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意識が変わるとき − 旧・小説投稿所A

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意識が変わるとき

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燃え上がるように真っ赤な眼に睨まれ、リオルは声が出ずにいた

「……何だ? 俺がそんなに怖いか?」

「あ……お前は……誰なんだよ」

喉の奥から必死に絞り出した声は、そんな言葉を発した

「ふん、お前俺の事を知らずにここに来たのか?」

リオルに巻き付いていたものにギリギリと力が入る

すると、リオルの体は悲鳴をあげるかのように、ミリリッ! と音をあげる

「かっ!……あぁ!……」

肺の中の空気を絞り出され、呼吸をしようとしても横隔膜が絞め付かれていて動かせない

耐え難い苦しみが、リオルを襲った

「俺はハブネーク、しっかり覚えておきな」

そう言うと、一気に力が抜けた気がした

リオルを締め付けていたハブネークの胴体が緩まった為だ

「っ! ゲホッ……グッ……うぅ……」

リオルは少しむせたあと、必死に辺りの空気を吸っていた

普通に呼吸が出来ることの嬉しさを、味わったことだろう

「ククク。ほら、もう少しで死ぬんだ。後悔しないようにたっぷり吸っときな」

「ひぇ? し、死ぬ?」

リオルが声をあげる頃には、既にハブネークは大口を開けてリオルに迫っていた

「いただきま〜す」

“パクン……”

辺りは急に闇に包まれる

さっきと違うのは、やけに蒸し暑く、そして顔に何か生暖かく柔らかいものが着いているということだ

「どこ? ここ」

どこか別の世界にでも飛んでしまったのか……そう思った時、

「う〜ん……まぁまぁの味だなぁ」

いつしか聞き慣れた声が、自分の耳にエコーして聞こえた

(たしか、この声は……)

「ハブネーク?」

そう言った時、一気に体が持ち上がり滑るのを感じた

「うわわっ!」

暗闇に目が慣れないまま、リオルは頭だけが宙に浮いている感じがした

「ハブネーク! どこなの、ここは!?」

リオルは叫んだ

「そんなに大きな声を出さなくても聞こえているぜ。俺のご馳走ちゃん」

「ご馳走?」

リオルは頭の中を整理する

さっきまで僕は、ハブネークに巻き付かれて動けなくなっていた……そのままでいると奴が……大きな、口を開けて……!

「気がついたようだな。だがもう遅い。ごちそうさん」

するとリオルの体は急速に傾き、軽く宙に投げ出される

そして、勢いよくハブネークの飢えた腹の中へと、吸い込まれていった

「う、うわあああああ!」

“ゴグッ……”


リオル君はどうやら鈍いようです
( ̄∀ ̄)
中途半端なところで終りましたが、まだ続きはあります(≧∇≦)
あともう少しだけお付き合いくださいませ(=゜-゜)(=。_。)
<2011/08/16 19:58 ルカ>
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