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薬物乱用 − 旧・小説投稿所A

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薬物乱用

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ロンギ「あー…ルカリオ〜?いる?」

薬品庫とは大違いの自動ドアが開き、ひょいと中を覗く。ルカリオは「100kg」と描かれたバーベルを投げ捨て、駆け寄ってきた。

ルカ「なんですか?マスt…」
ロンギ「わーわわわ!!!バ、バババーベr…!!」

ドゴオオオオオンンン!!!!




床は傷一つついていない……何で?

ルカ「いや……何でといわれても…」

心を読まれ、ギクリと身を引く。そうかコイツって波動ポケモンだったっけ…

ルカ「そ…そうですが?」

ロンギ「わー!やめっ、ちょっ…いちいち心読まないでって。」

ルカ「…はい。」

さっきのラティオスと同様な返事。というか僕の手持ちって読心術使える奴が多すぎると思う…


ルカ「それで…なにか用事でも?」

「読心対策」について考えを迷走させていた僕は、あたふたと向き直る。やはりせっかくトレーニングの邪魔しといて「何となく」は悪い。


ルカ「今日泊まり客が来るんだけど……ルカリオの部屋、一緒に寝させていいかな?」

ルカ「相手によります。何時かみたいにリオレイアとか連れて来られると……」

ルカ「あ……」


そうだった。前レイア連れ込んで一緒に寝かせて、朝様子見に行ったらレイアがルカリオ吐き出したっていう……溶けかけてたなありゃ…

トラウマが出来てしまっても仕方がない。


ロンギ「あ……じゃあいいや。僕の部屋貸すから…」

ルカ「…やっぱりそういう方が来るんですね?」

ギクッ……鋭い。



結局交渉は負けに終わり、ルカリオはトレーニングへと戻った。あれだけ鍛えてもカイオーガ達には勝ててない……種族上仕方ないか。


踊り場を通って廊下を渡り、脇に置いてあるゴミ箱へさっきの小瓶を捨てた。




〜リビングルーム〜

カイ「あー!ルギアが僕のリンゴ取ったぁ!!」

ルギア「ふん、これは元々私の眼中にあったものだ。お前はリンゴジュースでも飲んでろ!」

ロンギ「…………(泣)」

ラティ「マスターも大変ですね?」

いたわられるように、ラティオスに抱きかかえられる。驚くことに疲れが取れ、妙にスッキリとした感覚になる。


ロンギ「あ…ありがと……」

ラティ「どういたしまして。ところで玄関に誰かいるみたいですよ?」

ロンギ「え………?まさか…」


下ろされると、すぐさま玄関へとダッシュする。まだ約束の時間には早すぎるのに…


バタン!



ムグ…
ロンギ「ふ……ふえっ!?」

勢い良く飛び出した僕の顔面に、堅いとも柔らかいともいえるものが押し当たる。少し気持ちよかったが、理性的に後ずさる。


それはお腹だった…巨大な。ポケモンリーグなど一瞬で押し潰せそうな…




???「フフ……出迎えご苦労様。」

ロンギ「ごっ……!!ごめんなさいいいぃ…!!!!!つい勢いづいちゃてて……」

???「気にするな。痛くも痒くもなかった。」

ロンギ「は…………ハハ…」


<2011/05/15 15:18 ロンギヌス>消しゴム
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