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私とアイツの奇妙な共同生活 − 旧・小説投稿所A

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私とアイツの奇妙な共同生活
− −しかたない…− −
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フレッグ「ありがとう、スピン」

スピン「お安いご用っすよ、フレッグの旦那d=(^o^)」

スピンと呼ばれた大蜘蛛が答える。どうやら佳蓮を殴って昏倒させたのはコイツだ。

フレッグ「運ぶの手伝ってくれ」

スピン「了解っす(^^ゞ」

スピンは器用に前部4本の脚を使って佳蓮を背中に乗せる。

フレッグ「行こうか…」

2匹は深い森の奥へと消えていった。









佳蓮が目を覚ましたのは倒れてから3時間程経った頃だった。

佳蓮「…っ…ここは?」

辺りを見まわすが暗く土の匂いが充満していた。

フレッグ「ようこそ、我が家へ♪」

佳蓮「!?」

フレッグ「君に与えた罰だ。僕を殺そうとした事のな…」

佳蓮「………つまり……アンタと暮らすことが?」

フレッグ「そうだ。中級魔法使いにランクアップしたかったら僕を倒すんだな♪」

佳蓮「……aerial blade(空気の刃)」

魔法で空気の刀身を作り出しフレッグに襲いかかる。

フレッグ「ひゃぁ…おっかねぇな!これだから女はよ!」

何やら女性に対する文句を垂らしているが空気の刀身を確実に避けている。

佳蓮「なんで…!避けるのよ…!とっととくたばりなさいよぉー!!」

フレッグ「我ら動物には人間に無い確信を持てる勘が天性で備わってるんだ!」

佳蓮「どうでもいいからくたばりなさいよぉ!」

フレッグ「断る。君と暮らしたくなってきたな♪」

佳蓮「えっ…」

思わぬ言葉に絶句し攻撃が一瞬やむ。

その一瞬の隙をつき、フレッグは佳蓮を優しく倒す。

佳蓮「……なによっ!」

フレッグ「君のような面白い魔法使いと少し暮らしてみたい。時が来たら君は僕を殺せば良いから。」

佳蓮「……(それじゃまるで私を好きみたいな言い方じゃない…)」

佳蓮はしばらく思案顔を浮かべ、条件を飲むことにした。



この日から魔法使いと巨大蛙の奇妙な共同生活が始まった。





<2011/10/07 21:34 トルーク>消しゴム
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