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新たな土地、新たなる出逢い − 旧・小説投稿所A

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新たな土地、新たなる出逢い
− 陸の王者たち −
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バサァ!バサァ!ズウゥゥン・・・

 大きな羽音を響かせて降りてきた竜は、やはり大きな地響きをさせて着地した。先ほどから強くなった雨がベールのように竜の姿を隠してしまい相手が何なのかまったく判別できない。横でジンオウガが警戒するのがはっきりと分かった。

「誰だ。他人の縄張りを不用意に侵さざるべきと親に教わらなかったのか?」

 ジンオウガの警告で気づいたのだろうか?巨影が振り向いた。
その輪郭には見覚えがあった。

「これは済まなかった。人を探しておっての」

 ・・!この声・・・間違いない!

「フン、いかな理由があろうともまずは主に断りを入れるべきだろう」

「うむ、我はリーナ。リオレイア、といえば分かるかの?先ほども話したとおり人を探しておる。」

 リーナが返答するころには駆け出していた。が、一秒とたたぬうちに引き戻される。肩にジンオウガの顎が乗せられていた。

「生憎と知らぬな。ここよりも上流に『霊峰』と呼ばれる土地がある。そこやも知れん」

「あいわかった。迷惑をかけたな」

 ジンオウガの考えは分からないが口をふさがれ、引き止めることも出来ない。目の前でリーナが翼を広げる。翼端が手を伸ばせば届きそうなほど近くに広げられ、羽ばたき始めた。
そのまま、巨体が大地を蹴る振動を感じ、ただ遠ざかっていく羽音を聞いていることしか出来なかった。

「ククク。あれが探しておったのはお主の事であろう?」

 さも愉快そうにジンオウガが言う。

「そ、そうだよ!なんで離してくれなかったんだよ!!」

「決まっているだろう。お前も、リーナとやらも我が縄張りに無断で入りおった侵入者なのだ。ただで返してやる道理などない」

 淡々としゃべるジンオウガ。その口が言葉を紡ぐ度に開かれる鋭い牙が並ぶ巨口を目の当たりにしながら、これからどうなるのだろう。と思わずにはいられなかった。


ジンオウガさんは少しイヂワルなようです♪
なにかリクエストなどありましたら遠慮なく感想欄にどうぞ!
<2011/09/29 22:32 リオレイア>
消しゴム
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