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シュルツのアルバイト☆ − 旧・小説投稿所A

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シュルツのアルバイト☆

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コンコンコン

「誰だ」

「私だ」

「入って良いぞ」

夕方、シュルツがグライフの部屋のドアをノックした

中から了承の返事が返ってきたので、シュルツはドアノブに手をかけ、回す

中に入るとグライフは本を片手に、机のイスに腰掛けながらシュルツにいぶかしげな視線を送ってきた

そんなグライフの視線を涼しい顔してかわしながら、シュルツは部屋を見回してみる

グライフ達巨大生物は、基地内では人型で過ごす時間が多い

そのため、他のキャラクターと同じように個室が与えられているのだが、グライフの部屋は以外と綺麗に片づけられた部屋だった

竜人化時に寝るためのベッド

衣服を入れておくためのクローゼット。それに本が沢山入れてある本棚

部屋の真ん中に置いてあるテーブルと、その上に緒ちょこんと乗っている小さなテレビ

そしてグライフが今使っている机と椅子

「何か用か?」

グライフは目つきを悪くしながら問いかけてきた

多分、シュルツがグライフのところを嫌いと言ったのを怒っているのだろう

シュルツが口を開こうとした瞬間、グライフは次の言葉を紡ぐ

「まさかあんな事を言っておいてアルバイトしたいなんて言うんじゃないだろうな?」

シュルツは、うっと言葉に詰まる

その様子を見ていたグライフは、呆れたように溜息をついた

「その…駄目か…?」

シュルツはおずおずといった感じでグライフに聞く

「駄目じゃないが…今の俺はイライラしているからな。かなり手荒になるぞ?」

「え…」

シュルツはあごに手を当てて悩む

グライフが手荒になるのも、自分がお前嫌いと言ってイライラさせたからだ

だから自業自得

でも金が必要だし…

床に落としていた視線をグライフに戻すと、目が合った

ギロリと鋭い視線でシュルツを突き刺す

シュルツは慌てて視線をそらした

「さぁ…どうするんだ。早く決めろ」

グライフが追い打ちをかける

「10…9…8…7…」

グライフが突然、カウントダウンを始めた

いきなりの事にシュルツは困惑する

「…6…5…4…」

シュルツの心の中で、様々な声が飛び交う

アルバイトなんか、やらなくても良い

誰からか、金を借りればすむことだ

アルバイトをやったら、酷い目に合うかもしれないぞ

そんな悪魔の囁きに、頷きそうになった瞬間

「…3…2…」

ソラの笑顔が脳裏をよぎった

「…1――」

「わかった!! やる! やれば良いんだろ!!」

シュルツとグライフの視線が、互いの目を見つめる

「…言ったな?」

「あ…ああ…」

「じゃあ、俺についてこい」

グライフはそういうと椅子から立ち上がり、ドアへ向かう

だが…グライフはドアの前で、ピタリと立ち止まった

「お前…」

振り返らずに、グライフが口を開く

「今までは逃げていたのに…今回は逃げなかったな」

「…まあな…ある奴に勇気をもらったんだ…」

「そうか…」

グライフはドアノブに手をかける

「まぁ…」

グライフが再び口を開く

「俺は本当にイライラしているからな…覚悟を決めといた方がいいぞ」

そう言うと、グライフは廊下に出た

一方その言葉を聞いたシュルツはというと…

果たして、本当にこれで良かったのだろうかと、頭を悩ませていた



なんか…救いようのないほどグダグダになってしまった…

まぁ…そういう事もあるかな…w

こういう失敗を積み重ねて…少しずつ上手くなっていくものだから…
<2012/01/11 16:59 雪風>
消しゴム
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