テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル


バベルの塔 − 旧・小説投稿所A
RSS | 感想 | TOP
バベルの塔
− 追う者、追われる者 −
|<< < 23 / 33 >>|




三戦目での手痛い敗北は、バビロンの心を盛大に掻きむしった。
これで先ほどの勝利は消し飛び、またしても崖っぷちに立たされる羽目になった。

全五回戦ということは、三戦を制した者が勝者になる。
既にバビロンの戦績は一勝二敗・・・次を負ければ、何の慈悲もないままロンギヌスは殺されるだろう。


そんな未来を呼び込まないためにも、バビロンは先ほどの勝負を一から分析し直す。


「(…...まず私がまんまとやられた理由…)」


確かに、イカサマの防止ルールは立てられた。
しかし結果的にはそれが相手に「イカサマは来ない」という安心感を与え、隙を生むのだ。
その心理を逆手に取って狙い撃ちすれば、驚くほど簡単にイカサマは通用するだろう。



「(しかしイカサマをした証拠は…どこにも…)」


証拠どころか、ラファエルがどんなトリックを使ったのすらまだ判明していない。
そんな状況でイカサマを主張したところで、相手にされないに決まっている。


しかし、確かな収穫はあった。
バビロンは今回の負けで、ルールがイカサマを防いでくれないことを知った。
逆に言うなら・・・



「(そうか…...ルールこそ、イカサマを確立するための土台として…)」

バビロンは紅茶を飲みながら必死に思考を回した。
もう早くも黒服が四回戦の準備を始めようとしている。




「(…やはり……..気がかりなのは三つ目のルールか….)」


即ち、場に提出したカードに触れてはいけない、というものだ。
バビロンも場のカードから強カードを抜き取る、という策を練っていたので、建前上はその防止になったかもしれない。





ーーーだが何かが引っ掛かる。
本当にこちらがそんなイカサマをすると予期して、そのルールを立てたというのか?
もしバビロンが三回戦を真剣勝負でいこうとしたら、第三のルールは水の泡だったのか?














「(….....違う.....防壁だ……!!!)」


彼らが唯一恐れているのは、当然、イカサマが見破られることだ。
しかしもし「発見」されたとしても、カードには触れないため「証明」はさせない。
そのために第三のルールで、バビロンがイカサマを証明しようとして場のカードに触れるのを阻止したのだ。

つまりラファエルが行ったイカサマのネタは、カードに眠っているという事だ。



「(結局…..私は奴らが敷いたレールの上を走らされていた訳か…)」

最初から、ラファエルとウォリアが共同で立てた策略。
第三のルールの存在意義は、最初からイカサマを守ることだったのだ。


・・・自分の浅はかさ、軽率さが招いた事態だった。
ルールが制定されようとしたとき、奴らのイカサマの可能性を武器にすれば止められたかもしれない。

しかし敗北や愚かさを嘆いている場合ではない。
時間を引き延ばすために飲んでいた紅茶も、そろそろ残り少なくなっている。

何とかラファエルのイカサマを打破して、四回戦に勝つ方法を見出さなければ。





「(考えろ…...)」

考える。考える。考える。考える。とにかく考えた。
綿密な計算などでは導きだせない、卑劣なカードのトリック。
それさえ分かれば・・・



黒服がカードを配り終えた直後、ラファエルのカードの持ち方を見たバビロンに、ピーンと閃光が走った。





ーーーー待てよ・・・普通、カードの出し方っていうのは・・

ダブルやトリプル、もしくは革命のとき、通常はカードを重ねて出すのが一般的だ。
無論、バビロンやラファエルも例外ではない。

だがそれによって、完全に見えているのは一番上にあるカードだけという事になる。

例えばAの革命時、一番上にあるカード以外は、左上に書かれた数字やマークだけが顔を出すだろう。













「(フフ、そうか…そういうトリック……寸法か…!!)」



とうとう手に入れた、勝利という扉への鍵。
自分の12枚のカードの下で、バビロンは悪辣な笑みを浮かべた。

ただしそれらのカードが活躍する機会は、今回に限ってない。
イカサマの魔法を解いたバビロンにとって、自分のカードの強弱などどうでもいいのだ。

信じるものは、己の観察力だけ。






<2011/12/18 18:08 ロンギヌス>消しゴム
|<< < 23 / 33 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b