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ああ、楽しきかな日常 − 旧・小説投稿所A

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ああ、楽しきかな日常

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村長「お前達の兄弟関係のことだが…」

カイル「きた!それだよ俺が今一番理解できてないの!」

待ってましたと俺が声をあげる。

村長「さっきお前達に話した親は父母共に竜と人間の血をひいておってな…。」

カイル「…は?」

エアロ「…え?」

俺とエアロは同じように口を開けてポカーンとしていた。

村長「まぁ竜人族というやつだな。で、その竜人族の間から生まれる子には、2つパターンがあって、1つ目は普段は人間だが、竜にもなれる竜人族の子供。2つ目はその逆だ。」

カイル「…!」

俺はその話の中に重要な言葉が抜けているのに気付いた。

カイル「ちょっっっとまぁてぇぇぇい!!」

村長「な、なんだいきなり!」

カイル「明らかにおかしいだろ!なんで『ただ』の人間がねぇんだよぉ!(焦」

エアロ「…あ、そう言えば…。」

村長「まだ言ってなかったがお前は『ただ』人間ではないぞ♪」

カイル「…は?」

村長がいい放ったその言葉は一瞬にして俺の頭を崩壊させていく。

村長「たぶん人間界に長くいすぎてその力が一時的に失われているだけだ。」

カイル「…うっそ〜ん(泣」

エアロ「へ〜そうだったんだぁ〜。僕も知らなかったぁ〜!」

エアロが驚いたように言った。

村長「幼い時は、まだ力に体がついていけないからエアロが知らないのも無理はない。」

俺は少し気持ちを落ち着かせて、村長に普通の顔で訪ねた。

カイル「俺のその力ってどうしたら戻るんだ?」

村長「ん、なんだ?案外落ち着いているではないか。」

妙に落ち着いた俺を見て村長は驚いたように言った。

カイル「もういいんだ…。いちいちびっくりするのに疲れちゃっただけだよ…。これからはもっとポジティブにいくよ…。」

村長「そ、そうか…。(見た目がむちゃくちゃネガティブなのだが…)…ではカイル、もうウィングにはあったな?」

カイル「うん。」

村長「力の取り戻し方はウィングに教えてもらいなさい。ついでに力の使い方とか教えてもらうとよいだろう。」

カイル「ってことはウィングさんも竜人族だったの?」

村長「ああ。そうだ。」

カイル「そうだったんだ…。」

エアロ「クレアもそうだよ。」

カイル「え?…と言うことは…」

俺はあることに気がつくなり俺がいた家であった人(他のもいたが)の顔を一人一人思い出していった。

カイル「てことはあの家にいた人の中には一人も人間がいなかったってことだよな?」

エアロ「うん♪」

ニコニコしながらエアロがうなずいた。

カイル「そ、そうか…。(へ、平常心、平常心んんんんんんん〜!)」

俺は俺の中で俺の理性と格闘していた。(笑

村長「まぁそういうことだ。もう聞きたいことはないか?」

カイル「あ、うん。(これ以上何か聞いたら俺の身がもたんな…。)もういいです…。」

村長「そうか…ああそれと家の場所だが、お前が最初にいた家、ちなみにクレアの家のことだがその隣だ。」

カイル「そんな近くにあったの!?」

村長「ん?気づいてなかったのか?たぶん見ればすぐ分かると思うが…。」

俺は最初エアロにすごいスピードでつれ出されたのを思い出した。

カイル「そんなの見れる余裕が俺にはその時なかったから…。」

村長「?」

村長は不思議そうに俺を見ていた。

村長「理由はともあれ、まだ見いてないのなら、着いたとき少しは元気になれるはずだぞ。」

エアロ「うん!カイルのための特別な家だもん♪」

カイル「そうかい…。」

村長はふと思い出したように言った。

村長「む、そろそろ帰った方がよいな。もうすぐ日が暮れるぞ。エアロ、カイルを家まで送って行ってやりなさい。」

エアロ「は〜い♪」

そう言われてエアロはかがんで俺に背中に乗るよう促した。

カイル「…よっと。」

俺はエアロの背中に乗って村長の方を向いて言った。

カイル「村長!色々あったけど、沢山話聞かせてくれてありがとう!バイバイ!」

村長「!」

村長は驚いたような顔をしたが何も言わなかった。すると…

エアロ「それじゃあ村長、バイバ〜イ!」

そう言うとエアロは洞窟の出口に向かって飛び出した。

村長は少しずつ洞窟の闇の中に消えていく俺達を見送りながらこう呟いた。

村長「お帰り、カイルよ…。」




カイル「やっと村長の話終わった〜!」

エアロ「じゃあ次は捕食シーンいってみよ〜!」

カイル「お〜!ってえぇ!?(驚」

エアロ「よ〜し!なんか気合い入ってきたぁ〜!」

カイル「…いや〜な予感…。(焦」
<2012/08/15 00:02 カイル>
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