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魔女達の晩餐 − 旧・小説投稿所A

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魔女達の晩餐

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…ごくっ…


フローラが味見を開始し始めたその近くで生々しい嚥下音が響く

トレゾアが先程の子供を呑み込んだようだ

その証拠に金色の鱗に覆われた首に巨大な膨らみが一つ

その膨らみが消えたかと思えば、今度は金竜の腹が膨らんだ

中で必死に抵抗しているのか、膨らみはモゾモゾと動いていた

無駄な足掻きにトレゾアは侮蔑の笑みを浮かべ、腹を撫でていた

「さて、次は…♪」

紅い瞳を細め、腹から視線を移したその先には白怜と子供が一人

「フフフ…どうやって食ってやろう…♪」

呼吸での僅かな揺れでしか動きがない二人を舐めるように見つめる

顔を近づけ、わざと大きく舌なめずりをする

ジュルリという唾液の水音に二人は戦慄を覚えた

その様子を見ながら白怜へと視線を移す

「兎と言えば耳が良かったな…」

「っ!?いだだだっ!!」

金竜の巨大な手が白怜に覆い被さる

同時に白怜に突然の浮遊感と痛みが襲い掛かった

耳を掴まれ、持ち上げられたようだ

苦痛に顔を歪めながら目を開ければ、飛び込んできたのは金竜の膨らんだ腹

そしてその腹に白怜は埋められてしまった

「あっ、ゃうっ…や、やめてっ…んんっ…出して…」

先程喰われた獲物の声

嫌でも聞こえてくるその声に白怜は兎の耳がある事に後悔を覚えた

離れようにも、巨大な手に押さえつけられ逃げる事が出来なかった

密着する事により獲物の抵抗も伝わってくる

獲物の声と動き。この二つが白怜の恐怖心を煽り、震えさせた

「次はこいつだ…よぉく聞いておけ」

お腹に乗せた白怜から、一緒にいた子供に目を向ける

尻尾で拘束すると目隠しをとり、ロープを解く

目を細めながら見上げる子供の視界には金竜の巨大な口が飛び込んでくる

ズラリと並んだ牙から、ねっとりとした唾液が零れている

下顎を占める巨大な舌は絶えず蠢き、ニチャニチャと粘着質な音を奏でていた

そんな光景を見て冷静でいられるわけがない

子供は泣き叫び、尻尾の中で暴れていた

「元気な奴だ…中でも暴れるといい…!!」

バクン!!と金竜は子供を一口で収めた

早速歓迎するかの様に舌で子供を撫でるように舐め回す

二人目にしても味に飽きた様子はなく、しっかりと味わっていた

中から聞こえるくぐもった声に白怜は背筋が凍るような思いをした

そんな事も知らず、舌は子供の味を奪おうと動く

抵抗が激しいのか舌の動きが激しいのか…中からぐちゅぐちゅと唾液が掻き回される音が白怜の耳に届く

金竜の腹と口、この二つから聞こえる音に白怜は恐懼していた

「グルル…♪」

次第に金竜の意識は口の中にいる子供へと傾けられていく

白怜は神経を集中させ、チャンスを待っていた

そう脱出のチャンスを…


自由になった手足と共に……





濃い捕食描写はもう少し待って下さいm(__)m


<2012/04/13 21:16 どんぐり×セイル>
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