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【保】神々の戯れ〜初めて出会った日〜 − 旧・小説投稿所A
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【保】神々の戯れ〜初めて出会った日〜

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月夜兎は瞬く間に水神の唾液まみれとなってしまった。
おまけに再び雪と風が強くなってきたものだから、唾液で濡れていた月夜兎は凍える羽目になる。

「凍えているな。今温かくしてやろう」

水神は口をガバッと開け、その上に月夜兎を持っていく。
健康的なピンク色をした口腔が月夜兎にとっては地獄への入り口にも見えた。

「ヒィー、お代官様お許しを〜」

「まだそんなふざけた口が聞けるか。ふん、まあそうやってふざけていられるのも今のうちだけだ」

水神はパッと手を離し、月夜兎は水神の口の中へと吸い込まれていった。

「ぶはっ!ちょっとちょっとー!」

舌の上に着地した月夜兎は這い出ようとする。
しかしそれを感じた水神は静かに口を閉じてしまった。
完全な闇となった口内。
先ほどまで水神を平気でおちょくっていた月夜兎であったが、さすがに不安になってくる。

「どうなるんだ?噛み砕かれてミンチは嫌だなぁ……」

でもそれぐらい怒らせちゃってるよな、と月夜兎は思った。
少しして舌がゆっくりと動き始めた。
どこからともなく出てくる唾液が月夜兎にからむ。
……悔しいけど、何だか気持ちいい。
そんな思いが一瞬頭をよぎった。
今まさに食べられている真っ最中だというのに何を考えているんだ、と月夜兎は自己嫌悪に陥る。
しかし程よく温かくて、程よく柔らかくて、それでいて表面のザラザラ感がちょっとしたアクセントになっている。
そんな舌に包まれるのは少し生臭い点さえ除けばなかなか気持ち良いものであった。
いつのまにか月夜兎と水神の立場が逆転してしまっていた。
水神はこの上なく上機嫌となっていた。
先ほどまで自分をおちょくっていた相手を、こうして口の中で逆に弄んでやっている。
これほど痛快なことがあろうか。
水神は勝利の余韻にどっぷりと浸かりながら月夜兎のことを口の中で好き勝手に弄び続けた。


かなり長い時間が経った。
最初は時折抵抗するなどしていた月夜兎であったが、いつのまにかピクリとも動かなくなった。
そろそろ頃合いかな、と判断した水神は月夜兎のことを一気に呑み込んだ。
喉の辺りがほんのり膨らみ、それが下へと移動していく。

「ごちそうさま」

水神は上機嫌にそう言って、自分の住まいである岩山に向かって飛び立った。
その頃月夜兎は、水神の胃の中で意識を朦朧とさせていた。
当然原因は水神が長時間に渡って弄んだからである。

「はあ、はあ……。ここは、どこだ?」

月夜兎は意識が朦朧としていたので、自分が胃に運ばれていたことに気付いていない。

「我が眷属の月よ、っておわぁ!」

月夜兎が妖術で光を灯そうとした瞬間に突然胃の中がひっくり返った。
水神が岩山に着地したからなのであるが、月夜兎はそれを知る由もない。

「我が眷属の月よ、我に光を」

今度こそきちんと呪文を唱えられた水神の周りに、光の球が出現した。

「……嘘だろ。ここはまさか、胃の中?」

なんとなくではあったが、月夜兎にはここが胃の中であるということが分かった。

「駄目だ、思うように体が動いてくれない。少し休むか」

月夜兎はその場に仰向けに倒れた。

「……なんだ、これは」

月夜兎はぺちぺちと胃壁を触る。

「気持ち良い……。気持ち良すぎるぞ!!」

月夜兎が水神の胃壁の魅力にハマった瞬間であった。
まるでベッドの上ではしゃぐ子供のように狭い胃の中を跳ね回る。

「おー、これは凄い。まるで極楽だ……」

月夜兎は顔を埋め、全身で胃壁を堪能する。
だがそんな風に胃を刺激すれば、当然ある反応が起こる。

「ムッ、何だか顔がヒリヒリするな。って、あーッ!!」

月夜兎は跳ねるようにして起き上がり、全身を触りながら確認する。

「ヌルヌルしてるし、服が溶けかかってる……」

そう、ここはあくまでも胃の中。
消化活動が行われる場所だ。

「ヤバイ、溶かされる」

月夜兎は脱出出来そうな場所がないか探すが、もちろんあるわけがない。
水神の住みかに侵入するときに使った通り抜けの術で脱出を試みようとしたが、覚えたての術だったために度忘れしてしまう。

「あわわ……」

胃が動き始め、胃液がポタポタと降り注いでくる。
水神の胃液は非常に強力で、少しかかっただけで容赦なく月夜兎の体を溶かしていく。

「こりゃきつ〜い罰だなぁ」

足が溶けてしまった月夜兎はバランスを崩し、胃液の水溜まりへと倒れこんだ。
そして数秒足らずで月夜兎は跡形もなく消化されてしまった。



<2011/12/05 23:08 とんこつ>消しゴム
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