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消えた理性 Final − 旧・小説投稿所A

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消えた理性 Final

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「さーてどこに逃げたかなぁ〜?」

カイオーガは森の中を徹底的に探し始める。





























「はぁ…はぁ…いない…どこぉ?」

探し始めてから2時間、ジュカインの姿は一向に隠れたまま…

流石にカイオーガも疲れ、地面に寝そべってしまった。


ドサッ…
「うーん、このまま負けるのは嫌だし…
何か方法は…」

IQ300の頭脳がフル稼働し、策を練る。

時たま地面に文字を描き、ありとあらゆる
策を造り上げるが、どれも最終的には、「つまらない」事になるようだ。


「う〜ん、ジュカインの苦手な…いやいや
それじゃ逆に逃げちゃうか…」
カイオーガはブツブツと呟きながら、珍しく長考するのだった…


そのころジュカインは…


「へへ…やっぱりカイオーガの逃走方法は逸品だな…本人すらも撒けるとは…」

去年の秋頃に教わった、カイオーガ特製の
逃走術。こんな遊びでも十分役に立ったようだ。


「でもどうせ今頃、わんさかと策を考えてるんだろ…ちとまずいかもな…」

どんなに優れた逃走術でも所詮は考案者は
カイオーガ。いつかは攻略されるだろう…

「ま…逃げるしかないよな…」

ジュカインは立ち上がり、その場を走り去っていった…





所変わってカイオーガ。

「そういや前に逃げ方教えちゃったような…ボクのバカぁ。」

カイオーガはヒレで自分の頭を叩く。



「それはそうとして何か…ん?」

何やらお腹がくすぐったい…カイオーガは下を見る。


…グプ…ゴポォ…ポコン♪…
どうやら呑み込んだ3人が抵抗しているようだ。
当然何の効果も無いが…




「そうだぁ…♪」ニヤリ…
それを見た瞬間、カイオーガの頭脳に、黒い作戦が湧き上がった…


<2011/05/15 14:26 ロンギヌス>消しゴム
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