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ゴクッと日常 − 旧・小説投稿所A

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ゴクッと日常

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サクリファイスメモリを差し込んだままギラティナに触れた
ため、ロンギヌスは再び憑依状態となってしまった。
瞳が金色に変化し、無駄に凛々しい金髪となる。

「馬鹿…何が悲しくてお前と一緒に…!!」

「(仕方ないだろ狭いんだから!! とっとと出てい…)」

心の中での二人の会話は、そこで糸が切れるように終わった。腹を限界まで減らしたカイオーガが、友への容赦もなしに襲い
かかってきたのだ。
ギラティナの素早い反射神経を得て、一応ロンギヌスはそれを
よける。どうやら能力も自分のものになるらしい。


「カイオーガ待てっ…私だ、ギラティナだ!」

「そんなの知ってるもーん♪ 我慢できないんだもーん♪」

もはや回答になってない回答に、ロンギヌス(ギラティナ)は全速力で出口まで突っ走った。
しかし状況故に忘れていたのが、カイオーガの舌の長さだった。くるくるとコマのように巻き付けられ、舌先は彼(彼ら)の口をしっかりと塞ぐ。


「ぶむぅ…お前まさか…!!」

「ギラティナの味ってどんなのかなぁ〜…?いっただきまぁーす♪」

もう彼らはれっきとした獲物だった。黄色いドロップのように
口に投げこまれ、空腹による大量の唾液の洗礼を受ける。金髪
や体は一瞬にして唾液まみれと化していた。


「おやおや楽しそうだねあんた達…念のためだ、これ持ってきな」

老婆が彼らに気前よく彼らに渡したのは、見た事のない3本のメモリだった。
しかしロンギヌス(ギラティナ)がお礼を言う間もなく…


ゴックン♪

軽快な音と共にカイオーガは彼らを呑み下す。凄まじい抵抗を
繰り広げているのが、食道の膨れようでよく分かった。
もちろん、後々考えれば一切効果はなかったようだが…





〜胃袋内〜

「いったいどうしてくれる…お前のせいで私まで…」

「(そんな事言われても今さらどうしようも無いだろ!?)」

「…戻ったらお前が私の腹に入る番だ。覚えておけ。」

ギャーギャー騒ぎ立てるロンギヌスを無視して、ギラティナは
静かに渡されたメモリ達を見つめていた。
それぞれ時計の針と、TMという文字…そして双子の人間らしき絵が描かれていた。


「少しは静かにしろカイオーガの主人。全く何でこいつはお前を選んだんだ…」

「(え? そりゃもちろん俺に気があっt…)」

「死にたいらしいな♪ お前。」

とは言うものの今二人がいるのはカイオーガの胃袋…彼の事な
ので食欲>友情なのは間違いない。
運が悪ければ消化される事もありうるだろう。

「という訳だ。帰ったらただじゃおかないが今は呉越同舟、協力することだな」

「(ちょっ…ちょっと待て、後で半殺しされる相手に協力する奴がいるか?)」

「なら好きにしろ…死ぬ時は一緒だな♪」

ロンギヌスの脳裏に、ギラティナと共に消化されていく光景が浮かび上がる。
それだけでも立派な一大事だというのに、更にギラティナは追い打ちをかけた。

「あと忘れるな…? 私が死んだらお前を冥界に連れて行き、絶対的に監禁してやる」

「あっ……」

ロンギヌスは忘れていた。
彼がゴーストであり、死者の行く裏世界を支配する者だという事を…



「(ぜ、是非とも協力させてく…下さい!!)」

「フフ…それでいい。」

精神的に完敗し、ロンギヌスは心の中で歯
ぎしりする。しかし消化されるのも時間の問題
なので、すぐに三つのメモリへと目を移した。


メモリ解説(今までに登場したもの

〜サクリファイス(SACRIFICE)〜
・『憑依』の力が秘められたガイアメモリ。
・他の人間やポケモンと融合する特殊能力を持っており、使用者にその憑依させた者の力が宿る。

〜ロング(LONG)〜
・『長さ』の力が秘められている。
・使用した物を3倍の長さに巨大化させる事が可能で、汎用性の高いメモリ。

〜リトル(RITTLE)〜
・『縮小』の力が秘められたメモリ。
・対象物を3分の1の大きさに変化させる事ができ、ロングメモリと対をなしている。

他に投稿いただいたメモリも登場させます。
(投稿されたもの全ては使えません、ごめんなさい!)
<2011/05/15 16:05 ロンギヌス>
消しゴム
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