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【保】神々の戯れ〜神罰〜 − 旧・小説投稿所A
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【保】神々の戯れ〜神罰〜

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「はぁ……、はぁ……」

暗い森の中を密猟者はとにかく走った。
時折木の根に躓きながらも、必死で後ろに迫り来る追跡者から逃れようとする。

「お願いだから待ってよ。痛くなんかしないからさー!」

水神は親友を助けたいという一心で密猟者のことを追う。
その光景は某恐竜映画のワンシーンを彷彿させた。

「あ、あれは……!」

絶望に打ち拉がれていた密猟者の視界にあるものが入ってきた。
それは洞窟であった。
あそこに逃げ込めば後ろにいる巨大な怪物は入ってこれない。
仮に万が一また人間の姿に変身して入ってこようとするら、その時は猟銃で撃てばいい。

「どりゃあぁーッ!」

「逃がすかー!」

密猟者はまるでラグビーでトライを決めるかのように洞窟へ飛び込む。
一方の水神も手を伸ばして捕まえようとした。
水神の爪が密猟者のことを掠める。
しかし間一髪で密猟者に軍配が上がった。

「よ、よし!」

洞窟に飛び込んだ密猟者は素早く立ち上がって奥へと向かった。

「卑怯者ー!出てこーい!」

水神は顔を突っ込んだり腕を突っ込んだりしたが、入り口付近で引っ掛かってしまい奥にいる密猟者に手が出せなくなってしまう。

「誰が出るかよ!爬虫類ごときに人間様が負けるか!」

「なんだとー!もう怒ったぞ!絶対にとっ捕まえてその人間の体から引きずりだしてやるからな!」

今だに月夜兎の言葉を信じているあたり水神の純粋さが窺い知れる。
とはいっても水神だって立派な神様なわけで、その力は本物。
地面に手を当て、地下にある水脈を探る。
するとちょうど洞窟の真下に太い水脈が通っていることが分かった。

「我が眷属の水よ。我は汝の力を求める者なり……」

水神はブツブツと呪文を唱える。
すると何ということでしょう。
密猟者の目の前からあたかも消火栓が破裂したかのように水が吹き出したではありませんか。
さらに降り注ぐ水が密猟者を包み込むように球状の膜を形成していく。

「何をしやがる!」

密猟者は叫ぶが、時は既に遅し。
完全に閉じ込められてしまった。


溢れだした水は小川のようになり、密猟者を閉じ込めた水の檻はどんぶらこどんぶらこと入り口へ向けて流れていく。
あの兎といい、このドラゴンといい、一体何なんだよ。
常識では推し測れない両者に密猟者の頭は混乱を極めていた。
そうするうちに入り口に完全に逆戻りしてしまい、目の前にあの恐ろしい怪物の顔があった。

「ご苦労様」

水神がそう言って指をぱちんと鳴らすと、水の檻はただの水となって密猟者に降り注いだ。

「ごほっ、ごほっ!うはぁ……!」

密猟者が激しく咳き込んでいるのをお構いなしに水神は彼を抱え上げた。

「えーっと、最初は何だったけ?ビビらせてから舐め上げる、だったよね」

水神はどうやってビビらせるのがよいのか少しの間考え、恐い顔をしてみることにした。
牙を剥き出し、目をさらに細め、威嚇するかのような唸り声を出す。
いくら天然で穏和な水神と言えども、見た目は西洋の悪役の王様的存在であるドラゴン。
そんなのにとびっきりの恐い顔で睨み付けられた密猟者は、出来ることならさっさと失神して現実逃避をしたいとさえ思うようになっていた。
ところが失神できず、水神が次の段階に入ってしまう。
水神の口が少し開き、そこからニュッと舌が出てきた。

「うわ、わ。やめ、やめて――」

密猟者は腕を突きだして迫り来る舌を弾こうとしたが、無駄な努力に終わった。
圧倒的に水神の力の方が強かったのだ。
水神の舌がゆっくりゆっくりと舐め上げていく。

「うぅ……」

少し生臭い唾液まみれとなった密猟者はもはや考えることさえやめていた。
舐められる回数が増えていくたびに、このまま食われるんだろうなと無意識のうちに思っていた。



<2011/12/05 23:00 とんこつ>消しゴム
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