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でかすぎる彼女 − 旧・小説投稿所A

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でかすぎる彼女

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ここは彼女の部屋。

僕の部屋と違い、物が整理されている。

・・・とても、綺麗だった。

部屋が。

もちろん彼女も素敵なバクフーンだと思う。頭はいいし、性格もいい。問題があるとしたら、僕の【味】が、好きなことだろうか。

そんな完璧(?)な彼女が、僕を彼氏に選んだ理由などあるのだろうか?

愛し合う関係になるのなら、種族は同じでなければならない。

言ってしまえば、厳密に言うと僕はバクフーンではない。魔力に感情が宿り、それがたまたまヒノアラシの卵に流れ込んだだけだ。

要するに、僕はただの魔力ということだ。

だから、グラムにはもっと相応しい彼氏が必要だと思う。


・・・。


グラム「一緒の布団にねよ?」


言っておくが、僕に性別はない。だから、異性とイチャイチャするような趣味もない。

ファ「なんで?」

グラム「寒いから。」




ヒュゥゥ・・・




開きっぱなしの窓から風がふきこむ。

ファ「窓閉めれば?」

グラム「・・・。」

彼女はひどく落ち込んでしまった。


・・・。


まあ、したいならさせてやればいいか。したいことを理由なくさせないのは嫌いだ。

ファ「今日だけ・・・な。」

グラム「うん。」

僕は彼女と一緒の布団に入る。彼女は少し赤くなっている。が、笑っていた。



僕は何も感じない。



なぜだろうか。今までは、僕も彼女のことが好きだった(かもしれない)。

もちろん今も好きだ。しかし、恋という感情がわからない。そんなに、心臓がドキドキするとか、キュンとするとか、僕にはない。

グラム「そばによっていい?」

ファ「別にいいよ。」

グラムの大きな体が、僕の体に触れる。

グラムは僕の1.5倍の身長がある。
彼女の柔らかい毛皮に僕の全身が隠れる。

世の中の人はこれをモフモフというらしい。

以前も僕は彼女にモフモフをされたことがある。しかし、あれはなんなのだろう?


守ってやりたい。一緒にいたい。笑顔が見たい。幸せになりたい、させてやりたい。永遠に・・・。そんな感情を覚えた。

今考えても、その時の感情は思い出せないけど。


僕キモい。
<2012/10/29 01:00 ファウスト>
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