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夢。 − 旧・小説投稿所A

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夢。
− ‘久しぶり’ −
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また……


僕は草原に来た…いや、連れてこられたのかな…

……三年前同様に見渡す限りの草原がそこにあった

ただ…三年前と違うのは…
空が血のように赤く染まっていることだ…見上げてみても雲が一つも見当たらず地平線の向こうに黒い線が伸びていて……何とも不気味な光景だ………まさに悪夢を思わせるーーー

『やあ♪』

声の主はあの竜だった
三年前に悪夢の中、僕を、喰らったあの竜だ
不思議な声も多分あいつが発したんだろうな

『久しぶりだね♪』

その竜は打ち解けたような感じで喋りかけてきた
勿論挨拶を返す気などさらさらない
ただ今心の中に渦巻くのは言い知れぬ不安・恐怖……そして何らかの憎悪
……僕はまっすぐ竜の目を見ていた

『今日も、食べにきたの……今度は君の魂を…ね♪』
あまりに予想外れな事を言ってきたもので、それを聞いた途端僕は驚いて……逃げていた




ーーーーはあっ……はぁっ…と、早くも息を切らしながら走って逃げてーー
タタタタタタタ
……
タタタタタタ
……
たたたたた
……
たたっ
……
タ…立ち止まり気づいた…おかしい…
どれだけ走っても景色が変わらない
そもそも竜が追ってこない何故…?
後ろを振り返っても何もいない聞こえない

竜の声も
翼をはためかせる音も
風が吹く音も
自分が走っている音さえ聞こえない
どれだけ耳を澄ましてみても何も聞こえない
小さな振動さえ聞こえないーーーー限りない無音

まずここはどこだ…?
草原を丘を走っていた筈なのに今僕は古びた街道のような所に立っている
遺跡のようなものを思わせる石畳の道がずっと続いている
走っている時…遺跡のようなもの……いや岩さえ見ていないというのに……
急に怖くなり来た道を引き返そうとする
…!!
僕は絶句した
来た道とは違う
また石畳が敷き詰められた街道が地平線までずっとずっと続いているだけだ

……・・・進むしかない!
僕は走り続けた
息の続く限り

ーーーけどやっぱり諦めた
なにか同じような所をぐるぐるぐるぐる廻っているような気がする

「はぁ・・・」
ため息をつきその場にへなへなと座り込む

その時ーーーー







ドンッ!!
目の前に地響きのような音が響き砂ぼこりが立つ

『もう逃げちゃうなんて酷いよ〜』
……追ってきたんだ!!

……逃げないと…!

また背を向けて逃げ出そうとすると、サッと黒い大きな影が再び立ち塞がった

『もう逃がさないよ…♪』
ひんやりと冷たい竜の声が響いた





もうホントにね…変な方向に走ってる気がしてならない(-_-;)ウー

最近仲間がどんどん増えてきてますねw

閲覧数4000越えてたw(驚)
読んでくれまして有り難うございますm(__)mハハー
<2012/10/05 00:05 イオン>
消しゴム
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