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トクは考えた、脱出できる手段を考えた、そして。

トク「とりあえず・・・」
トク「こいつの集中力を・・・」

フリートの集中を止め胃液量をこれ以上増やさないようにすることを考えた。

トク「くすぐって見るか」

トクは手で胃壁をくすぐってみるすると・・・

フリ「！？」
フリ「ふ・・・ふふっ・・・ふふふ」
フリ「やめ・・ふふっ・て・・ふふふっ」

フリートは笑い始め集中力は一時途切れたが、
くすぐった刺激で返って胃液の分泌を促進してしまった、
そう逆効果だったようだ。

トク「くそぉ・・・」
トク「そっちが食べるなら。」
トク「こっちも食べてやる。」

今度は胃壁を噛み付いて見ようとするが、胃液のぬるぬる成分で
歯が滑ってしまう、これまた失敗のようだ

ジューーッジューーーーッ

トク「まずいなぁ・・・」

もうへその辺りまで胃液の水位はあり、トクの服装もところどころに穴が見当たる、

トク「ならば　最終手段だ」
トク「手がダメなら足だ！」

トクは一旦軽く横になる、そして肩の後ろに手を置き、足をオデコに付け、跳ね起きるように足を思い切り胃壁をキックする。

フリ「うはぁっ！？」

これはさすがに効いたようだ、外から見た状態だと蹴った瞬間軽く円すいの様な膨らみが一瞬出来て元にもどった。

トク「よし！もう１回！！」
フリ「うはぁぁ！？」
トク「もういっちょ！！」
フリ「うはぁぁぁ！？」

フリートも耐えるしかし何回も何回も繰り返される。

トク「まだ、出さないのか」
トク「あきらめろ！」

そしてもう一蹴りをしたとき！

フリ「ぐはぁぁぁ」
フリ「うぅ・・・・」
バタンッ・・・・

やっとの思いで脱出できた、しかし服装は完全にボロボロ
さらに水ぶくれが出来ているところもあった
フリートはぐったりしていた、さすがにもう耐え切れなかった様だった

トク「とりあえ・・ず」
トク「ここか・・ら逃げよう・・・」

トクも疲れていた、幸いのことに洞窟の外の雨は止んでいて太陽が差し込んでいた。
そしてトクはまっすぐと村に帰っていったのだった・・・

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