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白き悪魔 − 旧・小説投稿所A

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白き悪魔

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「空襲―!!」

打ち鳴らされる警鐘

城塞都市の待機所で各くつろいでいた兵士達が一気に殺気立ち、テーブルの上に置いていた兜を被ると、伝令が叫ぶ詳細な情報に聞き入った

しかしこの兵士達はただの人間ではない

全身毛に覆われ、鼻は大きく突き出し、服の尻の部分からは尻尾と、頭のてっぺんには二等辺三角形の耳が二つ

簡単に言うのであれば、頭が獣のそれ――獣人だった

「鳥だ! 数は1匹! エグゾセの奴だ! 急げ! 突っ込んでくるぞ!」

聞き終わると急いで自分が持つべき物を手に待機所から飛び出していく

槍を持った者、城壁の上に設置されているバリスタへと急ぐ者、弓やクロスボウを手に取り、空を睨みながら担当の場所へと走る者

城塞都市、ハルセアでは、大型生物の来襲に備えて城壁の上に大型のバリスタが数多く設置されている

なぜ備えるか言わなくても分かるだろうが、獣人達に危害を加えるからだ

その大型生物に、エグゾセと呼ばれていた鳥も入っていた

エグゾセを見張りがとらえた瞬間、ハルセアは戦闘態勢に入った

しかしエグゾセがかなりの高空から急降下を始めたとはいえ、物凄い速度で接近している為に残された時間が少ない

さらに降下するまで雲に隠れていたという悪条件が加わった

「装填急げ!」

いち早く配置が終わったバリスタでは、矢を装填する作業に入っていた

バリスタの後ろに付いているクランク軸を、3人の装填手が回して弦を引き絞り、溝に矢をはめる

使っている矢は、獣人達の使っている槍と謙遜ない長さで、我々の世界の単位で言うのであれば、約2、7mになる

矢尻もそれに似合うように大きく、細長かった 

矢の装填が完了すると同時に、バリスタの両脇に付いた椅子に座った二人が、席の前に付いているハンドルを回し、目標にバリスタを向けながら角度を調整する

両側の席の前に付いている、金属でできた蜘蛛の巣型照準器に、急降下しているエグゾセの正面から見た姿が収まる

「まだだぞ…もっと引きつけろ…」

バリスタの左の席に座った射手が、迫ってくるエグゾセを睨んだまま、自分に言い聞かせるようにしてそう言う

当たり前の事だが、他の兵士達も緊張しているのだろう、狼の様な黒い鼻がカピカピに乾いていた

エグゾセは強く羽ばたき、十分に勢いを殺してから、発射準備の整ったバリスタの射程圏内にある小さな広場に着陸しようと足を伸ばした

エグゾセが生み出した凄まじい暴風により、広場に隣接する木造住宅の屋根や壁が吹き飛ぶ

慎重にハンドルを回して、照準器の中心にエグゾセの胸を捉えると、射手は足下にある人の頭ぐらいの大きさをした板に足をかけた

重々しい音を立ててエグゾセが地面に降り立つ

地面を舗装していた石がその凶悪な重量で砕け散り、粉煙が辺りに舞う

その動きが止まった刹那、射手が板を渾身の力を込めて踏み込む

弦を固定していた金具が外れ、それが元に戻ろうとする力により矢を加速、バリスタから打ち出した

普段から射撃訓練をしているのだろう、射出された3本の矢の内、2本は狙い違わずにエグゾセに命中した

外れた矢は広場の近くに建っていた木造性の家や建物に命中し、壁を易々と貫いたが、住人は避難していたので無事だった

ハルセアでは非常時、一般人は各地区に建てられた、石造りの頑丈な避難所とも呼ぶべき建物に避難する事になっている

そうすれば、大型生物からの人的被害も最小限に押さえられるし、兵士達も戦いに集中できるからだ

「よしっ!」

「当たったぞ!」

有効な攻撃を加えたと思っているのだろう、兵士達は命中した事に歓喜した

しかし当のエグゾセはというと、何ともなさそうな表情で自分の胸に突き刺さった矢を見ると、それを放ったバリスタを睨む

そしてそのまま、体を揺すった

すると…









カラン、カラン!











突き刺さっていたはずの矢が抜け落ち、地面で音を立てた



…すみません… 今回もまた1週間という期限が守れませんでした…

次回からは、守れるように努力したいと思います

それにしても、忙しくて忙しくて…

トッポを食ったり銜えたりしながら少しずつ進めておりますw

トッポを銜えていると、タバコを銜えてるみたいで、「俺、かっこいい!」見たいな感じになって、筆が進むんですよねw

あ、私は大人になっても、タバコを吸うつもりはありませんのでw

もちろん、今も吸っていませんよw


明日から私の学校は修学旅行なのですが、私は前の学校で行ったので、お休みですw

明日から日曜日まで…6連休であります…ハイ…w

出来るだけ小説を進めたいと思います!


今回の小説「白き悪魔」は、3週間前に買ったオカメインコを見ながら書いていますw

餌をたらふく食ったときの、そのうの膨らみの凄さといったら…中に喰われた獲物が入ってると想像しただけで大興奮しましたw


更新時点で、閲覧数は390

読者の皆様、ありがとうございますw

感謝の気持ちで一杯です♪
<2012/06/18 17:56 雪風>
消しゴム
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