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ハロウィンParty − 旧・小説投稿所A
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ハロウィンParty

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サーナイトは走っていた。暗くジメジメした洞窟の中で、必死に脚を動かしていた。
必ず、白い悪魔から逃げるために…


サーナイト「ま、まったく…いきなり…食われる…ひとが…どこに…いるっていうでしょう!?」

ゼーゼーと息が切れ始める。もう2kmは走っただろうが、今だ出口は迎えてくれない……そろそろ限界も近かった。

そもそもどっちに行きどっちに行っていけば良いのか手掛かりなど欠片も無い。得意とするエスパーで、何とか二股の道は切り抜けてきたが、それ以外は全て神のみぞ知るところだった。


サーナイト「きゃっ…!!」

地面からぽこっと突き出た石に、目がいかず躓き、思いっきりこける。爆走していたためか、石から2m程はとんだ。


サーナイト「うっ……痛い…」

しなやかな脚は擦り、見るからに生々しい状態だった。だがこんな事で時間を潰す訳にはいかない……

震える体に鞭打ち、よろよろと立ち上がる。痛みを歯で食いしばりながら、再び走り…………

















ぽにゅょん…♪

サーナイト「わぶっ…!」

脚を上げた瞬間、何やら大きく柔らかい物に体がぶつかる。誰かいるのには気付かなかったが、今は逃げる方が先決…



サーナイト「ちょっと…ごめんなさい…急いでて…!」

よほど鈍重なのか相手は一歩も動いてはくれず、イラッときたサーナイトは脇を通り、渋々謝りながら通り抜けようとした。



がしっ……

サーナイト「うっ…?や、やめてくださ…」


その巨体の横を通ろうとした瞬間、その大きな手に掴まれ、身動きができなくなった。

巨体はサーナイトを掴んだまま、ゆっくり話し始めた。






???「……どこへいく?」

サーナイト「あ、あなたには関係な…ひゃあんっ!!!」

サーナイトが口を開いた時、自分を握る力が強くなり、彼女は甲高く悲鳴をあげる。
もの凄い力……


???「そこまで急ぐとはな……誰かから逃げているのか?」

サーナイト「よくお分かりですね…そうです。」

???「ほう……誰かなそれは…?」

サーナイト「誰といわれても……し、白い体で…翼があって……目が赤色で…」

種族までは分からなかった。しかし危険なのは確かだ。




???「何だルギアか……ふふ、一体何をしでかした?」

サーナイト「何もしてないわ……何も。」

おずおずと答えながら、頭を伸ばして彼の顔を見ようとした。だがどうもかなりの身長の持ち主らしく、暗闇に包まれたままだった。




???「そうか……仕方ない交渉してやろう。あいつとは長い付き合いだ…」

サーナイト「ほ、本当ですか!?」

サーナイトの目が輝く。旧友の助けがあれば、助かる見込みは高い……そう思っていた。


サーナイト「ありがとう……本当に助かりま…」
ジュル…♪



液体のような音がサーナイトの声を遮り、洞窟に異様に大きく響いた。サーナイトからしてみれば、とても近くから…





サーナイト「あ、あの……」

???「フフ……なんだ?」

サーナイト「聞き…たいんですけど…あなた、どなたですか…?」


???「私か……私はなぁ……」



ぺろりっ…

サーナイト「ひっ!?」

ル?ア「白くて翼があって、目が赤い通りすがりの…」

















ルギア「…捕食者さ。」

あむり…



<2011/05/15 15:01 ロンギヌス>消しゴム
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