gift from the past】だ。
日本という国の言葉では、【現在は過去からの贈り物】らしい。
しかし、国によってはGiftは[毒]を示すらしいが…。

「…ヘリオス、お前が常に着ているロングコート…何も、変わりないか?」
「否、別に…特に、変化は無いと思うが…どうしたんだ?」
「…[あれ]と、同じオーラを感じるんだ。長い間[あれ]が近くにあるからだと、思うが…俺は、納得できない」
「確かに、そうよね。それならヘリオスにもその[あれ]のオーラを感じてもいいわよね」

そういえば、全てを記した本にはこんなことも書いてあった。

―魔法戦争が終焉を迎えし時、世界は崩壊する
―今回のを合わせなければ、魔法戦争は八つの世界で行われてきた

―魔法戦争が終焉した時、**の*全てが勝者に受け継がれる
―**の*は、もとは時を刻む時計と言われる物だけだったが、魔法戦争が行われる度に勝者の最も愛着のあるものに力が宿り、新たな**の*となった。

最後の文から察するに、勝者となった俺の愛着のあるもの…今、着ているロングコートに、力が宿り…[あれ]の、ひとつになったのか。

「それよりも…お腹空いたぁあ!」
「そこにアハハが持ってきてくれた朝食がある。食ってもいいぞ」
「本当に!ありがとう、ヘリオス!…それでは、いただきます!」

普段は大人びているグランにも、こういう時には子供みたいな愛らしい顔があるとは…って、俺は何を考えているんだ!
兎に角、今は瑠璃の言ってたことを確かめることだ。

俺は【全てを記した本】を開き、八つ目の**の*と考えた。
すると、文が幾つか現れてきた。

―九回目の魔法戦争は終焉を迎えた
―勝者はヘリオス・マツガ
―この者に最もふさわしい罪…それは、偽善
―この者が最も愛着を持っている物に、偽善の力が宿る
―この者の身を包みし漆黒の羽衣は、*年*月*日*時*分*秒をもって、八つ目の**の*とする

そうだったのか。
俺が身に着けているこのロングコートが八つ目の**の*と、なったのか。

「ごちそうさまでした…よし、戻してこないとね」
「…お、おい、グラン!一人は危ないから俺も行く」
「大丈夫よ。ヘリオスは休んでいて。…瑠璃、道案内して」
「あぁ」

俺はグランに言われ、仕方なくベッドに座った。
一方、グランと瑠璃は、食器の類を何処に戻すのかは知らないが、戻しに行ったようだ。
イオリとか、この建物にいる捕食者に鉢合わせしなければいいけど…


グランと瑠璃がイオリとか霊龍に鉢合わせしたら…

**の*には、何が入るでしょうか?

こんな感じで、
ヘリオスのバトンタッチ▼
アハハさんにバトンタッチした▼
<2012/12/01 01:23 アハハ&ヘリオス>
消しゴム
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