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【保】粉砕された日常2(2nd) − 旧・小説投稿所A

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【保】粉砕された日常2(2nd)

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大「あ…ちょっと…リーナさん…離し…て」

リ「…」

がぱっ…べちょっ

大「う…ぇっ…あー…制服が…」

意外にもあっさりと離してくれたのはいいんだけど
制服が涎でびちょびちょになっていた

リ「…ふむ…やはり気が変わった、私が食らうのはあやつ1人で十分だ」

ラ「ふむ、リーナにもお気に入りがいるわけか…」

ちょっとラギア様、こちらを見ながらお気に入りとか言わないでください。
多分妄想が見せた幻覚だろうけど

大「えっと…話の腰を折るようですが、壊れた学校はどうするんですか?」

いくら結界を作り出して、学校の敷地外からは見えないと言っても
このままじゃ授業すら出来なくなってしまう。

ラ「その事ならば心配無用だ」

パチン!

ラギア様が指を鳴らすと
一瞬にして崩れた学校が元通りになっていた

ラ「これで、元通りだ」

大「確かに心配しなくてよかったですね…って、リーナさん?」

リ「………」

魔法を始めてみたのだろうかリーナさんが口を半開きにしたまま
元通りになった学校を見つめていた。

ラ「リーナ?」

リ「あ…いや…何でもないぞ、それよりも…ん?」

リーナさんが突然顔を上げ校門の方を向いたので
俺も振り向いて校門を見ると、同じ学年の関わりたくない奴らがこちらに走って来ているのが見えた

大「あー…他クラスの馬鹿だ…」

正直関わりたくないんだけど、リーナさんを見てやたら騒いでいる

リ「…あの人間達からは、私の仲間やその他のモンスター達を小遣い稼ぎ程度にしか思っていない匂いしか感じぬな…」

わー、リーナさんの顔が怒りで歪んでいるー、なんて言ってる場合じゃない
このままだと学校の敷地内に、焼死体と惨殺死体が転がってしまう。

大「リ、リーナさんちょっと落ち着いてください」

リ「残念だが…無理な提案だ…あの人間達をこの牙と鉤爪…そして尻尾の毒牙の餌食にせねば気が済まぬ!」

大「ラ、ラギア様!リーナさんを止めてくだ」
ラ「ふぅ…やはりヨーロピアンブレンドは旨いな…」
大「呑気にヨーロピアンブレンドでモーニングコーヒーをしてないでリーナさんを止め」
ラ「この瞬間が小さな幸せを感じるな…」

大「駄目だ聞いちゃいねえ!」

完全に自分の世界に入り浸っている黒竜神と突っ込む人間を尻目に
リーナさんは走って近付いてくる奴らに対して突進の構えを取り。

リ「グォォォア!!」

大きく咆哮を上げると、そのまま走って突撃していった。



<2011/11/28 23:38 大樹>消しゴム
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