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意識が変わるとき − 旧・小説投稿所A

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意識が変わるとき

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 ある日の夜、酒場にはいつも以上に来客が多く、賑わっていた

 リオルは、この間までの失態を取り替えそうと張り切っていた

「リオル! これを運んで!」

「はい! 分かりました!」

 ワイワイガヤガヤと騒がしい店内でも、すんなりと聞こえるような声を張り上げて、リオルはトレイを手にした

「お待たせしました!」

「おぅ、ありがとう。それでな、さっきの話だが……」

 次に来る注文を聞きに行こうとしたリオルの足は、次の瞬間ピタリと止まる

「どうやら本当らしいぜ、そのお宝ってやつは」

 リオルは、『宝』という言葉にピクリと反応した

「あぁ、あのお宝ね……」

 仕事中に立ちっぱなしになるのもいけないと思い、リオルは他の客に接客しながらその話に耳を傾けた――二つの事に集中できるほど、リオルの耳は優れていないため、あまり深く聞くことは出来ないのだが――

「どうやら宝ってのは、ここからそれなりの距離がある場所の森にあるらしい」

「場所が分かってるなら、もう誰かが手に入れたんじゃないのか?」

 客の友人らしき者が聞くと、フゥ……と息を吐き出し、続けた

「実はな、ここからが重要なんだ。その宝は、それだけで人生を幸せに暮らせるほどの価値を持つらしいんだ……」

 リオルの耳がピコンッと跳ねた

(人生が幸せに暮らせるだって!)

 またしても歩いていた足がピタリと止まる

 それほどリオルには魅力的な話だったのだ

「だがな、その宝は…………」

「リオル! ちょっとこっちに来て!」

「は、はい!」

 突然呼ばれ少し戸惑うも、リオルは厨房に入っていった

 そして、またあの話を聞こうと思い、厨房から出てあの客を探したが、恐らく帰ったのだろう。食べ残しのない真っ白な皿だけが、テーブルに残っていた

(宝……幸せ)

 この時、リオルはあることを決心したのだった


I wish I could speak English fluently.

そのためにも、もう一度カナダに行きたいと思うこの頃……(゜∀゜;ノ)ノ
<2011/07/28 23:39 ルカ>
消しゴム
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