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夢。 − 旧・小説投稿所A

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夢。
− 威圧 −
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「……ククク」

あいつはーージリジリと迫ってくる
「う……くそ…!


一か八かだ!」

ズザザザザー……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜一見人間と竜との体格は蟻と象のような差があり逃げられないように考えられるが…俺は考えた


あそこなら

逃げられる!!



……そう


竜の足元である…


まさかこの状況でこんなことをするなんてあっちも思わないだろうし…

イケル!

と思って 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……ザザザザー!!
足元にスライディングぅぅー……

「なっ…」

(……よし!)
そのまま避けきれた…!

前方に窓が見える…あそこから出れる…!やtt……

ドンッ

え…?

突然視界に青い鱗の壁のような物が現れた
それは俺の周りを囲んで行き
壁がうねるように迫ってきて

ギュッ!

俺の体にそれは巻き付いていき

ギュウウ…

「ぐ!?あ!」

締め上げられていく

「わああああ!?」

じたばたもがこうとすると足はプラーンと宙を舞ってしまい、
落ちる!
落ちてしまう…!
という不安を込み上げてくる……

「わあああ…あ……」

尻尾から僅かに見える外…ぐいぐいと頭を押しやって上を見上げるとーー
蒼く鋭い眼 隙間から伺える真っ白に輝く牙
そして不気味な笑みを浮かべる竜の顔があったーー
・・・・・・

声は続かなかった
不安、恐怖で声が…いや…威圧感に押されたのかもしれない…
笑ってはいたが…蒼く冷たい目は自分をじっと見つめている…
目を離そうとも離せない…反らすことなど不可能であった
俺は気迫のような物に押され口が開かず硬直したままであった

「声も出ないほど驚いたか?まあいい、まずは…」

ペチャッ
顔にヌメヌメした暖かいものが塗りたくられる
「うあ…」
「くくっ…なかなかの味わいだな…」
べろべろと執拗に舐め回してくる
「ほんのりと甘い…デザートにもよさそうな感じだなぁ♪」



……?

舐め回しを止めたのか
涎が垂れた分厚い物体は竜の口に引き込まれていった
「さて…?」

……!?

景色が上がっていく
竜の顔も下に下がってゆく竜は尻尾をある程度の高さまで持ち上げた

あれほどまでに高かった天井が手を伸ばせば届くほどだ
どれだけ高いところにいるんだろうか…俺は

そんなことを考えていると

シュルルッ!!

不意に尻尾が緩んだ

「あ……」
俺の体は宙を舞った
下には真っ暗闇の大穴が開いていた……ぽっかりと

「ウワアアアアアアー…」
虚しい叫びであった
重力には逆らえない…
そのまま俺は穴の中に落ちて…









バクン!!

喰われた


短いだろうか…
どうだろうか…
<2012/09/16 02:14 イオン>
消しゴム
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