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ハロウィンParty − 旧・小説投稿所A
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ハロウィンParty

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一同「「「「「かんぱーーーーい!!!」」」」」




夜8時。うす暗く湿った洞窟に光が躍り、5つの歓声が響き渡る。




今夜はイルミア島ハロウィンパーティー(暫定)。四天王が日々の疲れ(?)を癒す、皆の楽しみだ。




ギラティナ「・・ってよくこんな設備をそろえたな・・」

ジャックオランタン、ロウソク、挙げ句の果てに岩壁に血の用な物もついている。

ラティオス「兄さんが企画しました。」

ゼクロム「やるときはやるって事か・・・へへ、いい奴だよな。」

ルギア「それはそうと、なんでお前が参加してるんだ?」


ラティオス「兄さんの監視・・・と、言いたい所ですがね。ギラティナさんに招待されました。」


ラティオスは薄ら笑い、海賊帽で右目を隠した。
そう、今回は『ハロウィン・パーティー』。仮装しなければ参加できない。


ラティオスはモチーフ「海賊の亡者」らしく、キャプテンの帽子をかぶり、サファイアの剣をぶら下げている。本人はなかなか気に入っているらしい・・

ルギアは50mはあろうかという包帯を体中に巻いていた。
ミイラ・・のつもりだろう・・


ギラティナにはなんと本物の血が塗られ、ドラキュラのような装飾具が顔につけられている。



ゼクロム「お前・・いったいそれ誰の・・」
ギラティナ「・・♪」

聞くなとでもいうように、ギラティナはゼクロムを一瞥した。


そのゼクロムだが、彼は肩からドクロと十字架のネックレスを掛け下ろし、頭からランタンをかぶっていた。呼吸がちょっと辛そうである。


ギラティナ「凄まじいセンスだな。ドクロなのに十字架・・」

ラティオス「ユニークじゃないですか・・」

ゼクロム「え・・・」

ゼクロムはがっくりと肩を落とす。



ルギア「そういえばカイオーガは何処にいったんだ?」
カイオーガ「ここだよ〜ん♪」

自分の大きな翼の下から、カイオーガが躍り出た。

ルギア「のわああっ!!」

カイオーガ「驚きすぎだよお〜。」



もちろん仮装している。モチーフは魔法使いらしく、黒いとんがり帽子をかぶり、片手には杖を携えていた。


ギラティナ「一番まともじゃないのか?」

ルギア「鮮血ひっつけてるゴーストに比べればな。」

ギラティナ「ああ・・!?」


睨み合いが始まる。



ゼクロム「落ち着けよ・・五十歩百歩だろ?」

ルギ&ギラ「あああ!?」


白銀と漆黒の翼が、ゼクロムに襲いかかる。それを素早くかわすと、ゼクロムはカイオーガに向き直った。


ゼクロム「言い忘れてたけど・・・準備ご苦労様。」

カイオーガ「・・・・ありがと♪」


少し顔を赤らめ、帽子を深くかぶるカイオーガ。だれでも褒められるのはちょっと照れくさいようだ・・





ゼクロム「そういえば・・」
ぐううううううっ......












ゼクロムが口を開いた瞬間、誰かの腹の虫が鳴った。







ギラティナ「誰だ・・?」

ゼクロム「お、俺ちがうぞ!」

ラティオス「上に同じ。」

カイオーガ「ぼくも。」

ルギア「・・・・・・」








ギラティナ「ったく・・腹へってんなら言えばいいだろ。」

ルギア「・・い、いや・・言いずらかった・・」

ラティオス「まあ確かに・・・・兄さん夕飯も用意してるんですか?」

カイオーガ「もちろん♪いまもってくるね〜。」

カイオーガは身を翻し、奥の部屋に進んでいった。


<2011/05/15 14:49 ロンギヌス>消しゴム
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