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雪の足音。 − 旧・小説投稿所A

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雪の足音。

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グラエナは慌てて二匹をくわえて洞窟を探して休ませる。近場にいた野生の炎ポケモンを脅して焚き火を焚いたりと、これ以上に無いほど必死に看病をした。

グラエナは自分だって疲れたのは身体に残る感覚で分かっている。しかし、二匹が目を覚ますまでは寝ても寝られぬ状態だった。

それから更に数刻……日も沈み始めてきた頃のことだ。

「う……」

ロコンは目を覚ました。それにつられるようにキュウコンもゆっくりと身体を起こす。

――良かった。まだ生きてたか……

思わず二匹の様子を見届けたグラエナは身体から力が抜け、ロコン達と入れ換わりにバタン、と地響きを立て地面に倒れこみ……眠りについた。

そんなグラエナの様子を見て戸惑いを隠せないのはロコン達である。意識を失うまで目の前にいる大きなグラエナのお腹の中にいたはずだ。
ヒリヒリと痛む身体は胃液に浸かって皮膚が少し禿げたのだろう……体毛も溶け落ちた場所があるのが何よりの証拠だ。

「どうして……?」

ロコンは胃袋に収まっていたときからの疑問を眠りについたグラエナに問いかける……。

――さぁな。オレも不思議に思っているくらいだ。

グラエナ微かに聞こえたロコンの声に夢のなかで答えていた――。


2234!一気に伸びたのはありがたいです♪あと数ページで完結w
<2012/09/26 15:19 蒼空>
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