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研究所の大トカゲ − 旧・小説投稿所A

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研究所の大トカゲ
− トカゲの怒り −
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しばらく、ミッシェルたちは研究所を歩いていた。
と、その時、
「侵入者発見!侵入者発見!」
と、大音量のアナウンスが警報音と一緒に流れた。
「くっ…こうなったら戦うわよ!」
と、ミッシェルは言った。
トカゲも、
「御やすいご用」
というように、目で合図をした。
トカゲは、研究員達に手加減をするつもりはなかった、オーストラリアを破壊するような奴らが許せなかったためだ。
トカゲは、次々と研究員たちを丸呑みにしていく、どうやら自分の腹の中で溶かしたいくらい憎かったのだろう。
トカゲが通った後は、研究員の白衣が落ちていた。
ミッシェルは、
「A−117…」
と、見境なしに研究員を食っていくトカゲにそう言った。
その時、暗い廊下の向こうから、足音が聞こえた。
「まさか…研究長?」
ミッシェルのその言葉に答えるかのように、足音は徐々に大きくなってゆく。
やがて、一人の男がミッシェルの前に立ちはだかった。
顔にはガスマスクをしており、顔をうかがい知ることは出来なかった。
黒のピッチリとしたスーツを着て、その上から、鎧のようなものを着ていた。
「そうだよ、ミッシェル君」
と、ガスマスクを脱ぐことなく喋っていた。
ガスマスクがあるので、声はこもっていた。
その時、後ろの暗闇から、大口を開けたトカゲが飛び出した。
男は、ひらりと避け、トカゲを隠し持っていたナイフで切りつけた。
トカゲは、目を切りつけられ、目から血を流し、倒れ込んだ。
その光景を男は興味無さそうに見つめていた。


捕食描写は次回からあります。

<2012/05/28 05:24 エヴァンゲリオン弐号機>
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