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ICE AGE − 旧・小説投稿所A
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ICE AGE

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「常銃…パスポート……バッジに…」

総司令官室では1人の男が、あたふたと部屋中をまさぐり、雪崩のようにトランクへ詰め込んでいた。彼の名はリドル…長官の兄である。腕にはキラリと光る金色のライバーがあった。

ホールでの惨事を受け、リドルは逃げるため準備に没頭している。海外へと逃走するのか、トランクには「亡命許可証」も入っていた。


「えー……よし!これd…」
ビチャッ…!


ケースを閉じようとした瞬間、頭に粘っこいものが落ちてくる。ふと手をやると、出したてのシャンプーのようにネトネトとしていた。

「な…なんだ…?これ…」

手についた液体を近くのタオルで拭き取り、上を見上げる。










「………………雨漏りか?」

頭上には何も無く、高級木造りの天井があるだけだった。かなり高いためか、雨漏りの様子は見えない…


「か、帰ったら修理しないと……」

銀色のアタッシュをパチンと留め、リドルは非常用の出口へと向かった。













ベチャッ…!!

「え……ま、またか!?」

出口まであと5歩もないというのに、またしても降ってくる透明な液質。リドルは気持ち悪いように後ずさり、壁に背中を合わせる。


リドル「(よ…よく考えれば……雨漏りが粘ってるなんてあり得ないよな…)」


流石に不審感を覚え、おずおずと再び天井を見上げた。








やはり目に映るのは木造りの天井……ではなく、宝石のように煌く体をもち、ひんやりとした冷気を放つ竜…

監視カメラで見ていた氷竜が、そこにいた。







「う…うわああっ…!!?」

「随分と無視し続けてくれるじゃないか……私はそんなに影薄いか?」

氷竜は天井に張りつく足を離すと、床が割れるような音を立ててリドルの体へのしかかった。


「ぐっ……ぐぇあああああっ!!」


1tはあろうかという巨体の下敷きにされ、リドルは身動きを一瞬で封じられてしまった。

ボタボタと顔の前に落ちてくる液体はさっきと同じ……いやさっきより生温かかい。折れそうな首を回すと、ぽっこりと膨らんだ巨腹が…





「おま…まさか弟を……ぐぎぃあああ!!」

「クク……ああ。たっぷり遊んでやったぜ?」

氷竜は軽く足を上げ、ぐるりとリドルを自分へと向ける。そして再び押さえつけると共に、車でさえ呑めそうな腹を押し付けた。



「聞いてみろ……多分まだいるぞ?」

「ぶっ…ぷぐぅ…!!」

聞くも何も、無理やり押し付けられているのだから聞こえてくる。






(…むぁ……兄さ…うぐぇ…うぶぷ……助…けて…くれ…ぐぅ…)

「あ、ああ……そんな…」

「なるほど?兄弟とは面白い……」

修羅顔でゴクリと唾を呑む氷竜。胃壁に揉み込まれる音に埋もれて微かに聞こえる声に、リドルは恐怖と哀願の顔を見せる。



「だ…出せ……出してくれ…お願いだ…」

「フッ……全く兄の鏡だな。残念だが…」


氷竜は腹を離し、顔をゆっくりと近づける。弟の叫びは聞き取れなくなり、代わりに口内で舌と牙の触れ合う音が耳に入る。


ぴちゃぐにゅ……ぬら…

「お、おい…まさかわた、私を…!!」

「それ以外何だと思った?素直に出すか……謝るとでも?」


太陽が急に爆発する確率より低いが、そんな事を僅かに期待していたリドルは、見え隠れするザラザラ舌に汗を流す。


「もう他の輩も全て逃げてしまったからな。最後の朝食ぐらいゆっくり食わせろ。」

「断っ……な、なんで私が!」

「クク……そこに居たからだ。」



柔らかく堅い肉の塊……舌が口から這い出てくる。強靭な足に押さえられて抵抗もできず、穏やかな舐めほぐしが始まる。


ンベロッ…ヌチャァ…ンレロッ…ヌチャァ…

「ぶぇ…や、やややめてくれえぇ!!」

服は一舐めで湿り、二舐めでぐっしょりとなってしまった。リドルの嫌がりも完全無視し、ただ欲望のままに舐める…舐める…舐める。


重厚な舌に蹂躙されながら、少しずつ少しずつ…口の中へと引きずり込まれていくリドル。氷竜は既に5人もの人間を弄んだためか、どうも慣れたような舌使いだった。


「いっ…あはぅ…!!うぶふ…」

「ククッ…続きは中がいいのか?」

ヌメヌメの唾液によって滑りが良くなった体は、静かに上を向いた喉に従い、ズルズルと下がっていく…


<2011/05/15 15:15 ロンギヌス>消しゴム
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