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【保】粉砕された日常 − 旧・小説投稿所A

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【保】粉砕された日常

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「は…?」

思わぬ展開に口を開けて、固まってしまった

「何を驚いている、我と暮らせるのだぞ?」

確かに竜好きからすれば夢のような提案だが
二つ返事をする程、俺も馬鹿じゃない。

「いや…暮らす暮らさないの問題じゃなくて、素直に魔法で砕いた硝子細工直してください」

「断る、毎日の安定した食…いや、友の宝物を壊したのだ、それなりの反省の意を込めて共に暮そうと提案したのだ」

「今、毎日の安定した食事って言い掛けたな」

「さあ?何の話だ?」

あくまでもしらを切るつもりらしい。

「我と暮らすのか?暮らさぬのか?」

正直、言い合っていたらその内無理矢理にでも暮らしましょうとか
言わざる負えない状況に追い込まれるのは目に見えているから
条件付きで暮らす事を承諾する事にした。

「条件付きか…仕方ないな…」

「とりあえず…今から言う事だけは守ってくださいね?」

「うむ…」

俺が提示した条件は以下の通りだ

1.他の人に見付からない事

2.家族親戚、友人達に手を出さない(捕食しない)こと

3.我慢出来なくなったら、元の世界に戻って捕食する事

4.学校等に付いてこないこと

5.騒ぎを起こさない事

「…この五つを守れば良いのだな?」

「ええ」

「守れば、何をしてもいいのだな?」

「ええ」

「本当にいいのだな…?」

「いいですよ」




ここで最大のミスを犯したことに気が付くのは、まだ先の話

そしてここから、全世界を巻き込んだ大戦争へと発展して…
いかないのでご安心を

その日は休日だったのでインターネットで時間潰しをしながら、ドラゴンさんの画像を漁り、保存し、にやけながら過ごした。





その日の夜

「……」

「……」

テレビ画面には、任○堂のピンク玉と鉄仮面が侍の格好をして睨み合っている映像が映り
そして俺とラギア様の手元にはスー○ーフ○ミコンのコントローラーが握られ、互いに画面を睨み付けている

スパァン!!

「ぁ…ちくしょう」

「貴様も甘いな…」

互いの友好を深めるためには、やっぱり競い合うのが早いと思って始めた、刹那の見切りだったが…
今のところ15戦全敗中

「人が竜の反射神経に勝てると思っていたのか?」

正直一回くらい勝てるかなとか思っていた愚者です。

勿論、その後も勝つ事なく平和な休日が終わった









<2011/11/28 23:33 大樹>消しゴム
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