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英雄は極悪人となった − 旧・小説投稿所A
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英雄は極悪人となった
− 過去は未来に −
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『・・・Xを発見♪』
何かは、私を死んでいるX・ナイトと勘違いをしているようだろ意識の無い私にはどうすることもできないがな。
『傷だらけ・・・治してあげなくちゃ』
何かは私の体にくっつくと、半液体みたいに変化し、顔以外を包み込んだ。
暖かい 気持ちいい 心地好い 落ち着く

『・・・ん、私は』
『あっ、起きた起きた♪X、おはよう!』
凄く近くから声が聞こえる。体を動かそうと思うが、顔以外は固定されているかのように、動かない。ふと、体に目をやると、緑色の半液体が青色を包み込んでいた。
『何だ、これは?』
『何だ、これはじゃないよ。僕だよ、ランクルス・K・ライフだよ』
お尋ねもののK・ライフか。しかし、何故こいつが体を包み込んでいる?まぁ、これはこれで良いのだが・・・
『あの死体、ここのダイケンキの?』
『否、私がここの者だ。あいつは死んでいる』
『・・・そっか』
ランクルスは悲しそうな素振りを見せていた。
『泣くな。私にできることがあるのなら』
そう言うと、ランクルスは笑みを取り戻した。
『それなら、パキアがX・ナイトになって』
こいつ、この村のことを調べたのか。
『私にできるのなら』
『大丈夫だよ。君の性格はX・ナイトとほとんど同じだからね』
ランクルスは私から離れると、剣を奪った。そして
『門証を刻む』
剣が一瞬光ったがすぐに消えた。何をしたのだろうか?
『これで、気づかれることはないよ』
最初は意味が分からなかったが、後に知ることとなった。
『ありがとう』
『何か言った?』
『・・・別に』
ここでランクルスと出会っていなければ、私は死んでいただろう。心はX・ナイトを、パキアを剣で刺した時に死んでいた。残るは肉体だけだった。
しかし、ランクルスは肉体を癒すと共に、私の心の穴を埋めてくれた。あれからミジュマルとフタチマルが何処に行ったかは分からないが、それでいいと思っている。それと、ジャローダの遺体は見つかったが、娘達のツタージャとジャノビーは見つかることはなかった。娘達も息子達も失った私に、失う者はランクルスだけだ。


X・ナイトの過去からでした。
<2012/09/22 02:05 ヘリオス>
消しゴム
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